第15話 かくて罪は照らされ

城門の先は、四方を高い石塀に囲まれた中庭に通じている。そこには緑の草原が広がっており、日の光を受けて青々と光っている。その先に、居城へとつながる砦が聳える。どうやら侵入者を駆逐する際、この砦を使い、守りとしているようだ。背後は山に囲まれ、海に面したこの街で重要とされるのは交易であり、中央年の庇護下に置かれるようになってからは、城の守りにはその労力を裂かなかったらしい。無用心な事だ、とレーゲはその浅慮を嘲笑う。もっとも、守るべき街の民の半数も、自ら引き起こした呪いによってこの領主は失っている。門の守りも命なき人形に任せており、その怠惰と無知の業は計り知れない。我々が、中庭に足を踏み出し、日の明かりに身をさらしたそのとき、砦の城門が音を立てて開かれると、そこからもまた白い騎士らが十数人、手に剣を提げて現れる。俺は今度こそ躊躇いなく、腰に下げた剣を引き抜く。刃幅の太い長剣には、その根元に直行するように長い仲籠が銀色に光る。十字の形を模したようなその長剣は、両手持ち、のあだ名で呼ばれ、戦争のときは歩兵部隊が使用したらしい。出立の祭、村長が所持する刀剣の内から、俺はなぜかこの剣を選び取った。ひどく懐かしいような錯覚を覚えたからだ。記憶の欠けを持つ俺にとって、その懐かしさは過去を知るための標になりうると、そう感じたのだ。騎士に向かおうとする俺に、レーゲは前に踏み出ると、唐突に後ろに下がるように言う。


「女子供に先陣を切らせろというのか。」


たまらずそう叫ぶと、俺はレーゲの前へ強引にでも進み出ようとする。すると、レーゲはこちらに向き直ると、右手の手刀で中空を切る。すると、また地面から吹き上げる突風が吹き、それは剣を地面に突き立て、四肢で堪えなければならないほどに強力なものであった。


「これでも、まだか弱いと言うつもりなのかしら。」


そう笑うレーゲの背後に、白騎士が二人係で迫ってきている。レーゲは振り返りざまに空をその手刀で凪ぐ。ちょうど彼らの首筋をなぞるようなその軌跡に沿って、突風は刃のように吹き荒れる。剣を振り上げた上段の構えで迫る片方の騎士は首と共に両腕が切り落とされる。券を握ったままの両腕は、地面にたたきつけられると、その原型を無くし、土塊と金属の混ざったものとなった。一方、首のみを落とされた騎士はまだ動きを止めず、奇怪な姿となっても尚、レーゲに向かい剣を振り上げる。レーゲはそれに気付いてはいなかった。俺はその土塊に突進し、その空いた胴元に刀の柄で鈍撃を浴びせる。ちょうど心臓の位置に当たったその一撃により土塊は倒れ、寮の腕がないにもかかわらずこちらに進み出る土塊に、首元から振り下ろして倒す。


そしてさらに前方から迫る騎士を振り上げる一撃でいなし、足を振り上げ蹴り飛ばす。倒れた騎士を踏みつけると、足元の段差を利用して前のめりに跳躍する。そのままの姿勢で前方の騎士の胸元を剣先で突く。このとき、左右に騎士がいたため、着地してすぐに左側の騎士の一撃を刀剣で受ける。


そして、後退するに見せかけて真横に飛ぶ。上段に構えているものと思ったが、右側の騎士は、半身に剣先をこちらに向けている突きの構えをしていた。剣を突き出し、横なぎに払うと同時に、斜めに後退し、騎士の正面に立つ。左側の岸がまたも冗談に剣を振り上げている。


