第24話
Mg「やっほーアルちゃん元気?」
Al「今にも吐きそう」
Mg「えっ何があったの?」
Al「ママの料理毒味させられた」
Mg「毒味って。どれだけ食べさせられたの」
Al「1口」
Mg「1口で吐きそうに?どんな料理よ」
Al「ゼリーフライ」
Mg「埼玉県のB級グルメじゃん。おからか何か揚げたやつでしょ?」
Al「違う。ゼリーのフライよ」
Mg「えぇ・・・・。本当にゼリー?何で?」
Al「ママに聞いてよ」
Mg「ち、ちなみに何味?」
Al「鰻のゼリー寄せ」
Mg「鰻 の ゼ リ ー 寄 せ」
Al「口の中まだ味残っている気がする・・・・うえぇ」
Mg「何でよりによって鰻のゼリー寄せ選んだんだろうお義母様は。何処から買って来たの?」
Al「ママが好きなの鰻のゼリー寄せ。だからたまに作ってんの自分で」
Mg「そうなんだ。それでたまには違う食べ方したかったんだね」
Al「後私が食べないからちょっと手を加えたら食べるかもって思ったんだって。何したって食べたくないよあんなん」
Mg「ゼリーなんか揚げようとしたら溶けちゃうでしょう?」
Al「溶ける。だから1回凍らせるの」
Mg「わざわざ手間かけるんだね」
Al「ただ凍らせるだけじゃまだ溶けるから外側をより温度低くして凍らせるの」
Mg「物凄く手間かかってる!!」
Al「そういう技術どっかの会社にできるようお願いしたんだって」
Mg「企業努力の無駄遣い!!」
Al「お陰で揚げても凍ったままだから少し溶かさないと食べられないの」
Mg「本末転倒じゃん・・・・。お願いされた会社も良い迷惑だね」
Al「特許は向こうのものにしたから新製品のアイスに活かすって」
Mg「そう・・・・。ちなみに溶けるの待ってから食べたの?そしたら普通の鰻のゼリー寄せじゃん」
Al「ちょっと溶けた所で食べた。どっちにしろもう2度と食べたくない。ミグちゃんはあんなゲテモノ食べない方が良いよ何言われても」
Mg「私はアルちゃんが作ってくれた料理なら何でも食べるよ」
Al「それは置いといてさ」
Mg「置いとかないでよ」
Al「今で何かある?ゲテモノ作ったこと」
Mg「えっ。えーとね、あっご飯にジャムかけて食べた時は何でこんなことやったんだろうって後悔したな。でもこれくらいなら誰でもやっているよね」
Al「やらないよ」
Mg「えっ?あっじゃあフライドチキン食べて残った骨で出汁取ろうとするとかやるよね」
Al「やらない」
Mg「えっ??じゃあじゃあ大根と鮭の頭と大豆と酒粕をグツグツ煮込んで食べるとかは?」
Al「うわ何そのゲ○みたいなの」
Mg「酷い!!確かに○ロみたいだけど味は結構美味しいんだよ」
Al「そんなん食べている人らの正気を疑う」
Mg「栃木県の人に失礼だよ。毒芋に石灰混ぜて食べる人らよりはマシでしょ」
Al「どっちもどっちだよ。というか何の話してたっけ」
Mg「アルちゃんがしもつかれ吐きそうって話」
Al「違うよ鰻だよ。嘔吐物のことしもつかれって言わないで」
Mg「そうかお義母様の実験の話だったね。科学の発展に犠牲はつきものってことだよ」
Al「そんな話だっけ。というか実験だったのあれ」
Mg「アルちゃんが犠牲になったお陰で美味しいアイス食べられるようになるからね」
Al「納得いかん・・・・」
Mg「まぁいいじゃない。学校終わったらアイス食べよ」
Al「あぁ、良いっすよ」
Mg「」
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