第31話 失礼な4人組

自室に戻ってきた俺は浄化を使い体を綺麗にしてベットに横になった。

今日一日でステータスになにか変化があったのかを見るために自分自身を鑑定した。


ステータス

名前 木下 圭(きのした けい)

年齢 16

職業 冒険者

レベル 11

HP 600 MP 400

STR 52 VIT 61

AGT 88 DEF 52

INT 57

残りステータス割り振り0ポイント

剣術Lv3 短剣術Lv2 体術Lv2

盾術Lv2 身体強化Lv4

生命探知Lv3 気配消去Lv3 投射Lv2

解体Lv2 鑑定

光魔法Lv1 水魔法Lv2 

雷魔法Lv3 時空魔法Lv2

魔力量増加Lv2 魔力操作Lv3

詠唱破棄

SP60


(何も変わってなさそうだな、そう簡単にレベルも上がらないしこつこつやっていくか)


なんとか痛みに耐えながら俺は意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつものように3回目の鐘の音で起きた俺はまだ残っている痛みにため息をつきながらベットから体を起こした。


「はぁ、1日で筋肉痛が治るとも思ってなかったけど、実際に痛みが残ってるのを感じると精神的にきつい」


俺は水魔法で水を出して顔を洗い、動くのが憂鬱なのでそのままベットの上で魔力操作の練習をすることにした。


(これを機に光魔法の回復を覚えられたら嬉しいけど、覚えられるんだろうか)


そんなことを考えながら体を流れる魔力を感じ柔らかくなめらかに回すのを意識しながら体全体に魔力が浸透し回復するイメージをして魔力操作の練習を続けた。


2時間ほど経つとお腹がぐぅと音を立てたので食堂へと向かった。


「ケイおはよう、昨日はゴロツキに襲われたんだって?大丈夫だったのかい?」


おりてきた俺を見つけた女将のマリさんが声をかけてきた。


「見ての通りなんともないですよ。あっそう言えばこの宿の宿泊を延長したいんですけどいいですか?」


「そうかい、良かったよ。良いも悪いもあの部屋に泊まってるのはケイなんだ、ケイが延長したいならうちとしては嬉しい限りだよ」


「それじゃあ延長してもいいですか?30日分お願いします」


懐から銀貨3枚取り出して女将さんにも渡した。


「了解したよ!うちの宿を気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。朝食はすぐ持っていくから空いている席に座っておいておくれ」


そう言われたので空いている席に座った。

少しするといつも通り元気なユリが朝食を持ってやって来た。


「ケイおはよう!これが今日の朝食だよ。

ゆっくり食べてね」


ユリは元気に朝食を配膳したあとそのまま他のお客に朝食を持っていった。


(今日の朝食はパンに目玉焼きとお肉が乗っているものだった)


俺はものの5分ほどで朝食をたいらげ、ユリと女将のマリさんに声をかけて宿を出た。


宿を出た俺は市で売られているのを見て何かいい物のがないかを物色しながら冒険者ギルドへと向かった。10分程で冒険者ギルドについた俺は扉を開けて中に入っていった。


地下の訓練場に向かおうと歩き出そうとしたところ、声をかけられた。


「なぁ、俺たちはパーティー「ドラゴンスレイヤー」なんだが、お前俺達と一緒にパーティーを組んでクエストを受けないか?」


声をかけられた方を見てみると新人冒険者だとみられる男3女1の集団がいた。


(あれ、なんで俺に声をかけてきたんだろう?パーティーを組むのって4人じゃないのか?赤い牙は4人パーティーだし)


「えっとなんで俺に声をかけてきたのか分からないんですけど、パーティーって4人じゃないんですか?」


というと俺に声をかけてきたのか4人は笑いながら


「何言ってんだ、パーティーは5人までだろ?こんなの基本だろ、それを知らないってことはお前俺達よりもよっぽど新人だな?てことはGランクか?」


この人の話だとこの世界にあるダンジョンのボスの間に一度に入れるのが5人までらしくそこから1パーティーの上限が5人と決まったらしい。


(俺がパーティーを組む気がないと言ったからミリアさんはその説明をしなかったのかな)


「ねーリュイ私達が受ける依頼はEランクのクエストよ?この人には受けられないわ」


「そうだよ、僕たちとこの人じゃつりあわないよ」


「こんな弱い人に用はないよ」


「それもそうだな、お前じゃ駄目みたいだ、それじゃあな」


同じパーティーの女の子にそう言われたリュイ達3人は失礼なことを言いつつ俺に何も確認もせずにパーティー全員で他の人の所へ行ってしまった。


(なんだろう?流石に少しムッとしたぞ。あれが普通なんだろうか。まぁ気にしてもしょうがないか)


気にしないことにした俺は地下訓練場へと歩き出した。


訓練場へ着くとトルーヤさんはまだ来てないのか誰もいなかった。


(この時間はまだいないのかな?それなら魔力操作の練習でもして待ってようかな)


魔力操作をしながら待っていると体感で30分程経つとトルーヤさんがやってきた。


「トルーヤさんおはようございます!」


「俺よりも早く着てるとはいい心がけじゃねぇーか!それじゃあ早速訓練をやってくか?」


「はい、今日もよろしくお願いします!」


「おう、任せとけ。それじゃあ昨日の続きでどのくらいなら本気で動けるかを調べていくか。昨日は一刻で全身筋肉痛の状態になってたから今日は半刻でいくか。ケイ準備ができたら雷纏いを使ってくれ」


俺は魔力操作をして体を覆う魔力を厚くしていくある程度の厚さになったのでトルーヤさんに声をかけた。


「行きます!」


その瞬間に俺は雷纏いを発動させた。

俺が雷纏いを発動させたのと同時にトルーヤさんは時間を測る為の魔道具を発動させていた。


「ここからこの魔道具に水が半分溜まるまで昨日と同じで動き続けてもらうぞ」


「はい、よろしくお願いします!」


そこからトルーヤさんとの組手が始まった。ここ最近で何回も組手をしているおかげかトルーヤさんの攻撃に慣れてきて、より効率的に避ける方法や動くほうが分かってきて、楽になっている分、トルーヤさんの攻撃が多彩になっており充実した時間を過ごしているとすぐに半刻経っていた。


「はぁはぁよし、半刻たったぞ!」


「はぁはぁ、始めて組手したときから体力増えてませんか?」


「もちろん、増えてるぞ。当たり前だろ?最近元気な新人の相手をするようになったからな」


(元気な新人って誰だろ?、、、って俺か!)


「ということはトルーヤさんってもっと強くなるってことですか?」


「多少ってぐらいだろ、そんなことより早く雷纏いを解け。もう半刻経ってるんだぞ」


「あっそうでした」


俺はすぐに雷纏いを解いた。すると少し痛みがある程度で行動するのには問題はなさそうだった。


「どうだ?」


「筋肉痛の痛みが少しありますが、行動するのには問題ありません」


「そうか、なら半刻辺りが今のケイの限界って所だな。次は何回連続で使えるのか、もし無理ならどのくらい時間をあければ次が使えるのかだな、まだまだやることはたくさんあるから気合を入れろよ?」


「はい!」


(まだまだやるべきことがありそうだが、実用可能までの道筋が見えたな)


俺は次の雷纏いを発動するために魔力操作を始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


マジックバック

金貨1枚 大銀貨4枚 銀貨4枚 

大銅貨8枚 銅貨4枚

(144万8400円)

下級ポーション×1

中級ポーション×1


石剣 鉄剣 

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