さらに、後退する。


そのときに背後には、また別の騎士が見え、回り込まれたと悟る。だがその騎士は上段に構えていたために、姿勢を半身にずらし、肩から突進する事で体制を崩させ、胴を踏みつけ地面に衝突させる。しかしそこで、後方から剣が突き出され、俺は構え直す暇もなく剣を突き出して勢いを相殺するしかない。そのまま跳ね除けようとするが、双方の剣の鍔が、どちらの行動も抑えている。代わりに込めた勢いをあえて弱めると均衡はあっさりと崩れ、前のめり突き出した騎士の手首を横から切り落とす。


前方に迫っていた騎士の一撃は、よけきることはできず、左肩を掠める。振り下ろした騎士の脳天に目掛けて、直剣を振り下ろすと、その土塊は機能を停めて足元に崩れた。


肩の傷口を見れば、確かに肉が見え出血はしているが、ひどい怪我ではなさそうに見えた。落ち着いて辺りを診ると、そこに自分が倒した者たちよりも明らかに多い。騎士たちは地に伏して機能を停止しており、この庭の仲で動く土塊はもういなくなっていた。


そして、レーゲは庭の中央に何でもないように立っている。


「七人か、案外やるのね。」


こちらを値踏みするような視線を向けて、レーゲはそう言った。残りは彼女が倒した、とレーゲ自身の口から語られる。俺はレーゲに先ほどからの異能の正体を問うた。


「アレは人にできる芸当ではない。魔術ではないと言うのなら、その正体を示してもらいたい。」


そのとき、レーゲの顔つきがにわかに曇ったように見えたが、次の瞬間彼女はそれを承諾した。


「どうせ、あなたくらいにしか見せられないでしょうから。」


そう自嘲的な言葉を呟いて。


三度、レーゲの姿は掻き消えた。


いや、レーゲの姿だけでなく、そこにあった中庭やいたるはずの居城や、空までもが、俺の視界から一斉に消滅していた。それが選考によって景色が塗りつぶされたためだと気付くまでに、視界はゆっくりと回復する時間を要した。まず始めに見えたのは、地面である。草原の緑と、掘り返された茶色の土。そして背中に冷たい感触を覚える。それは堅くもあり、ためしに手で触れてみれば、レンガの繋ぎ目に触れる事ができる。これはあの城壁であろうか。であるならば、ここにこうしても垂れるようにして座している、この俺はどうしたと言うのか。まばゆい閃光に照らされ、目を弱めた事で、立つ事すらままならず、こうして壁に寄りかかるようにして耐えたということであろうか。体を動かそうとすると、関節の節々に痛みを感じる。どうやら自分の意思でこの壁に寄りかかっているわけではなく、ソトからの力で、壁木うちつけられたという解釈の方が、正しいようだ。では、一体誰が、このような光を発し、俺を壁に打ち据えたのか。それは考えるまでもなく、目の前にいるであろう、レーゲその人である。もしくは、俺にこのような外相を負わせる事で意識を飛ばし、彼女は己が秘密を隠しながら逃げおおせたのかもしれない。レーゲが女の姿をしていると言うそれだけで、俺は誤った解釈を当てはめた事になる。であるとしたら、残念と言うよりも、恥ずべき結末であろう。まあ、そうであろうと、また無かろうと、この先の景色を見なければ、その判別もできない。


俺は、痛む身体を抑えつつ、ゆっくりとその頭を上げる。


始め、そこには、何もないように思えた。草原が広がっているわけでも、その先の砦があるわけでもなく、しかし、そう言ってもその残滓としての瓦礫や、土肌の原野が見えるわけでもない。俺の視界の大部分を、このうち庭の大部分を、空さえ含めて、巨大な「白」が塗り潰している。世界を覆うその白は、 いまだ光の中にあって、その光が次第に和らいでゆくうちに、その姿には、次第に輪郭が与えられてゆく。光に塗りつぶされた空間は、その範囲を狭めてゆく。地面の草原が見えるようになり、次第にそれは質量を持つ白い繭となる。そしてそれが風の渦である事が分かるにつれ、その透明の膜の中で青い目がこちらを爛々と見据えていることが、はっきりと分かってくる。風の繭は時間と共に外界に発散され、その姿はもはや人ではない、異形のものであることを、このとき目にしたのだ。


