概要
【完結】なぜ桜の下で人は死ぬのか・・・
湖上署は琵琶湖に浮かぶ警察船「湖国」にある。その捜査課の佐川刑事は静岡県警から派遣された山形響子警部補に協力して、浜松の桜の下で起きた殺人事件の容疑者を追うことになった。被害者は青山翔太、容疑者は香島良一でいずれも日輝高校の同級生だった。
山形警部補は香島の恋人の日比野香を尾行して三井寺にいるとのことだった。佐川がそこに向かうと、桜の木に手錠でつながれて失神した彼女を発見した。彼女は尾行途中で香島に襲われたという。そして日比野香は桜咲く琵琶湖疎水に浮かぶ舟の中で刺殺体として見つかった。またその前夜、彦根城で長良渡が刺殺されていたことを知る。彼も28歳で日輝高校のOBだった。佐川と山形警部補は捜査1課の捜査に加われず、2人で独自で捜査することにした。その矢先、石山寺の桜の下で28歳の立川みどり
山形警部補は香島の恋人の日比野香を尾行して三井寺にいるとのことだった。佐川がそこに向かうと、桜の木に手錠でつながれて失神した彼女を発見した。彼女は尾行途中で香島に襲われたという。そして日比野香は桜咲く琵琶湖疎水に浮かぶ舟の中で刺殺体として見つかった。またその前夜、彦根城で長良渡が刺殺されていたことを知る。彼も28歳で日輝高校のOBだった。佐川と山形警部補は捜査1課の捜査に加われず、2人で独自で捜査することにした。その矢先、石山寺の桜の下で28歳の立川みどり
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「テンポ」がいいけど「考察」を楽しむことのできる「本格ミステリー小説」
オーソドックスな「ミステリー」小説です。ただ、テンポはものすごくよくて、「ブラバ」する人が多い「3話」までで「きっちり」話が大きく動きます。だから、もう少し「たくさんの人」に読まれてもいい小説だと私は思うんですけどね。
お話は、琵琶湖周辺で起こる連続殺人事件。1つずつの殺人が話を追う事に積み重なっていって、解決編という流れなんですが、最後の真犯人にたどり着く描写が私はメチャクチャ好きです。
「まさか!」とか「あらゆる可能性を」とか、定例句といえば、定例句なんですけどね。そこに至るまで積み重ねてきたものがあるから、もう、グッときますよ!
てな感じで、「オーソドックス」な「本格ミス…続きを読む - ★★★ Excellent!!!パズルのピースが揃っていく感覚
連続殺人を題材としたミステリーものとなっており、とても丁寧な描写で読み進める上でのノイズは一切ありません!
ミステリーに読み慣れていないので何が切っ掛けになってしまうかが不明な以上、必要以上の内容はここには記載しませんが、情報の描き方がとても見事です!
読み進めていた所までの流れですと刑事たちの捜査を視点としては共有しながら眺めていくことになるのですが、話が進むごとに浮いてくる情報が迷走することなくスムーズに頭に滑り込んできます!
パズルのピースをハメていく段階前のピース集めの段階であえて抑揚なく描かれた文章でも、引きがとても魅力的に描かれているため、物語を追っていく興味を失うことがありま…続きを読む