おまけ的な
お花見
「瑠奈、近い」
瑠奈が私の腕に抱きついてきてる。
嫌なわけじゃないけど、歩きにくいし、普通に外だし恥ずかしい。
「付き合ってるんだから、これくらい普通だよ。……れーなは嫌なの?」
「……外だから言ってるだけで、嫌な訳ではない」
「じゃあいいよね」
そう言って瑠奈は更に力を入れて腕に抱きついてくる。……そのおかげで瑠奈の胸が私の腕に潰れて、意識してしまう。
「……早く、場所決めよう」
私は瑠奈の胸から無理やり意識を逸らしながら、そう言う。
「うん」
今日はお花見に来ている。……もちろん私から誘うわけなんかなく、瑠奈に誘われた。……と言うか、瑠奈に言われるまで私はお花見という存在すら忘れていた。
「あ、れーな。あそこはどう?」
「いいんじゃない」
「……ちゃんと見た?」
瑠奈はそうムッとした様子で聞いてくる。
まぁ、確かにちょっと適当に答えた。……だって瑠奈がいるなら、場所なんてどこでもいいし。
「瑠奈がいるならどこでもいいよ」
そう考えた私は、正直にそう答えた。
「えっ……う、うん」
私の言葉を聞いた瑠奈は照れた様子で頷く。
……瑠奈の様子を見て気がついたけど、結構恥ずかしいこと言っちゃったな。……まぁいいか。……付き合ってるんだし。
「早く、それ敷こう」
「う、うん」
私は恥ずかしさを誤魔化す為にそう言った。
そしてレジャーシートを敷いた私達は、そこに二人で並んで座った。
そして、瑠奈が作ってきてくれたお弁当を出す。
「……瑠奈、多くない?」
人目見ただけで分かった。……私達で食べきれないことが。
「ちょっと作りすぎちゃったんだよね」
ちょっと……なのかな。
「まぁ、食べきれなかった分はまた今度家で食べるから、残しても大丈夫だよ」
「……分かった」
なるべく頑張って食べるけど、絶対に全部食べられる気がしないから、素直に頷いておく。
「れーな、はい、あーん」
そう言って瑠奈が私に食べさせようとしてくる。
……当然だけど、私たち以外にもお花見をしている人達はいる。
だからこそ、女の子同士でイチャイチャするのは……いや、別に知らない人達だし気にしなくていいか。
そう思った私は、瑠奈に食べさせてもらった。
「美味しい?」
「……うん。美味しい」
「良かった」
それから私も食べさせてあげたりして、イチャついてからお花見を終わった。
あとがき
もし宜しければどうぞ。
「裏切られて人間不信になった私は二度と裏切られないようにスキル『キャラメイク』で絶対に裏切らない美少女を作りまくるはずが最初にキャラメイクした子がヤンデレすぎて作らせてくれない」
『https://kakuyomu.jp/works/16817330656298821801』
「お姉ちゃんで遊んでたらいつの間にか取り返しのつかないことになっていた」
幼馴染に告白された私、私も好きなので好きと言おうとすると振られると思ったみたいで私と死ぬか付き合うか選んでと迫られた シャルねる @neru3656
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