第32章 魔手への応援コメント
「ソレルではなく自分自身をディルに重ねていた」と気づく、ヴィーの転機ともなりそうな重要な章でしたね。
ディルを通して、少しでもヴィーの心が救われていくといいのですが。
そして、後半はディルの子どもらしい姿を見ることができて安心した反面、とても気になるところで終わってしまいました!
山査子の秘密の道はいつかの伏線かと思っておりましたが、まさか子どもたちの秘密基地になっているとは。
さすがのヴィーも子どもたちの行動までは把握できていなかったということでしょうか……。
次々と試練を与えられるディルを心配しつつ、今後どう立ち向かっていくのか、楽しみです!
作者からの返信
ヴィーはどうしても感情を置いてきぼりにしながら進まないといけないことが多いので、自分の本心に気づくまでにも時間がかかりました。
ディルは作中では知らない大人と接してばかりなうえ、物分かりも良い分、比較的いい子になりがちですが、子供相手だとまあまあ普通です。殊更自分から喧嘩を吹っ掛けたりするタイプではないですが……。
ヴィーはこの屋敷の構造自体は知識としてかなり細かいところまで頭に入れていますが、普段から暮らしている場所でもないので、使用人の子供のオフタイムでの行動までは把握していないかもしれません。
そしてあんな理由で早々にディルが向かうとも予想していなかったとは思います。
ディルは果たしてどうなるのか、あんなところで終えてしまって申し訳ない気持ちもありつつ、この先を楽しみにお待ちいただけると幸いです!
第32章 魔手への応援コメント
ヴィーにとってディルは、自分が手放さざるを得なかった感情を重ねられる存在だったんですね。大切にできなかったものを今度こそは守りたいという気持ちもあるのかな。
そしていいところで客人の邪魔が入るという…(お約束!笑)客人は誰だ、おかげでディル大ピンチですよ!ラストの悪そうなやつも誰だよ〜。あっ、カーラント関係あったりしますかね?(爺さんの再登場をちょっと期待してたりw)
でも子供たちとケンカするディルは、子どもらしいところを見ることができて新鮮でちょっと嬉しかったです。本人もびっくりしてましたし、子どもらしいとか言われたってそれどころじゃないし不本意だと思いますけども(笑)
作者からの返信
どうしてディルのことがこんなに気に掛かるのか、これまでも色々理由を探りつつ、ようやく完全に腑に落ちたヴィーでした。
お邪魔虫&悪そうなやつ、それぞれ何者なのか……陣営が入り乱れてきていますしね。どこが何をしたのか、果たしてカーラント、そして爺さんは……!? ぜひ次回を楽しみにお待ちくださいませ。何もなければ、今度はそれほどお待たせせずに更新できるかなぁと思います。
いずれにしても、爺さんはどこかのタイミングで必ずまた出てきますので!
ディルはこれまで番外編も含めて大人とばかり接していましたね。
元いたリリー卿の屋敷では、別の持ち場で働く同年代の仲間と仕事の合間に遊んだりしていました。
ようやく歳相応の姿をお届けできたものの、そういう平和な図では無かったのが気の毒ではありますね……。
第31章 追う道にてへの応援コメント
こんにちは。
「自分が抱いた親愛の情を、その立場から相手に伝えられない状況は初めてではない。」
そして、従兄弟からは長らく拒絶され……。ヴィーさん、可哀想です。
とまどう、ヴィーさんと、揺れる、ディルさん。黄色いチューリップが、物語に鮮やかな色を添えます。
リエール卿が余裕しゃくしゃくで、かっこいいんですよねえ。
さて、ヴィーさんとディルさん、どのような話し合いになるかしら。
作者からの返信
こんばんは。
可哀想、とヴィーに心を寄せてくださり、嬉しいです。
彼にとって、私情を飲み込むのは普通のことではあるのですが、だからと言って辛さを感じないわけではありませんし、特に従弟とは長年一方通行の状況を引き摺り続けているので、さすがのヴィーも心のどこかでは参っていたのでした。
リエール卿はなんだかんだ言って、やはり年若いヴィーにとっては導き手なのですよね。
そんな彼をどう格好良く描くか、も重要なポイントと考えながら書いていますので、お伝えすることができたかな、とこちらもまた喜んでおります。
ヴィーもディルも、互いに辛い事情と想いを抱えたまま対面することとなりました。
彼らの口からどのような言葉が発せられるのか、楽しみにお待ちいただければと思います。
そして、このたびは素敵なレビューをありがとうございました!
ここまで読んでいただけたこと、都度コメントをお寄せくださったことに、日々とても励まされておりましたが、更なる活力をいただいてしまいました。
未熟ゆえ、なかなかコンスタントな更新ができずにおりますが、この先も更に精進して、お楽しみいただける物語をお届けしたい、と決意を新たにしております!
