第19話


Al「そものそもでおせちって今の時代には不要な訳じゃん。保存がきくもの沢山あるしコンビニとかもあるし。伝統って何でもかんでも残せば良いってものじゃないと思うんだよね。神社とかは電子でお賽銭できたりデジタルの神様が居たり現代に対応しているけどさ、現代に合わないものは無くなっても仕方ないよ」


Mg「他人の家でおせち食べながらよくそんな長々とおせちに対して文句言えるね」


Al「それは置いといてさ」


Mg「置いとかないでよ」


Al「あけましておめでとうございます」


Mg「おめでとうございます。って遅すぎるよ、というか文句言う割に栗きんとん沢山食べるじゃん」


Al「栗きんとんはいいの。美味しいし金運上がるから」


Mg「おせちの言い伝え大切にしてるじゃん」


Al「金運が大事なのは昔も今も一緒だから」


Mg「言い伝えを信じる人が沢山居るならおせちが現代でも残る理由として十分じゃない?」


Al「私は金運の栗きんとんしか要らないから」


Mg「それは人によるでしょ。長生きしたい人なら数の子食べるだろうし」


Al「長寿を願う系は現代に要らないと思うんだよね。基本は普通に長生きできるじゃん」


Mg「確かにそうかもだけど」


Al「それに年寄りが増え過ぎている今はあまり長生きしないで


Mg「そういうこと言わない!!」


Al「とりあえず現代に合った料理を詰めたものにすれば良いと思うんだよねおせちって」


Mg「洋風とか中華とかのおせちがあるって聞いたよ」


Al「それらの料理は金運とかの願い事が込められているの?」


Mg「知らない。ただそういうのがある食材使っているんじゃないかな」


Al「へぇ~」


Mg「アルちゃんはどんなおせちだったら栗きんとん以外も食べたい?」


Al「最初から中身スカスカで腐ってなければ別に何でも」


Mg「何でちょっと昔のネタを持ち出すの」


Al「さっき言ってた洋風とか中華とかちょっと食べてみたいかも」


Mg「わかった。じゃあ来年はそっち用意するから来年も一緒に食べようね」


Al「うん




うん?」


Mg「ほら鮑の煮貝美味しいよ一緒に食べよ」


Al「あ、うん・・・・」

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