第46話


Sc「まぁ美味しそう。これが洋風おせち!!

お二人のおせちは毎年洋風でして?」


Mg「前にアルちゃんが食べたいって言ってたから初めてこれにしてみたんだ」


Al 「うまし」


Mg「早速食べてるし。お嬢様はいつもどんなおせち食べるの?」


Sc「季節に関係なくずっとさつまいもを食べていましたわ」


Al「お雑煮とか何かないの?その地域でだけ食べているようなの」


Sc「そう言えば周りのご家庭でお雑煮に海老を入れていると言ったら驚かれましたわね」


Al「何それ食べたい」


Sc「では皆でカゴシマに行きましょう。早速行きましょう!!」


Mg「それはまた今度ね」


Al「蛇食べてみたいね蛇」


Mg「何でまたいきなり」


Sc「へび年だから?」


Al「そっそっそ」


Mg「えぇ・・・・」


Al「へび年だけに今年はとぐろを巻く人間を目指そうと思う」


Mg「意味がわからないよ。邪魔だよ」


Al「じゃあろくろを回す人間にする」


Mg「陶芸家じゃん。アルちゃんそういうの興味あったっけ?」


Al「そっちじゃなくてインタビューとかでろくろを回すって言わない?」


Mg「それは考えながら喋る時のやつじゃん。勝手にやれば良いよ」


Al「今頃ミグちゃんの頭の中は渦を巻いていそうだね」


Mg「やかましい。いつもアルちゃんが管を巻くからでしょう」


Sc「おー」


Mg「感心しなくて良いから」


Sc「お二人の軽快な掛け合いにわたくし思わず舌を巻いてしまいましたわ」


Al「あ、そう」


Sc「舌を巻いてしまいましたわ!!」※ドヤ顔


Al+Mg「「お、おー・・・・」」


Sc「ところで蛇を食べるなら沖縄か奄美大島に行かれては如何でして?」


Al「え、まさか毒蛇?本当に食べられるの?」


Sc「食べたことが無いのでわかりませんけれど恐らくそういう文化もあるのではないかと」


Mg「毒蛇じゃなくても良いのでは」


Sc「ですがアルバスさんのことですからそれくらいのゲテモノが食べたいのでしょうと思いまして」


Al「確かに食べてみたいけど私のことだからっていうのは?」


Sc「アルバスさんは日本中のゲテモノを食べるのがお好きとクラス中の噂ですわ」


Al+Mg「「はい?」」


Sc「先日その、アルバスさんが、あの、

と、吐瀉物を食べていたと皆さんが・・・・」


Mg「違う!!あれはしもつかれっていうれっきとした料理だよ

アルちゃんあれ気に入ったんだね」


Al「食べたら結構美味しかった」


Sc「それ以来皆さんがアルバスさんはゲテモノマニアだと噂していますわ」


Mg「尾ひれが付いている・・・・」


Al「私に尾ひれなんか付いてないよ」


Mg「本物の尾ひれじゃなくて」


Al「それは置いといてさ毒蛇は流石にちょっと怖いし難しいよ。いくらゲテモノマニアの私でも」


Mg「ゲテモノマニアの称号気に入ったんだね」


Sc「毒蛇の1つも食べられなくてゲテモノマニアを名乗るのは如何なものかと思いますわ」


Al「ぎゃふん」


Sc「実は奄美大島ならわたくし週末に行く予定で丁度良いと思っていましたの。お二人さえ良ければすぐにお席は用意致しますわ」


Al「え゛っ」


Mg「良かったねアルちゃん。早速願いを叶えるチャンスだよ」


Al「え、えぇ・・・・」


Mg「さぁどうするアルちゃん?」


Sc「アルバスさん!!」


Al「・・・・無理!!今日の所はこれくらいで勘弁してあげるよ!!」


Sc「あら。尻尾を巻いて逃げましたわ」


Mg「尻尾じゃなくて尾ひれだけどね」

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