第30話閑話
神様について考えると、あの天使様って一体なんだったんだろう?
〜別人視点・side天使〜
あーもう、まったく対応中にクレームまわさないでほしい。
クレーム対応してる間に士郎さん手続き終わらせて転生しちゃってるし。
もー段取りめちゃくちゃになっちゃったじゃない。
えーと士郎さんは、、、あ〜なるほどね〜、完全にこれは設定ミスね。
イズモへの転生。
しかも龍気持ち。
本来ならば選べないように設定する必要があるのに、設定されてないわね。
でも今回の転生システムってクライアントの持ち込みだし、私悪くないわよね。
なんというか、あちらの世界を基にゲームを作って、こっちの世界で流行らせて、転生候補者を選んでたのに、肝心の転生システムに設定ミスがあるって、、、
あら、士郎さん以外にも数名設定外に転生してるわね。
あらあら、士郎さんもそうだけどクライアント達に対しての特効を持ってる子もいるわね。
これどうなるのかしら?
クライアントの目的は大規模な戦乱を起こさせ、大量の血と魔力を吸収することなんでしょうけども。
まあはっきり言って大規模な生贄の儀式よね。
神は血を欲するとはいえ時代おくれよね。
儀式の起爆剤が欲しいから転生させるんでしょうけど、はっきり言っていい迷惑よね。
自分達の世界だけで完結してほしいわよね。
でも士郎さん達はクライアント達の勢力圏外、はっきり言って敵対勢力に転生しちゃってるんだけど、どうなるのかしら?
クライアント達への特効。
キチンと育っていったら神殺しもありうるんじゃないかしら?
……それはそれでスカッとして良いかも。
あっこれダメじゃない。
予定通りに転生した子達にはギフトが与えられてるのに、士郎さん達には与えられてないじゃない。
ギフトってこれチートの種でしょ?
それを与えないって。
なにこのあからさまな差別。
ん〜、よし!私の権限で士郎さん達にもギフトをあげましょう。
皆この世界で生まれ、育ち、旅立つ者。
皆に平等にギフトを。
望むものを手にする為のギフトを。
希望の種を。
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