概要
「ハクタク先生! 大変です!」「ハクタクではない。シラサワだ」
とある大学の研究室。そこには三人の男がいた。変わり者の教授、白澤函。その助手、久保ひかる。普通の学生、沿島創。哲学科の片隅の埃っぽい研究室で、今日も彼らは哲学的議論を交わす——のか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この作品は沼ります。きっと。
登場人物が一人一人確立した個性が読み取れる作品です。
特に、自己中心的で清々しい程の横柄さのハクタク先生とそれに淡々と対応するひかるの会話は読んでいて、彼らの言動からは仲の良さなどは感じられない、ビジネスパートナーのようにも受け取れます。
ですが、私は二人の間に確かな信頼を感じました。
それだけ、読んでいて人物の性格や雰囲気が表現でいている作者様の分析力というのでしょうか。とても私にはまねできないものです。
読み進めるにつれてシリアスさ、不穏な様子が表れ始め、続きを知りたくなるほどひきこまれました。
今後彼らの物語がどう発展していくのかが気になってくる作品であり、どのような終わりが…続きを読む