その体躯は、城壁と肩を並べるほどであり、かつての腕に当たるところには、蝙蝠に似た翼が生えている。両足の胴と交わるところからは、太い尾が伸び、地面に垂らしていても、それは砦に持たれかけて尚余りあるほどの長さを持っている。その全身は白銀の鱗に覆われ、一枚一枚が日の光を鏡のように反射している。翼は半透明であり、身体を隠すように折りたたまれており、そこから青い目の視線が透過している。


『人の子、ハインリヒ。』


それは、天から降る、慈雨のような声だった。俺は呆然としつつ、その前に夢見心地のようにふらりと歩み出る。身体の痛みはいつしか快復していた。


声は、雨のように降り注ぐ。


『そなたは呪いを受け、約定に従い、ここに至った。』


さらに俺が進み出ると、閉ざされていた翼は開かれた。


そこに頭頂に二つの角を生やした龍の頭があり、その目は青く、その口は山脈を思わせ、口の端からは閃光が漏れている。


その姿は正しく、絵物語の中にその性を残しているとされた、龍種であった。


『われらは、この世の果てを見定めるもの。


されど、われらの蒔いた呪いが、この地を喰らい、滅ぼそうとしている。


これはわれらの贖罪の旅路、その一つの標である。


呪われし子よ。われらとともに、その務め、果たしてはもらえぬか。』


俺は首肯した。それこそ俺の受けた任務であり、また、避けて出る事のできぬものであるからだ。


人と魔物の淡いに生きる、わが身を呪わしいと思った事は、数え切れない。だが、好みを嘆いたところで、歩むべき道が変わるわけではないのだ。


与えられたものを、定めと受け取る剛胆こそが、人のありようにおいての、俺の答えだ。


龍は俺の手にした剣を差し出すように言い、俺はそれを草の上に置き、後ろへ退いた。龍は剣にその閃光を浴びせると、それを取りに来るよう俺に言った。


手にしたその剣は、羽根のように軽く、その刀身には龍の息吹が込められている。俺が剣を受け取った事を認めると、龍はゆっくりとその翼を羽ばたかせ、上空へと浮き上がってゆく。


『ここに盟約は完了した。人の子よ。地の底の魔を刈るがよい。私は天に挑むものを罰しに行くから。』


そう言い残すと、龍は居城のその頂点に目掛けて飛び立ってゆく。


その姿を、俺はまだ呆然と眺めている、それは、昼間であっても明るく輝く光芒であり、その軌跡は居城へと淡い線を描く。その一筋の線は、俺の進むべき道さえも、指し示しているように見えた。


しかし、俺は底で、あの竜の残した言葉を反芻する。


あの龍は地の表、つまり海に向かう魔物ではなく、それ以外の魔物が地価に潜んでいる事を示唆したのだろうか。


思えば、この城の基礎はやけに大きく、頑丈に作られていた。


そこに地下空間がある可能性も、完全には排除できない。


「だが、どこに。」


疑問を抱えながら、俺は中庭を歩み始める。日の光は少し傾いて、この中庭にも影が落ち始めている。視界に映るのはかりそめの草原と、上辺だけの殻の人形の残骸だけだ。その中を歩む自分に、ある恐ろしさが沸いてくる。この見かけだけのあり方は、俺のあり方と似てしまってはいまいか。うわべだけ人たろうと振舞う俺の仲に、この見てくれに沿った、獣じみた本性があることに、俺は気付いているはずなのだ。あの土塊と剣を交わし、その命を奪い合ったとき、ただの一瞬もこの戦いを楽しんでいた自分がいなかったとは言えまい。敵を倒し、己の武勇を示すことに、愉悦を感じていなかったといえば嘘になるだろう。だが、俺の望む人のあり方とは、そのような残虐に溺れた獣のようなあり方ではない。野に咲く花を愛でるような、天から降る雨に喜びを見出すような。嵐に怯え、切れ間からのぞく光に歓喜するような。弱くとも、強靭な種まく人のあり方を、俺は今望んでいる。あの村に帰り、この呪われた身を忘れて生きたいのだ。しかし、俺は、逃げ帰ることが許されてはいない。あの龍との盟約は、俺を強い言葉で縛り、その使命を果たそうとさせ、踏みとどまろうとする足を進ませる。


行かなければならぬと、内側から声が響く。進まなければならぬ、ハインリヒ、お前は異形であるがために人では成せぬ契約をなした。お前はその約定に報いなければならない。この街を未だ見えぬ業苦から救い出し、魔を払い正常へと還すのだ。お前にしかなせぬ、ハインリヒ。地の底の魔をついに退け、この病巣を清める事は。


本当に俺でなくてはならないのか。この歩みが重くとも、この心が嘆きに包まれようとも、俺は歩む事を続けなければならないのか。俺自身が持つ目的確かにある。この任務を終える事で、人としての確認が晴れて村長からなされるのだ。しかしそれは二次的なものでしかない。今目の前の敵を倒し、今目の前の命を、人でないからとないがしろにしている自分に、自分で弁明できない事が、どれほどつらく悲しい事か。しかしどうやら、俺は進みつつ、その理由を探さねばならないようだ。自らを英雄に仕立て上げる仮面ではなく、己が内からこみ上げる怨差の声にどう答えればよいのか分からないのだ。アレはどれほど人でなく、また非道な作られ方をされようとも、いの戸を持ち、生きていた。人でないはずの俺は、それを人でないという理由だけで、あのように善悪の天秤から切り捨てるのか。


砦に着くと、その門が閉まったままであることに気がつく。レーゲは、あの突風の一撃を持っているために、剣をあわせて戦わなければならぬ俺と違って、より迅速にあの騎士たちを蹴散らしたに違いない。きっと俺よりももっと迷いなく、正確に彼女は振り下ろしたであろう。そうして敵を倒した彼女は、真っ先にこの砦の扉を開き、この中庭の外に出ていてもよかったのである。ただ俺の動向の知りたさに、わざわざ中心に立ち、その後にあの盟約をなそうとしたとは、考えられない。レーゲは、龍であるから、あれらを完全な異物化、ただの障害物としか認識しなかったであろう。それは、あれらの中が生身の人であったとしても、変わりなく切り捨てたに違いない。そして、俺であっても、だからこそ、あのように盟約を交わし、わざわざ龍の本性をさらしてまで、空へと舞い上がる必要は感じない。であれば、彼女はなぜ、この扉を開けようとしなかったのであろうか。理由は明白であり、それは彼女ならば、空けずとも分かっていた事なのだろう。人の真似事に聡い彼女ならば。


扉は重い音と共に開かれ、中からまず現れたのはひどい腐臭であった。青臭い臭いと酸い鼻を突くような臭いである。かまわず門を引き開けてゆくと、案の定その部屋の中を飛び回っていた羽虫たちが、出口に向かってなだれ込んでくる。一瞬視界が黒く掻き消えるほどの、おびただしい数だった。俺は思わず門扉から手を放すと後ろへ退く、そして手を離したことで少しだけ中の様相を見せ始めた砦の扉は音を立てて閉まる。そこに見えたのは正面にはめられた大きな窓と、そこから見える居城であり、そのすぐ下に地下へと続く階段のような通路が見えた。俺は閉まったその門のすぐそばに、白く細長い破片を見て取った。中におかれたそれが、風にあおられて出て来たのだろう。それにはうっすらと苔が付いている。それはひどく、恐ろしく長い時間を俺に否応なく突きつける。