編集済
第30章 不協和音への応援コメント
こんにちは。
ローゼル……妹を自殺においやった事に悪びれず。そのうちに地獄に堕ちますよ……。
「追い落としたい当人に、その計略の許可を取り付けねばならないなど、これほど馬鹿げた話もない。」
本当ですね。┐(´д`)┌ヤレヤレ
リリー卿は暴走しそうですね……。
作者からの返信
こんばんは。
そうですね、ローゼルの所業は地獄に堕ちても当然と言えますが、彼自身は正しい道を進もうとしたのを妹に邪魔された、という感覚でしかないので、悪いことをしたつもりすら無いのでした。
「追い落としたい当人に~」は、ヴィーもそれを狙ってあのような手段を取ったわけで、ローゼルからしてみれば本当に許すまじき暴挙です。
リリー卿は、自分は主犯ではないという意識のまま一番の窮地に立たされてしまったので、ちょっと何をやらかすか分からない雰囲気ですね……。
第31章 追う道にてへの応援コメント
深謀遠慮…ではないですが、以前にも幾度か感想にてもだもだとオルカ様に訴えた、キャラクター達の「ただ衝動のままに振る舞えない」もどかしさ、今回もまた全編を通して味わい尽くしました………………………。
また、だからこそのヴィーの弱り目祟り目を絶対に逃さないと言わんばかりのリエール卿の存在たるや。物語としてもヴィーにとってもなくてはならないのに「いえ、なくてもいいです」とヴィーからさらっと言われそうな、核心を突くからこそのぐさぐさ刺さる言葉のオンパレード…!!
前回の、本心では向けたい刃を言葉に代えてと思わせるようなやり取りもそうですが、ヴィー寄りの、主人公に心を寄せる視点にて読み進めているともういいよ!!聞きたくない!心折れる!!(T-T)ァー とまでなりそうな。
でも、彼がいなかったらこの場面、この対話にまで辿り着かなかった………!!
次回、座して待ちます。今回も、素晴らしい、本当に素晴らしい読み応えでした。ありがとうございました!!
作者からの返信
ヴィーの弱り目祟り目を絶対に逃さない、本当にリエール卿はそういう存在ですね。実際、なくてもいいです、とヴィーは心の中で百回も二百回も呟いているに違いありません。
ただ、重責を担ったまま道を誤ることの恐ろしさを分かっているヴィーにとって、こうして向き合うべきに向き合わせ、気付くべきに気付かせてくれるリエール卿は、やはり貴重で得難い存在なのですよね……。
もっとも、もしリエール卿が品行方正なうえに隙無く正論を振りかざしてくる人間だったら、それこそヴィーはただ追い詰められて憎しみを覚えるか、はっきり拒絶していたことでしょう。
ヴィーが「あの人はもう!」と腹立ち紛れに愚痴を溢したくなるような人物だからこそ、成り立っているとも言えます。
結局、ヴィーにとってのリエール卿は、腹立たしくもあり、でも救いにもなるという困った存在なのです……。
彼らの内面に目を向けるとどうにも展開の速度が落ちてしまい、悩みながらの執筆となっておりますが、ヴィーの心に寄り添っていただけることがとても嬉しいです。
次回も楽しみにお待ちいただけると幸いです!
ありがとうございます……!!
第28章 介入への応援コメント
こんにちは。
ディルさんは心にわだかまる辛い事に、向き合わざるを得なくなってしまいました。
しかしこれは、ヴィーさんのそばにいるなら、必要な試練、と、リエール卿は考えていそうですね。
リエール卿と、フラクスの会話が味があって良いです。下の者が、チクチク上の者を刺してます。(笑)
作者からの返信
こんばんは。
はい、ディルは辛い事実に向き合わされることになりました。
仰るとおり、ヴィーのそばにいるためには、避けては通れない道であるとリエール卿は考えています。
リエール卿とフラクスの会話、味があるとのお言葉嬉しいです! 主がちょっと良からぬ行いをすると、容赦なくチクチクします。ある意味健全な主従と言えましょうか笑
第31章 追う道にてへの応援コメント
リエール卿、なんだかんだ言って優しいですね。毒となるか薬となるか、というようなことを数話前で言っていましたが、このままじゃ猛毒になっちゃいそうだな?やばいかも?と思ったのかな笑
さて、可愛いディルを泣かせた罪は重いですよ?(ヴィーも師匠も!)ここからどのように挽回してくれるのか。ヴィー頼みますよー!!
作者からの返信
ヴィーは大陸のパワーバランスを支えている重要人物ですので、ああ見えてリエール卿は細心の注意を払って彼を見ています。変にヴィーの感情が拗れてしまうと、国の行く末に影響しますから……。もっともその割にはギリギリを攻めますけどね笑
ディルが毒となるか薬となるかはディル次第……ですが、もしかして薬となったかもしれないものを、ヴィーが対応を誤って毒にしてしまう悲劇は避けたいとリエール卿は考えています。
罪深き大人二人、果たしてディルの涙を拭い去ることはできるのでしょうか……!?
