第18話


Al「思うに人間は進化と退化を繰り返していると思うんだよ」


Mg「何かどっかでそんな話聞いたかも」


Al「もしかしたら人間だけじゃないかもだけどね。進化ばかりで完成形になっちゃうと後は滅びるだけな所、進化だけじゃなく退化もしているから絶滅せずに生き残っているんじゃないかなと」


Mg「あるいはある点において進化しても別のある点では退化しているというのを繰り返しているって考えもあるよね」


Al「うん。ただやっぱりトータルでは進化していたり退化していたりすると思うんだよね。だから人間はずっと進化しているという訳じゃないと思う」


Mg「成る程ねぇ」


Al「うん」


Mg「ちなみに今はアルちゃん的に進化していると思う?退化していると思う?」


Al「・・・・ハハッ」


Mg「」


Al「えっと私的に今はね」


Mg「いや言わなくて良い察したから」


Al「あらそう」


Mg「というかそものそもで人間が進化する退化するって何が基準になるのかな」


Al「確かにそこはよくわからない所だね」


Mg「じゃあアルちゃんは何をもって進化してる退化してるを考えてるの」


Al「人間のことはともかく、大昔の生き物はその時の環境で生き残れるように身体を変化させるとか進化していったみたいだね」


Mg「そうみたいだね」


Al「基本弱肉強食の世界で弱いものは生き残れないから敵に食われないようにとか厳しい気候でも大丈夫なようにとかさ」


Mg「成る程」


Al「まぁそれは置いといてさ」


Mg「置いとかないでよそんな中途半端な所で」


Al「今は便利な世の中だよね。大抵の天気なら物に頼ればしのげるもの」


Mg「それは確かに」


Al「しかも誰でも簡単に使えるものばっかだしさ」


Mg「そうだね」


Al「あとさ多様性って言えば何でも許されるじゃん今って」


Mg「何でもは許されないと思うけどそういうの認めていこうって風潮はあるね」


Al「そっそっそ。で、何で今人間が退化していると思うかっていうとね」


Mg「ダメ絶対言っちゃダメ!!」


Al「なんでよね」


Mg「なんとなくわかったから。絶対叩かれるから」


Al「あぁそう」


Mg「というか便利な物がどんどん登場しているのは進化しているとも言えるんじゃない?作るのは人間の技術なんだから」


Al「確かにね。全部が全部進化退化している訳じゃなくって一部は進化しているってこともあると思う」


Mg「でしょ?」


Al「でも私あれはどうだって思うの。レンジでパスタ茹でられるみたいな容器とか」


Mg「なんで?」


Al「普通に茹でりゃ良いじゃん。用途限られ過ぎて無駄なものって結構あると思うの」


Mg「へぇー・・・・」


Al「皆そこまで楽したいか?」


Mg「うん?」


Al「退化だけに」


Mg「」


Al「私個人は結構進化していると思うんだけど」


Mg「誰よりも退化してるよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る