第2話
Al「あのねミグちゃん。人はね、常に目標を持っていないといけないと思うんだよ」
Mg「はぁ」
Al「でないと人は何をすれば良いのかわからなくて何もできなくなったり、ただ適当に無意味なことを繰り返したり、生産性の無い人になってしまうと思うんだよね」
Mg「あ、うん・・・・」
Al「例えばさ腹筋を何回やれって言われるのと単にひたすらやれって言われるのだとどちらが辛いと思う?私は何回って言ってもらった方がゴールが見える分頑張りやすいと思うんだ。ひたすらやれだと見えないゴールに向かってずっとやってないといけないから辛いと思うんだよね」
Mg「そ、そう・・・・」
Al「何かをやらせるなら目標というか、どこまでやるべきか言わないといけない訳。親に勉強しろって言われて勉強する気無くすのは反発心もあるけど、どれだけやるか言わずにただ勉強しろとしか言わないからというのもあるんじゃないかな」
Mg「・・・・うん」
Al「こういうのがきっかけで勉強が嫌いになったり元々嫌いなのがもっと嫌いになっちゃうかもしれないじゃん?だから大人が変に勉強を強制し過ぎるのは絶対やっちゃいけないことだよ。私が大人になったら絶対強制しないようにするよ」
Mg「・・・・つまり何が言いたいのかな」
Al「トゥーリ先生の課題やりたくない。めんどい・・・・」
Mg「トゥーリ先生にセクハラしたからいけないんでしょう。停学とかにならなかっただけ良かったと思うよ」
Al「うぅ~・・・・」
Mg「良いじゃん先生ちゃんとその紙3枚分書いてくださいって目標設定してくれたんだから。ただ課題やれって言われた訳じゃないから頑張れるよね?」
Al「・・・・。」
Mg「それにテーマも平安時代についてって設定されてるからどの部分やれば良いのかわからないってこともないよね。凄くやりやすいと思うよ」
Al「・・・・。」
Mg「どうしたの?」
Al「ぐう」
Mg「そういうぐうの音も出ないみたいな反応しなくて良いって。音出ちゃったし」
Al「ぎゃふん」
Mg「別にぎゃふんと言わせる為に言った訳じゃないから。とりあえず課題頑張ろ?」
Al「何の為にやるのかわかんないこれ」
Mg「ここ今日の授業でやった所じゃん。この課題が良い復習になると思うよ」
Al「ぎゃふん」
Mg「いやだから別に論破させるとか考えてる訳じゃないから。なんだかんだで半分くらい書いたじゃん。もう少しだよ」
Al「・・・・。」
Mg「ところでさっきのアルちゃんの話だけどさ」
Al「ぎゃふん」
Mg「いやまだ何も言ってないから」
Al「あ、そう?」
Mg「うん。でね、さっきのアルちゃんの話、確かに目標は必要だけど、人にやれとしか言われなかったから辛いとかじゃなくて、それなら自分でどこまでやろうって考えるべきじゃあないかな」
Al「・・・・。」
Mg「最初は腹筋5回とか教科書1ページとかで良いじゃん。それが出来てまだ余裕があるならもう1ページ、まだ出来るなら更に1ページってやっていってさ。そうすれば何回か目標達成出来て自分は結構出来る子じゃあないかってモチベーションも上がると思うんだよね。もっと出来ると思ったら2ページに増やすとかしても良いなって。そうしていくことで気が付けば結構なんか、本当に出来るようになってんじゃあないかって私は思ったかな」
Al「やっぱりぎゃふん」
Mg「えっ。あっ何かごめんね」
Al「いや別に。私も気が付いたら作文終わった」
Mg「あっ本当だ。良かったねお疲れ様」
Al「こういうのって少しでも書き始めるとどんどん進められるもんだよね。ミグちゃんが書き出し考えるの手伝ってくれたお陰だよ。ありがとう」
Mg「どういたしまして」
Al「ミグちゃんが友達で良かったよ。トゥーリ先生への罪滅ぼしはしたから、今度はミグちゃんにお礼しないとね」
Mg「本当!?じゃ、じゃあ。じゃあさ、アルちゃんの、ぱぱぱぱんつ見せてぇ」
Al「喋んなゴミクズ。気持ち悪いんだよあっち行け」
Mg「ありがとうございます!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます