第33話 卒業試験
あれからトルーヤさんと別れ夕暮れの宿に帰ってきた俺は夕食に出されたオークの角煮をお米と食べて、自室へと帰ってきた。自室に入ると自分自身に浄化をかけベッドに腰かけた。
「今日も疲れたけど、なんとか雷纏いの実用化ができそうでよかった。雷纏いを使いこなせたら相当戦略の幅も広がるし、強い敵にも対応できそうだからな」
俺は今日1日で何かステータスに変化はあったかなと思いステータスを出した。
ステータス
名前 木下 圭(きのした けい)
年齢 16
職業 冒険者
レベル 11
HP 600 MP 400
STR 47(+18) VIT 57(+13)
AGT 82(+18) DEF 47
INT 52
残りステータス割り振り0ポイント
剣術Lv3 短剣術Lv2 体術Lv2
盾術Lv2 身体強化Lv4
生命探知Lv3 気配消去Lv3 投射Lv2
解体Lv2 鑑定
光魔法Lv1 水魔法Lv2
雷魔法Lv3 時空魔法Lv2
魔力量増加Lv2 魔力操作Lv3
詠唱破棄
SP60
「、、なにも変わってないと、やっぱり1日2日やってもレベルはもう上がりそうにないな。少しずつ努力を重ねなきゃダメそうだ」
ステータスを確認した俺は眠気に襲われそのままベッドに横になりそのまま意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鐘が3回鳴ったとき、つまり午前6時に目を覚ました。
「この2週間トルーヤさんとひたすら雷纏いを使っての組手や纏ってない状態で模擬戦を繰り返してたな。でも今日でそれも終わりになるのか。雷纏いの訓練が終わっても時々顔を見るために訓練場に顔を出そうかな」
雷纏いの使用制限が半刻でクールタイムが一刻と分かり、トルーヤさんと実践的な訓練を始めるようになってから2週間が経った。
毎日のように雷纏いによる組手、クールタイムの時は模擬戦、疲れて休憩するときは魔力操作を行うなどということを2週間ずっと続けていた俺のステータスはこうなっている。
ステータス
名前 木下 圭(きのした けい)
年齢 16
職業 冒険者
レベル 11
HP 600 MP 400→500
STR 47→52(+18) VIT 57→62(+13)
AGT 82→87(+18) DEF 47→52
INT 52→57
残りステータス割り振り0ポイント
剣術Lv3 短剣術Lv2→3 new!
体術Lv2→4 new!
盾術Lv2 身体強化Lv4→5 new!
生命探知Lv3 気配消去Lv3
投射Lv2→3 new!
解体Lv2 鑑定
光魔法Lv1→2 new! 水魔法Lv2
雷魔法Lv3→4 new! 時空魔法Lv2→3 new!
魔力量増加Lv2→3 new!
魔力操作Lv3→4 new!
