第23話


Mg「最近見た夢って覚えてる?」


Al「夢?どっちの?」


Mg「寝ている時に見る方。普通そっちじゃないかな」


Al「最近ねぇ。あぁ、ガタッてなる夢見た」


Mg「あーびっくりして目醒ますやつね」


Al「そっそっそ」


Mg「そういうの結構有名だよね。夢だけに」


Al「あとはねー」


Mg「スルーしないで」


Al「走りたいのに身体がゆっくりしか動かない夢も見た」


Mg「それ私もよく見る」


Al「調べたことあるんだ。この夢って何か思い通りにいかないことがあると見るとか何とかって」


Mg「へぇー」


Al「ミグちゃん何が思い通りにならんくて嫌なの?」


Mg「私!?」


Al「ミグちゃんもよく見るんでしょ」


Mg「え、えーとね。あっテストがあまり良い出来じゃなかった時に見るかも」


Al「ふーん。それは置いといてさ」


Mg「置いとかないでよ」


Al「ミグちゃん柔らかいマットレス好き?」


Mg「あぁ低反発?私には合わなかったかも。朝身体痛くなるんだ」


Al「へぇー。使ってみたかったんだけどそれなら今のままで良いか」


Mg「どんなマットレス使ってるの?」


Al「体育で使うようなの」


Mg「嘘でしょ」


Al「ママがオススメとか言ってた硬いやつ」


Mg「万年反抗期のアルちゃんが素直に使う程に良いやつなの?」


Al「あれは良い。ママの言うこと聞くのは癪に障るけど睡眠欲には勝てない」


Mg「ちなみに母の日に何かプレゼントあげる予定は?」


Al「ハハッ」


Mg「無いんだね」


Al「ある訳ないじゃん。私が何かするよりパパが帰ってくる方がずっと嬉しいに決まっているよ」

※父は海外に単身赴任中


Mg「そんなことないよ。最近ねお母さんじゃないけど知り合いの知り合いがお父さん亡くなったんだって」


Al「知り合いの知り合いって他人じゃん」


Mg「それは置いといてその人あまり親孝行できてなかったって後悔したんだって。できることはやっておいた方がいいよ」


Al「私がやることと言ったら呪うことくらいだよ」


Mg「なんで。普通にお義母様が喜ぶことやってあげなよ」


Al「じゃあやる」


Mg「うん」


Al「夢の中で」


Mg「なんで」


Al「自分が薦めた寝具使ってくれるから嬉しいでしょ」


Mg「でもアルちゃんの夢にお義母様出て来ないと思う」


Al「確かに」


Mg「確かにって。シンプルにカーネーションとかプレゼントすれば?」


Al「ふーん・・・・」


Mg「何調べているの?」


Al「じゃああげるなら濃い赤色のやつだな」


Mg「えっそこは普通の赤で良いのでは・・・・」

※「カーネーション 花言葉 色」で検索




Mg「おい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る