概要
ゴミの山を──宝の山に変えることができる能力
馬車が揺れるたびに、鎖が鳴った。
両手首に嵌められた魔力封印の枷は、冷たく重く、まるでこの状況を全身で嘲笑うかのように皮膚に食い込んでくる。窓のない木箱のような車内には、わずかな明かりすらない。揺れるたびに腐った木材の軋む音がして、今にも崩れ落ちそうだった。
――これが、皇族の扱いか。
カイン=アルガニアは、薄暗い馬車の中で静かに目を閉じた。
十五歳。帝国に十三番目の皇子として生を受け、「無属性」の烙印を押され、本日付けで辺境の廃棄都市《ダストエンド》への追放が決定した。謁見の間で父帝が告げた言葉は、今も耳の奥にこびりついている。
「ゴミに相応しい場所で朽ち果てよ」
廷臣たちは笑っていた。兄たちは蔑んだ目を向けた。母は――もういない。
まるで堰が切れたように、波濤となって押し寄せ
両手首に嵌められた魔力封印の枷は、冷たく重く、まるでこの状況を全身で嘲笑うかのように皮膚に食い込んでくる。窓のない木箱のような車内には、わずかな明かりすらない。揺れるたびに腐った木材の軋む音がして、今にも崩れ落ちそうだった。
――これが、皇族の扱いか。
カイン=アルガニアは、薄暗い馬車の中で静かに目を閉じた。
十五歳。帝国に十三番目の皇子として生を受け、「無属性」の烙印を押され、本日付けで辺境の廃棄都市《ダストエンド》への追放が決定した。謁見の間で父帝が告げた言葉は、今も耳の奥にこびりついている。
「ゴミに相応しい場所で朽ち果てよ」
廷臣たちは笑っていた。兄たちは蔑んだ目を向けた。母は――もういない。
まるで堰が切れたように、波濤となって押し寄せ
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