第31章 追う道にてへの応援コメント
リエール卿のブレなさにもはや微笑んでしまうのですが、職人気質の園丁氏の勘違いに大変動揺するヴィーに思わず笑ってしまいました。それどころじゃないのに……!
揺れ動くヴィーの心もですが、何よりディルの仕草から彼の複雑な胸の内と悲しみが伝わってきて、こう、きゅんとしてしまいますね……。冒頭のオリスの元に届いた美しい手跡の手紙も気になりますし、不穏な動きをしそうなあの人もどうなるのか、引き続き楽しみにお待ちしております〜
作者からの返信
ブレないリエール卿、もはや彼には付ける薬がありません。
ディルは園丁に一つも間違ったことは言っていないのですが、ちょっとした情報の欠落からとんだ誤解が爆誕してしまい、ヴィーもびっくりです。
そのくらい、通常なら接点ができるはずもない二人ということではあるのですが……。
今の時点で一番辛いのは間違いなくディルなので、彼が自身の心とどう向き合うのかが一つのポイントではあるものの、手紙を受け取ったオリスや、前章に登場した面々など、水面下が(ようやく?)騒がしくなりつつあります。
この先も楽しんでいただけるよう、頑張ります!
第27章 懸念と思惑への応援コメント
こんにちは。
ヴィーさんは、感情を持ち込まないで、政治判断ができるのですね。
それをまわりは、なかなか理解できない……。
ヴィーさんが聡明なのは、師の教えのおかげもあるでしょうね。
ビシバシ鍛えてくれたのでしょう。
作者からの返信
こんばんは。
ヴィーは誕生時から、その血統ゆえ苦労することが分かりきっていたので、両親も師も気合を入れて彼を教育しました。
ただ、教えた方の想定を超えるレベルで教育が行き届いてしまい、彼の割り切りは他者の目には人間味が無いように映ってしまうのでした。
彼のこの側面については、この先また別の視点から触れられることになります。
編集済
第26章 蠢動と萌芽への応援コメント
こんにちは。
塩漬け肉のご馳走ですね♪
うすうす、ヴィーさんを巻き込んだ陰謀の、「封蝋」にされたと気がついたディルさん。
複雑な厭な気分になりましたが、ホリーさんの、
「ぼっとしたままこの私の作ったもん食べるんじゃないの!」
の喝で、それどころじゃなくなりました。
うん、働く人たちの、こういうたくましさが、必要な時ってありますよね。
作者からの返信
やっとご馳走にありつけたディルでした。
ですがせっかくのお肉の味も分からなくなりかけたところ……ホリーの一喝が振り払ってくれました。
仰るとおり、こういうときは理屈ではない、素朴な力強さが何より効くように思うのです。
第25章 胎動への応援コメント
こんばんは。
「あんな風に、自分個人を必要とされることなど、ついぞなかった。」
ヴィーさん、そうですか……。そういう人が現れた。ディルさんをそばに置いておくべきですね。
クローブさん、「もはやどこかの恋愛譚」「貴婦人たちは密かに、憧憬に満ちた目をクローブに向けていた。」
ふふふ、クローブさんも良いキャラですねえ。
作者からの返信
こんばんは。
ヴィーはほんの幼い頃から公人として生きているので、まず他者と個人的な繋がりを持つ機会が無かったのですね。
ヴィー個人のためにはそばに置くのが良いでしょうし、本人もそうしたいと思いはするものの、彼の立場では、簡単には踏み切れない問題でもあります……。
クローブ、あまりに美味しい立ち位置なのですが、本人は永遠にそのことに気付かなそうです笑
第30章 不協和音への応援コメント
こんにちは。
ここまで読み応えたっぷりでした!
王族・貴族たちがしのぎを削る陰謀と策士たちの暗躍、運命に翻弄される者たちの悲喜こもごも、そして荘重で迷宮のような舞台背景。
智慧のある者が智慧の足りない者に振り回される皮肉に憤慨したり、騎士や従者たちの面目躍如たる活躍が堪能できたり。
なにより人物それぞれが魅力的で、主役ふたりはもちろん、彼の理解者たち、悪役や小者にまで魅せられました。
この先も楽しみにしています!
作者からの返信
こんにちは。
世界各地の文化や歴史に造詣の深い久里様のお目には、架空の舞台とは言えさぞや拙く映るのでは……などと緊張しつつ、ここまでお読みくださり、また星評価までありがとうございます。
主人公たちを取り巻く、諸々の登場人物に至るまで魅力を感じていただけたとのこと、本当に嬉しいです。
大変マイペースに書いている物語ですが、この先もゆるりとお付き合いいただけましたら幸いです!