詠唱破棄
SP60
まず身体強化のレベルが上がったことにより全体のステータスが底上げされている。
それに組手や模擬戦をしていたため、短剣術、体術、投射のレベルも上がっている。
雷纏いを使う為雷魔法が上がるのはもちろんの事、短剣を手元に戻すために時空魔法を使ったり、痛めた体を治れ治れと念じながら筋肉繊維を保護するように魔力で包んでいたのがどうやら光魔法の回復の失敗したものと同じだったみたいで光魔法と判断され光魔法のレベルが2になったことや魔力操作のレベルが上がったことにより回復も使えるようになり、
毎日のようにMPを回復しては使いを繰り返していたらいつの間にか魔力量増加のレベルも上がっていた。
雷纏いを使った実践訓練によってできるようになったことも色々とある。
2週間前までは直線的にしか動けなかったのが微調整できるようになりより細かく俊敏に動けるようになったこと。
雷纏いを使っている最中でも魔法を使うことができるようになったこと。
魔力を一ヶ所に集めることによりクッション代わりにして攻撃を弱めることを雷纏いの雷を柔らかくして集めることで同じことができるようになったこと。
魔力操作のレベルが上がったことにより短剣を魔力で覆い魔法を発動した時は遠くに離れても魔法が維持した状態のままでいられる、つまり短剣や石などをなげる時に魔法付与ができるようになったこと。
それと雷纏いを纏っていて気づいた事だが、どうやら雷纏いの状態だと相手の攻撃が通りにくくなることが分かった。それに雷纏いで纏っている雷を短剣に集め雷剣とすることでリーチが長くなりかつ剣が固くなることも分かった。
「2週間でトルーヤさんの言っていた通り雷纏いが十分切り札と呼べるものになったな。本当にトルーヤさんには感謝しかないよ」
俺は朝の日課になっている魔力操作を二時間程してお腹が空いてきた頃に朝食を食べに階段を下りていった。
「ケイおはよう!すぐ朝食を持ってくるね!」
空いている席に座っているとユリが朝食を持ってやってきた。
「今日はお肉たっぷりのサンドイッチだよ!」
「ありがとう、今日も美味しそう」
「どういたしまして、それじゃあゆっくり食べてね!」
俺は朝食を10分程で完食するとユリと女将のマリに一言かけて最後の訓練をするために冒険者ギルドへとと向かった。
ギルドに入り、直接地下の訓練場に向かった。
するとここ2週間俺の方が早く来ていたのに今日はトルーヤさんの方が早く来ていた。
「おっ来たか!」
「トルーヤさん珍しいじゃないですか、俺よりも前に来ているなんて、どうかしたんですか?」
「偶然だよ、偶然。たまには俺の方が早く来てたっていいだろうよ」
「まぁそうですけどね」
「それじゃあ卒業試験としてはある魔物を討伐してきてもらおうと思っている」
「あっ今日は普通に訓練じゃなかったんですね、卒業試験だなんてほんとに師匠と弟子って感じですね」
「ケイはもう弟子みたいなもんだけどな」
「トルーヤさんにそう言ってもらえて嬉しいです。俺も師匠だと思ってますよ。師匠って呼びましょうか?」
俺が冗談でそう言うとトルーヤさんは照れたように
「よ、よせよ。今更ケイに師匠なんて呼ばれてみろ、違和感しかないわ。今まで通りでいい」
「トルーヤさんがそう言うならそうしますね、それである魔物とはなんですか?」
「幻の森の奥に入ったところに切り裂き熊っているだろ?」
「Eランクのクエストボードに切り裂き熊があったのは見ましたよ」
「あぁそいつだ。切り裂き熊は爪が鋭く体が大きいんだが歩くのが遅いから魔法を使えるやつがいれば、基本的には簡単には狩れる、だからEランクのクエストボードに貼ってあるんだが、こいつの親玉である切り裂き大熊は爪はさらに鋭くなり俊敏さが段違いで危険度が跳ね上がりDランクを飛ばしてCランクのクエストになる、またこいつはDランクからCランクになるために上がるための試験となる魔物だ。それを討伐してこい。何日かかってもいい、それが卒業試験だ」
(いつか、切り裂き熊を討伐しようと思ってたから丁度いいな)
「分かりました!頑張ってきます」
「ケイには雷纏いがあるとは言っても油断をしたら死ぬ世界だ。気を抜くなよ?」
トルーヤさんが言うと言葉に重みがある
「もちろんです。気は抜かず、全力で頑張ります」
「まーケイなら大丈夫だから、あまり肩に力をいれずにな、何事も普通が1番いいんだよ」
「はい、自分らしく頑張りますね」
「そうだ、それでいい」
俺はトルーヤさんと別れクエストを受けるために1階に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
マジックボックス
金貨1枚 大銀貨3枚 銀貨9 枚
大銅貨8枚 銅貨4枚
(139万8400円)
下級ポーション×9
中級ポーション×2
石剣 鉄剣
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます