第15話 フォレストスネーク
40分程して幻の森についた。
太陽が真上に来る直前なのでお昼に買ったおにぎりを食べ、俺は気合を入れ直して探索へと乗り出した。
するとすぐにゴブリンの反応が1つあったので
俺は右手に石剣を持ちゴブリンの元へ向かった。
どんどん俺とゴブリンとの距離が縮まっていき、
100mを切った
ゴブリンLv5
(よし、問題ないな。今日は近接を鍛えるためにどんどん近づいて攻撃を受けずに剣だけで倒していこう)
30mを切っても気配消去スキルのおかげが全く気づかれず残り5mの所でようやくゴブリンが走ってくる俺に気づいた。その瞬間足に力を入れ俺が出せる最高速度を出し
「今更気づいたところで、もう手遅れだよ」
剣をゴブリンの首にそっとおいてそのまま駆けた。1秒ほどしてゴブリンの首が徐々にずれ
ゴブリンは息絶えた。
ゴブリンから右耳を切った後
生命探知に反応している次の反応へと向かった。
ゴブリン×8 一角うさぎ×2
をハイスピードで狩っていると
200mほど先に魔物の反応が4つ固まっている所があった。
ものの10秒ほどでその場所へ付くと
そこには3体のゴブリンが
ゴブリンLv6
ゴブリンLv8
ゴブリンLv8
(あれ?もう一体はどこだ?)
気に隠れながら近づいたのでゴブリンたちが俺に気づいたのは俺がゴブリンを一体殺した所だった。
「「グギャッ!!」」
驚いているゴブリン達をよそに俺は次のゴブリンの首に剣を突き刺し、死んだのを横目に確認して、最後のゴブリンを殺そうと剣を動かそうとすると棍棒が上から振り降りてきたので、半身になって混紡を回避して首めがけて剣を突き立てた。
しかし俺はまだ気を抜かずに辺りを探っていた。生命探知に反応があったのは4つだったからだ。すると上に魔物の反応があったと気づいたとき反射的にマジックボックスから盾を出して頭上にかかげた。
「!!」
ズドン!と手応えがあり地面に降りてきたものを見ると
フォレストスネーク Lv4
「へびか!」
俺は先程の衝撃で脳が揺れ気絶しているフォレストスネークの首を冷静に落とすのだった。
ゴブリンの右耳とフォレストスネークを回収した俺は一息ついていた。
「それにしても新しい魔物か、今度からは頭上にも気をつけてないと、ゴブリンや一角うさぎと戦っているとき後ろからっていうのもなくはないからな。俺には生命探知があるからそんなことはめったに起こらないと思うが、あまり目の前ばっかり集中しないように心がけよう」
その後、追加で狩りを続けゴブリン×23
一角うさぎ×4
フォレストスネークの群生地に入ったのか
フォレストスネークを6体狩った所で
辺りが赤らんで来たので、俺は帰ることにした。
(しかし、狩りばっかりに集中していると薬草類を取ることができないな。そこの兼ね合いをどうするのかも今後の課題だな)
森を出る前に辺りにある
包み葉 どこにでも生えている葉
主に生の肉を包み3日は清潔に保つ。
包み葉で一角うさぎを3匹ほど包み
リュックの中に入れた。
(これで不自然に思われないですむだろ)
パンパンになったリュックを背負い
急いで西門へと戻ってきた。
いつものように列に並び俺の番になると
昨日とは違った衛兵さんとあたり
「おっ新人なのにリュックにパンパンになるまで獲物を狩れるとはやるじゃないか!将来が楽しみだな」
「いや、今日はたまたま運が良くていっぱい見つけることができたんですよ」
「でも運も実力の内って言うだろ?
それに見つけても狩れないやつがいるなか狩ってるんだから、十分だろ」
そう言われると何も言い返せないので
「そうですね、上手くいってよかったです」
「そうだ、謙虚なこともいいが何事も自信を持っていかないとな」
そんなことを話しながら冒険者カードと銅貨1枚を渡し、許可が出たので街の中に入った。
俺はいつものように人混みを避けながら冒険者ギルドへと向かい扉を開け足を踏み入れた。
買取をしてもらうため、解体場に行きロイドを呼ぶと
「おう、今日も買取だな
何取ってきたのか見せてみろ」
マジックボックスから今日の獲物である
ゴブリン×35
一角うさぎ×6
フォレストスネーク×7
を出した。
「今日はまた一段とすごいな、ゴブリンや一角うさぎの数も多いし、フォレストスネークなんて木の上から襲ってくるから中々狩るの難しいんだぞ?ましてや幻の森なんて木しかないからなどこから攻撃が来るのか分からないからフォレストスネークに怪我させられる新人も少なくないんだよ」
(それもそうか、俺は生命探知があるからどこにいるか丸わかりだけど、普通ならあの木々の中だし常にフォレストスネークの脅威にさらされて新人なら普通の戦闘もままならなくなりそうだ)
「そういえば、今日は薬草とかはないんだな?」
「今日は狩るのに集中していたから、下を見て薬草類を探す余裕がなかったんだよ」
「いや、下を見る余裕がないほどの狩りってハイペースすきだろ、、、。でその結果がこれなわけか」
呆れた顔をして俺の方を見るロイド
(心外な、これでも考えて狩ってたんだぞ)
内心でロイドに毒づきながらいると
ロイドが報告書を持ってきた。
報告書
ゴブリン×35
一角うさぎ×6 すべて優
フォレストスネーク×7 すべて優
「相変わらず狩りの腕がいいな。
どうだ?そろそろ解体もなれてきたか?」
「そうだな、一角うさぎとかフォレストスネークなら大丈夫だけど、もっと大きくなったり構造が複雑になるとまだ不安だな」
「そっか、基礎ができてるならそれでいいさ
何事もなれだからな、とりあえずケイはこれからも品質に気をつけてがんばれよ」
「ああ、余裕のあるうちはそうするよ」
ロイドに別れを告げ受付へと戻ってきた。
すると何故かミリアさんが目の前に立ってた。
「ケイさん、お疲れ様です!