第24章 涙 ―― ディルへの応援コメント
こんにちは。
「普段、民と話をするときは、よほど慎重に言葉と話題を選ばないと」
なるほど、ヴィーさんにとっても、ディルさんは特別だったのですね。
本当にアルテ姫の引き合わせだったのかもしれません。
さて、ヴィーさんの地味できく仕返し。楽しみです。
作者からの返信
こんばんは。
ヴィーにとっても、自然に会話が成り立つディルは稀有な存在でした。
それはディルのちょっとした生い立ちが生んだ偶然ではあるのですが……。
ただアルテも、彼に会った際、そう感じていたかもしれません。
果たしてヴィーは、うまく仕返しできるのでしょうか……!?
第23章 追憶 ―― 好敵手への応援コメント
こんにちは。
きっと、グネモン卿は、今でも、カーリン妃の死を惜しんでいるんでしょうね……。
ライバル。利害が一致すれば、時に手を組む。
死の間際に、書簡をたくしたくなる相手。
カーリン妃はきっと……。死後、グネモン卿がカーリン妃の仇を討つのを、なんとなく理解していたんじゃないかな。(悔しいから仇を討って、お願い)じゃなくて、(きっと、貴方は、好敵手だったわたくしを卑劣な手段で殺した者を許さないでしょう。地獄の果てまでも追い詰め、落とし前をつけさせる。そんな気がしているのよ……。なぜなら、わたくしも逆の事があったら、同じ事をしているから。ふふふ……。)
こんなかんじです!
作者からの返信
こんばんは。
まさに……まさに! 仰るとおりです。
反対の立場であったら自分もそうするであろうこと、それをグネモン卿もやるであろうと分かっていたからこそ、彼女は書簡を託したのです。
そう、単に悔しいから仇を討ってほしい、というのではないのですよね。
正鵠を射た彼女のモノローグ、とても嬉しいです……!
第22章 血脈への応援コメント
こんにちは。
ディルさん、怖い夢を見ましたね……。
それは、ただの悪夢ではなく、彼が通ってきた道の象徴で……。
まだ幼い身に、大変な艱苦が訪れたのでした。
ディルさんがグネモン卿に目をとめられた理由、きちんとヴィーさんは見抜きましたね。
さて、アルテ姫のささやかな後押しもあるように思える、ディルさんとの出会い。ヴィーさんとディルさんは、この後どうするのか、ですね。
作者からの返信
はい、ディルの夢は彼の体験をなぞっています。
それまで平和に暮らしていたのに、一転して辛い状況に突き落とされたのでした。
ヴィーとグネモン卿は着眼点が似ており、意外と相通ずるものがあります。グネモン卿がディルの何に価値を見出したのか、ヴィーにはなんとなく分かってしまうのでした。
ヴィーとディルは、本来なら出会うことも有り得ないほど身分に隔たりがあります。
その現実の前に、二人が何を考え、何を選ぶのか、見守っていただけると幸いです。
第21章 追憶 ―― 侮りへの痛撃への応援コメント
こんにちは。
ヴィーさん、すごいなぁ。
アルテ姫を失った怒りが凄まじくフレーズ卿ローゼルから、リリーの宗主権を剥奪してしまった!
ローゼルは、ヴィーさんを恨んでるだろうなぁ。
作者からの返信
こんにちは。
このときばかりはヴィーも本気の怒りを見せました。
ローゼルはそれはもう、恨んでいます……。
第20章 春下の蒼穹への応援コメント
こんにちは。
……アルテミジア姫、幼馴染だったんですね。
なのに、ヴィーさんになかなか口をきいてくれなかった。
それは、「庶子をもうけろ」と命令されてから、口をきいてくれなくなったのか、どうなのか……。
「きっとヴィーと姫は、同じ世界に生きて同じものを見ていたのだ。だからふたりに接したときだけ、本来窺い知ることもないはずのその遠い世界の気配を、ディルも感じたのだろう。」
なんとなく、わかる気がします。
二人は、同じものを見ていた。
ヴィーさんは、とても身分が高いのですね。コテコテに「尊い身分」が集まってきてしまっているかんじです。
作者からの返信
こんにちは。
アルテとヴィーが出会ったのは本当に幼い頃で、付き合いは長いです。
お互い別の国に住んでいたので、会う回数は少なかったと思いますが。
アドベントでヴィーにローズヒップを送ってくれたのが彼女ですね。
口をきいてくれなかったのは初対面時で、アルテの性格とヴィーの容姿に起因します。
いずれ機会があれば、当時のことを書きたいですね。
庶子云々は彼らがずっと成長した後に出てきた話なので、余計にタチの悪い命令とも言えましたが、それこそ二人とも同じものを見、同じ方向を向いていたゆえに、政略としてそれを受け入れたのでした。
ヴィーは大陸でも指折りの血統であり、実はとんでもない身分であり、地位にある、という人間です。
第17章 新たな幕開けへの応援コメント
こんばんは。
グネモン卿の誘いを断ったディルさん。本当に危ない状況でしたね。
全てを見届けさせようとするヴィーさん。さすがです。
ヴィーさんの貴族らしい出で立ち、素敵です!
