第41話
Sc「まぁ!!わんこですわ!!わんこ!!」
Mg「本当だ。可愛いね」
Al「私の方が可愛いけど」
Mg「それは当然だよ」
Sc「当然なんですの・・・・?」
Mg「でも犬も可愛いよ。野良犬かな?」
Sc「そのようですわね。首輪がありませんもの」
Al「お嬢様は犬飼ってるの?」
Sc「えぇ。家族皆で可愛がっていますわ」
Mg「この子身体細い気がする。お腹空かせてないかな」
Sc「まぁ大変。何か食べさせてあげた方がよろしいでしょうか」
Al「何食べさせるの?」
Mg「犬用の餌とかあれば良いんだけど、こんなことあるって思わないから今は持ってないな」
Al「贅沢な。わざわざワン公のためのもんなんか作らなくて良いじゃん。人間と同じ物食べさせりゃ良いよ」
Mg「ダメだよ。人間が食べられる物は犬も食べられるって訳じゃないよ」
Al「大体はいけるでしょう。玉ねぎとかチョコレートとかあげりゃ良い」
Mg「知っててわざと犬に食べさせちゃダメな物言ってるでしょう」
Al「それは置いといてさ」
Mg「置いとかないでよ」
Al「その野良犬どうするの?飼うとか言わないよね?」
Sc「そうですわね・・・・。可哀想ですしうちで面倒見たいのですが」
Al「何をもって野良犬は可哀想になるんだろう」
Mg「いきなり哲学?」
Al「ペットは幸せなの?何基準で?それは誰が決めた基準なのかな?」
Mg「うーん。とりあえず人間が決めたことだろうね」
Al「でしょう?別にワン公やニャン公が言った訳じゃないじゃん。なのに勝手に幸せだとか決めつけてさ。人間って愚かだよね」
Mg「何目線で喋ってるのさ」
Al「たまに思うんだ。この動物は食べて良いけどこの動物はダメとかも、この動物は飼育したら幸せでこの動物は無理やり走らされて可哀想とか。全部人間が勝手に決めたことじゃん?何様のつもりなんだろう人間ってやつは」
Mg「アルちゃん自分の種族わかって言ってるんだよね?」
Al「美少女」
Mg「アルちゃんが美少女なのはわかっているけどさ」
Sc「わかってますのね・・・・」
Al「私競馬好きでいつも見ているんだけど正直馬がどう思っているかってあまり考えないんだ。考えたら良くない考えに進みそうだから。
どっかの団体が馬が可哀想だって騒いだ時、仮にそうだったとして他の動物のことは言わないのかなって思うんだよね。実は言ってるのかな。
でもペットのワン公が可哀想って声全然聞かないじゃん。競馬で走ってる馬が無理やり走らされて可哀想だったとして、無理やりペットにさせられているワン公が可哀想じゃないっておかしいと思うよ。そっちは別に良いってのは勝手過ぎるよ。馬だって餌食べさせてもらったり身体洗ってもらったりちゃんとお世話してもらっているのに」
Mg「凄い喋るね。そう言えばアルちゃんマルゼンスキーが好きって言ってたっけ」
Al「マルゼンスキーとトキノミノルが私のヒーローだから。1話で話したことなんか誰も知らないけど」
Sc「えっと、つまり結論は・・・・」
Al「やっぱり人間ってクソだわって」
Mg「考えが極端なんだよ。その考え変えろとは言わないけど他の所でもう少し柔軟な考え持っても良いんじゃないかな?」
Al「この部分は絶対譲れない。例えばミグちゃんがワン公をペットにするのに抵抗無いならそれは構わないけど、他の動物もOKじゃないとおかしいよ。差別だよ。私は許せないね」
Mg「それはちょっとおかしいと思うよ。馬を飼うってなったら犬よりもずっとスペースも餌も必要じゃん。だから同じようには考えられないよ」
Al「じゃあ場所も餌代もあれば良いんだね?」
Mg「えっと、それは・・・・」
Al「金さえあれば私をペットにするのも抵抗無いんだね?」
Mg「お金さえあればアルちゃんをペットにして良いの!?」
Al+Sc「「!?」」
Mg「嘘じゃないよね。そこまで言っておいて嘘って言わないよね?それなら私頑張ってお金貯めるよ。約束守ってくれるよね??」
Al+Sc「「約束・・・・?」」
Mg「いやちょっと待ってペットにするよりペットになるのが良いかな。うんそっちが良いな。ということで私お金貯めてアルちゃんに飼ってもらうね。それで良いよね?」
Al「良くないが?」
Mg「自分が何かを飼って良いと思っているんだから自分が誰かに飼われても良いって思わないとダメだよね。アルちゃんが言ったのと同じ理屈だよ。だから私はアルちゃんに飼ってもらうね」
Sc「いえ、その理屈はおかしいですわ」
Al「やっぱり人間ってクソだわ」
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