銀の髭、黄金の眼

記憶を失った獣人ハインリヒは同じく記憶のない少年と共に森の中で隠れて暮らしていた。何気ない会話、鍛錬と称しての触れ合い、その中で二人の間には絆と言ってもいいほどの繋がりが生まれていた。
少年がふと銀色の鏃を見つけたことから二人は自分たちが追われる身だと知る。
逃亡の果て、離れ離れになる二人。
逃げ延びた少年に救いあれと願うハインリヒ。
二人の運命は如何に。