作者からの返信
こんばんは。
ディルの命はまさに風前の灯……というところでした。
全てを見届けさせるという考えは、ヴィーならではの思考ですね。
ヴィーの出で立ち、ここまで来てようやく彼本来の姿に戻ったようなものなので、ちょっと気合を入れて書きました。
素敵とのお言葉、嬉しいです!
第16章 光(後編)への応援コメント
こんにちは。
やっとヴィーさんがきてくれましたー(TOT)
ディルさん、怖い状況で、よく隙をみつけて、自分の足で逃げ出しました。えらいっ!
作者からの返信
こんにちは。
ヴィー、やっとの登場です(^^;;
ディルは絶体絶命の状況下、最後まで自身の意志を手放さない、という特性をしっかり発揮しました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
第15章 光(前編)への応援コメント
こんにちは。
「お前の心映えは騎士に近いが、しかし不幸なことにお前は騎士ではない。」
ディルさんは、認めてもらってますね。
「彼が心底からカーラントに忠誠を誓い、カーラントこそが唯一の正義となれば、非常に有用な手足ともなったでしょう。――が、残念ながら今のところ、彼の正義は彼自身の中にある」
クローブさんの言う通りです。
ディルさんは、ヴィーさんと出会って、光りを見ました。
ヴィーさーん!
迎えに来ーてー!!
作者からの返信
こんばんは。
仰るとおり、ディルのヴィーへと向かうひたむきな心に、クローブは自身の忠誠心と通じるものを見出し、認めています。
だからこそ、ディルの心が決して自分の主人の方へは向かないであろうことも……。
ここまでディルに思わせたヴィー、いったいどこで何をしているのでしょう。
刻一刻と、ディルに危機が迫ってきています……。
第14章 揺動への応援コメント
こんばんは。
『そんな不条理があるだろうか、と言いたいが、そういうものだ、とも言えた。
世の中は、貴族が言ったことが「正しい」のだ。』
辛い話、本当に不条理です。
ディルさん、監禁されて、心身がすりへるなか、ヴィーさんを信じ直した。
エライです!
そして、ディルさんは、今度はどんな役目を課せられてしまうのか……。
作者からの返信
こんばんは。
このたびは星評価をいただきまして、ありがとうございます!
不条理、貴族の都合の前では、平民はどんな扱いもただ黙って受け入れるしかない、そんな世の中なのですね。
もちろん全ての貴族が平民を人とも思っていないわけではありませんが、いずれにしても力の差は歴然です。
ディルにとって、旅の間向き合ったヴィーという人間の印象は、簡単に覆せるものではなかったのでした。
果たして真相は……?
そしてようやく、ディルがここに囚われた理由が明かされようとしています。
第13章 呪縛への応援コメント
こんにちは。
「押しかけてきたとしか言いようのない主家の末姫を、ろくな抵抗をする間もなく娶らされた一介の騎士」
これは末姫にベタ惚れされてしまったのですね。(笑)
ローゼルは留学先で、グネモン卿の手下にソーン伯への憎悪を植え付けられたのですね。そうと自分では気が付かず……。
作者からの返信
こんばんは!
末姫、ベタ惚れです。
そしてお裁縫は苦手でも、狙った獲物は逃がさない根回し上手のようです。
クローブに話が来たときにはもう、グネモン卿をはじめとする周囲からの了承を取り付けた後……でした笑
ローゼルはちょっとの溝をグネモン卿に付け込まれ、知らないうちに広げられてしまっています……。
第10章 侯爵家への応援コメント
こんにちは。
「直感的に、亡くす痛みを知っているひとだと思った。」
きっと、ヴィーさんは、そうですね。
「そして彼らにとっては取るに足らない、自分のような何も持たないちっぽけな存在にも、厭わず寄り添ってくれるひとだ。」
ヴィーさんはとっても魅力的ですね。
「相手の真心を、漠然と心のどこかで感じた。だからこそそれをきっかけに、正気を取り戻したのである。」
良かったです……。(´;ω;`)
そして、ディルさんは、何かグネモン侯爵と関係があるのか……、ですね。
クローブは差し入れにパンでもくれれば良かったのに〜。気がきかないんだから、もう!
作者からの返信
ヴィーを魅力的と仰っていただけて嬉しいです。
見ず知らずの相手から思いがけず向けられた心だったからこそ、なおさらディルの心に深く響いたのかもしれません。
侯爵家に連れてこられたディル、彼自身にはさっぱり心当たりがありません。
当面はハテナが頭に浮かんだままです。
クローブは……まったくですよね!
ここでパンの一つでも持ってきてくれていたら、ディルの好感度は大幅に改善されたはずなのに……。
コメントとっても嬉しく拝読しています。
ありがとうございます!
第9章 宿場町の夜への応援コメント
こんにちは。
フラクスさん、「そこを考えるのはおよしになったほうが。……不毛です」
これを自分も、今まで何回も思ってきたのかな、なーんて思ってしまいました。(≧▽≦)
草の大人数を昏倒させる戦い、お疲れさまでした、ヴィーさん!
アルテさんは、お姫さまなんですね。ヴィーさんは、庶子をもうけろ、と命令されて、と。結婚できない立場でありながら……。
結婚できない、は、アルテさんの方なのか、ヴィーさんの方なのか……。
作者からの返信
こんばんは。
お返事遅くなり申し訳ありません!
フラクスの不毛発言、間違いなく経験者の言葉ですね笑
本作では上級貴族の令嬢も姫と呼ぶので、少し姫の定義が広いのですが、アルテも少なくとも貴族以上の身分の女性になります。
結婚できない事情、これはちょっと背景が複雑だったりします……が、普通に考えて、まず命令がひどいですよね……。
第6章 孤独な戦いへの応援コメント
こんにちは。
「決して、貴方の悪いようにはしません。どこかに置いていったりもしない。約束します――。」
ヴィーさんの約束を思い出すタイミング、感動的でした!
「母の命を奪った怖ろしくも恨めしい死病が、一方で自分の窮地を救ったのかもしれない」
皮肉な話です……。
さて、絶体絶命に思えるヴィーさん、この後、無事逃げられるのか……?!
作者からの返信
感動的とのお言葉、とても嬉しいです!
善人も悪人も無関係に襲う流行り病だからこそ、ディルという一人の視点から見ると、あまりに皮肉な結果になったのでした。
手詰まりのように見えるヴィー、彼が最後に聞きつけた音は、いったい何者のものなのでしょうか……?
続く次章、新たな場面へと進んでまいります!
第5章 決断への応援コメント
こんにちは。
「彼もそうやって、独りで道を決めて生きてきたのだろうか。」
きっと、そうですね……。
ヴィーさんは、いろいろと先まで見えていますね。
そして、自分には、守りながら戦った経験がない、と、冷静に見ています。
二人は離ればなれになってしまうのか……。
作者からの返信
こんばんは!
はい、ヴィーもまた両親を早くに亡くしていて、以来誰にも肩代わりできない決断を重ねて生きているのですね。
アドベントの方で仄めかされているように、ヴィーは色々と背負っている人間なので、窮地であっても思考を手放さず、現実的に対処するということが叩き込まれています。
その彼が下した決断の結果は、果たして……?
第4章 襲撃への応援コメント
こんにちは。
ディルさんは、見てはいけない物を見てしまったのですね……。
メリア書体の偽造。リリー卿の家は、そもそも、メリア書体でサインするほどの家柄ではない。
陰謀の匂いですね。
ディルさんの父親が生きていれば、ベネットがうっかりインクを乾かしているのを見ても、見なかったことにして、ディルさんもベネットに「言ってやろう!」という事にはならなかったはず……。
作者からの返信
こんばんは。
またまたお読みくださりありがとうございます!
ディルはかなりまずいものを見てしまったのでした。
まったくもって仰る通り、父親が生きていたら絶対にディルに言わせなかったことでしょう。
誰もディルがメリアを知っているとは思っていなかったので、見てしまっても黙ってさえいればこんなことにはならなかったはずなのです。
聡いとは言っても年端もいかない子供の彼には、これがどこまで重い事態なのか、まだまだ想像が及ばなかったのでした……。
第30章 不協和音への応援コメント
切りのいい第30章にして、いろいろ繋がってまいりましたね!
『アドベントカレンダー2023 〜親愛なる我が従弟殿へ〜』を拝読したあと、29, 30話と続けて読むと、ヴィーが抱えているものの大きさや、登場人物たちのしがらみをより感じ、また違った印象を受けました。
今回は私利私欲のために暗躍する彼らの対話でしたが、ディルにとって不穏なものになりそうで……どうかヴィーが守ってくれますように。ディルが心配でなりません。
作者からの返信
ちょうど30章で、ようやく別サイドから見るヴィーの立場を語ることができました!
仰るとおり、アドベントカレンダーは29、30章とかなり密接な内容だったのでした。アドベントはどちらも読んでくださっている方により楽しんでいただけるように……と思って書きましたので、そう仰っていただけて嬉しいです。
ディルが彼らにとって特大の地雷を踏んでいるのは覆せない事実なので、生きていて、しかも敵の許にいるとなれば……邪魔に思われるのは避けられないことなのですよね。
引き続き、この先の彼らを見守っていただけたらと思います。
第30章 不協和音への応援コメント
登場する騎士みんな主君に振り回されがちなのにニコニコしてしまいました。それぞれの有能無能さはさておき、側近を見極める目はあるのだなあという。マダーも苦労しますね……。
改めて前話を読み直してからこちらに進んだのですが、ヴィーの薄氷を踏むようなあのセリフ、やっぱりすごく心に突き刺さりました。改めて、ディルがその彼の支えとなってくれると良いなあ、と思っていたところにそしてここにきてリリー男爵の登場!