私今休憩中なんで並ばなくても受付しちゃいますよ」
(並ばなくていいって言ったって休憩中だからでしょ!?休憩中なのにいいのかな)
抵抗しても意味はなさそうなので抗う選択を捨てされるがままに受け付けに行き、冒険者カードと報告書を手渡した。
報告書を見たミリアさんは啞然とした表情で俺を見てきた。
「これってもはや新人の討伐数じゃないですよね!?これはもう流石ケイさんって言ったらいいのかどうか。登録して3日目でこの数ってよほど腕がいいんですね」
5分ほどして手続きが終わったらしく
お金とギルドカードを渡された。
お金の内訳は以下の通りだ
ゴブリン 銅貨5枚×35
銀貨1枚 大銅貨7枚 銅貨5枚
一角うさぎ 大銅貨2枚×6
銀貨1枚 大銅貨2枚
フォレストスネーク 大銅貨1枚×7
大銅貨7枚
の計 銀貨3枚 大銅貨6枚 銅貨5枚
となった。
(おー今日は昨日の2倍くらいはあるな。
ん?ギルドカードのランクがFになってる)
「ミリアさんこれは?」
「受付嬢にはDまでランクを上げることのできる権限も持ってるんですよ、ケイさんの場合Gランクにおいておく理由がないのでFランクに昇格です!おめでとうございます!」
(突然のことであまり理解してないけど、ランクが上がって悪いことはないしこれはこれでいいか)
「ありがとう、これからも頑張るよ
休憩中わざわざありがとう、じゃあね」
「いえ、気にしないでください!はい!応援しています」
俺は夕暮れの宿に向かうために冒険者ギルドをあとにした。
夕暮れの宿につくと女将のマリさんが出迎えてくれた。
「ケンおかえり、今日はうまくいったかい?」
「はい、まぁまぁって感じですよ」
「すぐご飯にするだろ?いつものように空いてる席に座っておいて」
(今日のご飯は何かな?)
すると良い匂いのする料理を持ったユリが来た。
「ケイ、おかえり!今日のメニューはチーズたっぷりピェザだよ!熱いから気をつけてね」
「ただいまユリ、今日もすごい美味しそうだ」
(これは完全にピザだな。転生者がビザじゃなくてピッツァとか言っててどっかでピザと混ざりピェザになった感じかな?)
考察は程々にして俺はカットするナイフで8等分にしたピェザの一欠片を口へと運んだ。
(予想以上にチーズが多かったがしつこくなくトマトソースと凄く合っていてかつ生地も焼いてるはずなのに固くなくふわふわなためすごい食べやすい)
しかしチーズの量が多いためピェザ1枚食べ終わるとお腹いっぱいになったのでおかわりはせず、ユリに美味しかったよと伝え自室に戻った。
(今日も結構な数狩ったからステータスを確認しておこうかな)
ステータス
名前 木下 圭(きのした けい)
年齢 16
職業 冒険者
レベル 5
HP 300 MP 240
STR 43 VIT 44
AGT 58 DEF 42
INT 42
残りステータス割り振り5ポイント
剣術Lv3 盾術Lv2 身体強化Lv3
生命探知Lv3 気配消去Lv3 鑑定
光魔法Lv1 水魔法Lv1
雷魔法Lv1 時空魔法Lv1
魔力量増加Lv1 魔力操作Lv1
詠唱破棄
SP40
(おっ良かった、レベルが1上がってる。
でも昨日よりも狩ってるのに1つしか上がらないってことはだんだんと上がらなくなってくるってことか。
とりあえずステータスは今の所何も困ってないからいつも通りAGIに割り振って
スキルポイントが40溜まったから魔力量増加
をLv2に上げるか)
その結果
ステータス
名前 木下 圭(きのした けい)
年齢 16
職業 冒険者
レベル 5
HP 300 MP 340
STR 43 VIT 44
AGT 63 DEF 42
INT 42
残りステータス割り振り0ポイント
剣術Lv3 盾術Lv2 身体強化Lv3
生命探知Lv3 気配消去Lv3 鑑定
光魔法Lv1 水魔法Lv1
雷魔法Lv1 時空魔法Lv1
魔力量増加Lv2 魔力操作Lv1
詠唱破棄
SP0
(よし魔力量も上がったし明日も練習頑張ろう)
満足した俺はベットに体重を預け意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
マジックバック
銀貨5枚 大銅貨5枚
(5万5000円)
下級ポーション×2
中級ポーション×1
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます