第36話
Al「ときそばやってみたいんだ」
Mg「はい?」
Al「ときそばやってみたい」
Mg「落語がしたいってこと?」
Al「ちょっと違くて、ときそばの中でやってるあれ、今何時ってやつ。あれがやってみたい」
Mg「あれお金ちょろまかすやつじゃん。それがやりたいと?」
Al「そっそっそ。大丈夫本当にやる訳じゃあなくときそばのその部分だけやりたいってことだから」
Mg「はぁ」
Al「早速やろう。ミグちゃん蕎麦屋の人ね」
Mg「あ、うん」
Al「じゃあいくよ。ひい、ふう、みい」
Mg「本当にお金払う所だけやるんだね」
Al「店員さん今何時で?」
Mg「0です」
Al「1、2、3・・・・ってちょっと!!これじゃあ私が損するじゃん!!」
Mg「お昼時の今やることじゃないよ」
Al「そこは朝の通勤時間ってことにしてよ」
Mg「あれ午前中にやってたの?」
Al「そこは気にしないで朝8時ってことにしてもう1回ね」
Mg「そう・・・・」
Al「じゃあいくよ。ひい、ふう、みい・・・・店員さん今何時で?」
Mg「お客様、そものそもでうち食券制なんですよ」
Al「勝手に現代風にしないで!!」
Mg「駅の立ち食い蕎麦の話でしょう?」
Al「お店はじゃあそれで良いよ。でも食券じゃこの手使えないよ。いつもニコニコ現金払いにしようよ」
Mg「時代はキャッシュレスだよ。この学校の食堂でも食券使っているじゃん」
Al「だから現代じゃないんだって。1杯10銭の時代なんだよ」
Mg「うちの蕎麦は拘りに拘っているので1杯10両だよ」
Al「どれだけ拘ってもそんな値段にはならないでしょう。しかも朝食のかけ蕎麦で。まぁいいやじゃあ10両でもう1回ね」
Mg「はいはい」
Al「じゃあいくよ。ひい、ふう、みい・・・・店員さん今何時で?」
Mg「8つにございます」
Al「8つね。あと9、10。ご馳走さま」
Mg「お客様、1両足りていませんよ」
Al「気付いちゃダメじゃん!!凄いぼったくりなのに細かい!!」
Mg「どんな値段だろうとズルしちゃダメだよ」
Al「くそう上手く出来ると思ったのに。朝食だけに超ショック」
Mg「は?」
Al「超ショック。朝食だけに」
Mg「まさかそれが言いたかったと?」
Al「落語だからオチ付けたいもんね」
Mg「しょうもなさ過ぎて後味が悪いよ」
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