ようやく落ち着くかに見えたディルの身辺がまた気になってきました。リエール卿やヴィーがついているから安心、とはいえないのが心配なところですが、一難去ってまた一難、この先も楽しみにしています〜!
作者からの返信
拙作の騎士、なぜかどこの家中も中間管理職のような苦労を強いられています。主人の貴族たちがいいように使いすぎ?
その中でもマダーは主人のローゼルと以心伝心という関係ではないので、裏で一番苦労しているかもしれません。地味に。
ローゼルがマダーを側に置いているのは奇跡的に正しい判断と言えそうですね。先代の急死で突然家督を継いだこともあり、古株の彼に頼っている部分は多いと思います。
前話のヴィーのあの科白は、やはり彼の中で消化しきれない想いが詰まっているのですよね。
裏で何やら動きつつ、またふたり(三人?)の方にも話が戻っていきますので、続きをどうぞお待ちくださいませ!
第30章 不協和音への応援コメント
少々思慮が浅い人たちの密談集に見えて仕方がない(笑)
『封蝋を消す』の言葉にドキリとしましたけど、マダーのフォローにひと安心。したものの、ヴィーに頭を下げなくて済む手土産って何よ。怖いわあ。そして叔父上リリー卿、この人いったい何をやらかしちゃおうとしているの。とんでもないことに繋がりそうな、逆にやめといたほうが身のためなのでは?とも思うような。さてどちらに転がるのかしら。
あとはウィロウの使者の人、グネモン卿に会えたとしてもギッタギタにされるんじゃないかという期待(←?)とか、脇役しか喋ってないのにこんなにわくわくさせてくれるなんて。やっぱりこの作品面白いなあ。
ヴィーはエレカンペインの王妃と対立しているんですね。そりゃ血筋も頭脳も兼ね備え、容姿まで完璧となれば脅威でしょうから(ん?関係ない?)、まあウィロウ一門の気持ちもわからなくはない(笑)内情も見えてきて、この先も楽しみです!
作者からの返信
超絶久し振りの更新というのに、なんだか残念な人たちの集まりみたいな回になってしまいました。
陣営が多すぎてなかなか出番が回ってこなかったのですが、リリーサイドがプラスアルファ(ウィロウ卿)と共にようやくの再登場です。
今回出てきた全員がてんでバラバラな方向を向いているので、俯瞰して見てみるとひどいものです。
彼らの、そしてディルの運命やいかに?
今回でヴィーの本来の政敵がついに明らかになりました。ここまでも長かったですね……(遠い目
そう、ウィロウ一門からすればヴィーはあらゆる面で、どうしたって邪魔なのです。
やたらと話の進みが遅い(更新頻度の話ではなく笑)本作ですが、続きも楽しみにしていただけたらと思います!
第25章 胎動への応援コメント
ヴィーとディルの複雑な心の距離とそれでもそれを乗り越えようとする二人にうるうるしていたのですが、クローブ氏がカーラント一族の皆様からおもちゃにされているくだりでたいへん笑ってしまいました。愛され信頼ているがゆえなのでしょうが。
ヴィーの登場も華やかでよいですなあ(震えながら)
作者からの返信
主人公二人の煩悶から一転、敵役なのに主人公サイドよりよほど楽しげなカーラントに笑っていただけて嬉しいです!
クローブは、もちろん当人が築き上げた主家からの信頼があるわけですが、なぜかそれ以上に愛されまくっているので、当人の頭の中には常にハテナマークが巡っています。彼自身には生涯解けないであろう謎です。
ヴィーの登場シーン、彼はフォーマルに振る舞おうと思えばいくらでもできるはず……というかむしろこちらの方が本来のフィールドなので、書くときに少しだけ気合を入れていました。
お話変わって、このたびは拙作にレビューを書いてくださって、ありがとうございます!
読み返していただけたのが本当に嬉しいことだったので、そのうえこんなに丁寧で温かいレビューまで、もう、なんと申し上げたらよいか……!
光だ、の場面は渾身の想いを込めて書いたので、このように取り上げてくださって感激しました。
そして非常に個人的なことなのですが、紙の本で読みたい、と思っていただけるのは私にとってとてもとても光栄なことなので、こちらにもしばらく泣きそうになっていました。
あらためて、たくさんのコメントと素晴らしいレビューをありがとうございました!
