第24話かわいいな

頭を十分に撫でられ満足した二人に手を引かれて席に向かう。

頭を撫でられて嬉しいのかニコニコしてるよ。


「兄さま、先生が来るまで遊びましょう。」

「兄ちゃま、ヨルもあやとりがしたいです。」

「いいよ、アサもそれでいいかい?」


二人ともニコニコと笑いながらうなづいてる。

席に座り3人であやとりをする。


あやとりか。

士郎はやった事がないんだが、クロエの記憶があるため問題なくこなせている。


しかし、なんというか、、、かわいいな。

うん、かわいい。

士郎は子供と遊ぶという経験は皆無だったんで知らなかったが、楽しそうに笑う子供というのはかわいいものなのだな。


しかし二人共双子だけあってそっくりだ。

二人共肩口まで伸ばした銀髪、黒と金の瞳、透き通るような白い肌、年齢より小柄だか幼いながらも整った綺麗な顔立ちをしてる。

違いとしてはアサは右、ヨルは左に額に小さな角がある。

たしか二人は時鬼だったか?

かなりの希少種族の生まれのはずだ。


希少種族というならあとはだれだっけ?

あとは、、、ミツル姉さんが魔族でカク兄が牛鬼。

この二人くらいか?

この二人も希少種族だよな。


僕は鬼族と獣人族とのハーフでイズモでは珍しい組み合わせではないな。

アサヒ姉さんは森人、いわゆるエルフだし、キリハ兄は土人、いわゆるドワーフだ。

ヒカルは虎の獣人、タツヤは熊と牛の獣人のハーフだし、ユズはハーフエルフだ。


あれ?

ここ人族がいない?

……まぁいいのかな?

うん、いいという事にしておこう。


で、やっぱりアサとヨル、ミツル姉さんとカク兄の四人が希少種族だな。

希少種族か、、、むっちゃレアスキルとかがありそうだな。

まあでも希少種族かどうかなんて、そんなことは僕らには関係ないか。

皆良い子達だし。

今目の前にいる二人もとてもかわいい。

素直な良い子達だ。

僕もその1人のはずなんだが、なんというかこれが父性か?という感じがある。

士郎の年齢分の感覚なんだろうか?

士郎では子供には縁がなかったし、一生わからなかった感覚なんだろうな。

かわいい。


……間違っても紳士な感覚ではないはず。


たぶん。



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