第31話カク兄
午前中の講義が終わり、お昼の時間だ。
お昼ご飯は今日はお弁当だ。
今日はというのは月に一度昼食がマナーの授業になるからだ。
マナーの授業はイズモ流、わかりやすく言うと和のマナー。
日本のマナーにちかいかな。
それと他国のマナーを学ぶ。
他国のマナーは様々でいわゆるフルコースから、床に直接座って手掴みだったり、外で焚火を囲んだりとその国の文化に合わせ様々だ。
料理もそれに合わせたものになる。
美味しいものは美味しいんだが、そうでないものはとことん不味い。
文化や種族が違う為、さすがに食べれない物も出てくることが(お皿に盛られた土?とか、何なのかわからない生肉とか、葉っぱとか、生きたままの昆虫とか)あるため失礼のない断り方等も学ぶ。
種族によってはご馳走なんだろうけど流石に無理なものは無理。
マナーの授業は当たり外れがとても大きい。
まあ今日はお弁当なのでそんな心配いらない。
お弁当はお屋敷の料理人の方が作ってくださっているのでとても美味しい。
お弁当は個人個人に合わせて栄養と量が考えられている。
例えば僕やカク兄、アサやヨルはご飯に肉や魚、野菜とバランス良く、量も年相応に。
タツヤとユズは肉類少なく野菜多め。
タツヤは大人並みに食べるが、ユズは小食で僕らの中で一番量はすくない。
ヒカルはほぼ肉。
弁当箱の九割肉。
あとは少量の野菜がつくだけだし量も大人並み。
カク兄は別格。
弁当箱というか、タライ?
そのサイズの弁当を四つは食べる。
前世でのフードファイターの人も真っ青だね。
内容はバランス良く作ってあるけど、とにかく量がね。
でも逆に一ヵ月位なら飲まず食わずでも耐えられるらしいから種族特性って不思議だね。
カク兄は牛鬼という希少種族で大人になると3m近くになる。
カク兄は今身長160cm位あるのかな?
年齢一桁なのにね。
体格も細マッチョという感じだし、黒髪黒目で浅黒い肌、側頭部には立派な角がある。
カク兄のお父さんに会ったことがあるが、本当に見上げる位に大きかった。
よく丸太の様な腕とかいうが、あれは今の僕より太かった。
前世での鬼のイメージ、まさにそんな感じだよ。
カク兄はでっかくて強面だけど気は優しくて力持ち。
そういう表現がピッタリなんだけどね。
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