「龍よ。お前が観察者だというのなら、このような嘆きをなぜ認めてやれないのか。」


口から出た言葉は、そのまま自分の鼓膜に響いた。


俺はもう一度閉ざされた門扉に手をかける。外側に開け放つように作られたその門扉は、片方を開く事でしかその中に入る事は許されない。そして入ったが最後、その門は自重で再び閉じ始める。庭の中にいては、その内部のありようを知ることはできないのだ。俺がその内部に入るそのすぐ後に、背後の門は轟音を立てて閉じ、庭からかき集めた風を、俺の背中に吹きつける。その風で、足元に散らばった破片は舞い上がり、まだつながっているそれらは、ちょうど俺の目の前に流れてくる。これこそが見なければならぬ惨劇そのものだと言わんばかりに。その部屋の中で最も大きいその窓は、壁一面を占領し、青空に映える居城を映しつつ、内側に光を投げかける。それは、光あふれるために白くかたどったその居城の、知られてはならぬ陰を、知らずに映し出している。


それは、かつて人であったもの。


人として名を与えられ、その生を与えられていたもの。


白銀の兜に鎧を纏い、この砦を守護せんとした、哀れな兵士の成れの果て。


見るも耐えぬ、全身に苔むした白骨であった。


身体のあちこちが砕かれ、それと分かる形で残っているのは頭蓋だけである。


それは、まるで、複数の者たちに知らずに踏み砕かれたがごとき無残な有様だった。


俺は、まずこの砦を出る事にした。そして中庭に出て、一心不乱に穴を掘る。草の下、その土を取り除き、黒土が見えても尚掘り進め、そして、灰色の岩盤が見えたころには、俺は両腕を広げてようやくはしに届くほどの穴を掘り終えていた。門扉を三度開き、その取っ手に盟約の剣を通して支え、動かないように固定する。俺は砦の中で外套を脱ぐと、そこに広げて、兵士の亡骸を外套の上に集める。よろいもあり、もはや黒く錆び切って元の色もわからないものもあったが、胸の彫刻の龍だけは、白銀に輝いている。その鎧をのけると、その中に収納されていたのだろうか、小さな紙片が落ちた。丁重に拾い上げると、一文字も読めないが、確かに手紙である事は分かった。それも外套の中に入れ、最後に見つけたのは、錆びて欠け始めた剣であった。俺の持つものと同じ両手剣。背負いきれぬ定めを負った者の、苦しみの剣。俺はその剣と、胴の鎧を除いて、外套に残らず入れる。そしてその口を縛ると、ふと窓の向こうの居城が目に入る。偽りの白で塗り固めた、偽りの街の象徴。見掛けだけが美しくとも、この街ははるか昔に滅んでいたのだ。


そのとき、居城の頂点が白く燃え上がるのを見た。あの龍が炎を吐いたのだ。白く彩った城は炎が燃え広がるにつれ、次第に黒く澱んでゆく。俺はそれを見ると立ち上がり、その光景に背を向けて中庭に出る。俺はその外套を、最新の注意を払いながら、中庭の地の底、その基の傍に置く。そして掘り返した土を戻してゆく。恥から丁寧に戻してゆき、その穴が埋まったとき、いつしか日は傾き始めていた。土に半ば埋めるようにして、その表には胴の鎧で印をつけ、その傍に剣を地面に突き立てる。おいたその剣は、それでも地面に突き立ち、その威厳を残している。俺は跪いて後、指を組み、その墓に黙祷をささげる。このものが天の御国に入れるかどうかは、俺は知らない。だが、あまりにむごいその臨終には、涙と共に祈りをささげるほか、為す術がなかったのだ。


そうして、日の光が色を変え始めた頃、俺はようやく立ち上がり、その砦の奥へと向かうため、足を踏み出す。盟約の剣を引き抜き、もう片方の手に松明を持ち、閉まりゆく門に背中を押されるように、俺はまた、砦の中に入ってゆく。

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