第23章 追憶 ―― 好敵手への応援コメント
うわあ、妃殿下とグネモン卿のやりとり好き過ぎて悶える……!! あれ、王妃?? と思ったら、過去の思い出だったのですね。彼にとって、忘れがたい人でもあり、もし彼らが別の形で出会っていたら、もっとこう違う未来が(めっちゃ国が発展していそう)あったのかなあと感じてしまう関係ですね……。
『鍵』への容赦のなさが、彼らしくもあり、でもそれほど激しい想いを抱いたのだなあ、とも。リリーが嫌いなのも納得です。
その面影をヴィーに見出したグネモン卿が果たして今後どう出るのか。なんというかひどい人だなと思っても、その背景の深さにやっぱり憎めない……と情緒が忙しいですが本当に楽しみにまた読ませていだきます。
作者からの返信
この二人のやりとり、すぐ盛り上がってしまってこの長さに纏めるまでに何度も書き直した思い出があります笑
十近く歳下の小娘でありながら彼の前に立ち塞がったカーリン妃、グネモン卿にかなり鮮烈な印象を刻んだ女性だったと思います。
がっちり手を組んでいたら向かうところ敵無しで、間違いなく歴史や地図も塗り変えていたことでしょう!
グネモン卿は彼女とのことが奥底にあるからこそのキャラクターなので、これまでの所業にもかかわらず彼を憎めないと感じていただけるのがとても嬉しいです。
編集済
第21章 追憶 ―― 侮りへの痛撃への応援コメント
父を謀略で失い、また大切な人を失う。敗けることは罪だというその言葉は、ヴィーが言うと本当にやるせないというかとてつもない実感がこもってしまいますね。幼い頃に叩き込まれた冷徹さがここでまたヴィーの命を支えたとも思えますが、それにしても厳しい運命ですね……。
国王陛下とのやりとりはきっと第三者から見れば圧倒する様子であったのでしょうが、ヴィーの内面も見える読者としてはその運命の過酷さにうう……となりつつも、その透徹とした強さに惹かれてもしまいますね。
作者からの返信
仰るとおり、幼い頃の教えと経験がヴィーをここでも生かしたわけですが、だからと言って彼自身が痛みを感じないわけではないですからね……。
実はヴィーの内面を通してこそ、彼のここでの真価が伝わるように書いていましたので、このように読み返していただけたこと、本当に嬉しいです。
第20章 春下の蒼穹への応援コメント
ああ、ここで白百合ではなくチューリップであったことが語られていたのですね。姫様、不思議な雰囲気だったのでもはや幽霊か何かだったのかなと思ったりもしてしまいましたがちゃんと実在してたんですねえ(そういえば司祭様もおっしゃってたし)。
偶然も積み重なれば必然か運命か……とも思いたくなりますが、ヴィーとディルの運命の交叉、まだまだ始まりに過ぎないのかもしれませんが、なんだかもう胸がいっぱいです……。
作者からの返信
白百合は実はアルテの中でヴィーのイメージだっために彼女が好んだのですが、そこはヴィーは知りません……という裏設定があります。そして残念ながら彼女の命日とは季節が合わなかったのでした。
姫様は実在していましたが、ディルにとってかなり特殊な体験だったので、追憶も浮世離れした雰囲気になっていたかと思います。
この偶然の重なりのためにお互い、並ならぬ縁を意識し始めたというのはありますね。それを結果的に、運命と呼ぶのかもしれませんが……。
第19章 一矢の行方への応援コメント
グネモン卿、割と好きな悪役だな〜と思っていたのですが、ヴィーに対する態度を見ているとやっぱりなかなかのこう敵役だなとも思ってしまいますね。どれほど相手の傷を抉るか、わかっていて敢えて平然とやってしまうあたりは憎めない……を通り越してしまうというか。本当にお見事です(ヴィーと一緒に歯軋りしながら)
そしてどれほどヴィーにとってアルテが大切だったかを知ったところでこのディルの問い。すごくこう切なさが沁みてきます。
作者からの返信
グネモン卿は一族以外に対しては一貫して冷徹で、必要とあればいくらでも冷酷になれる人物ですね。敵に対しては相手が孫と同じ世代だろうと容赦はしません。
逆にヴィーのことをしっかり脅威であると認めている証拠でもありますが、やられた方は堪ったものではないですね……ヴィーと共に歯軋りしてくださってありがとうございます!
アルテのことはディルとしてもどうしても確かめずにはいられなかったわけですが、彼自身、十中八九そうなのだろうな、と思いながらの問いなので、やりきれなさがあります……。
第18章 ソーン伯への応援コメント
オリス、良いですね〜〜。以前読んだ時も国王陛下が理想〜のくだりで思わず笑ってしまったのですが、お祖父様評も大変的確かつ親愛はそこそこありそうなのもよいですね。ただの悪役ではないカーラント勢、こう言うところ本当に好きです。
三者三様の胸の内、最後でグネモン卿はヴィーに一矢報い報いたのか……というところで今後もゆっくり楽しませていただきます。
作者からの返信
この一族、子や孫にはきっちり愛情を注ぎ、また古くからの名門と違って歴史や因習から個性を押さえつけるということもしないので、それぞれがグネモン卿を健全に慕っている……という感じでしょうか。
女性陣、男性の好みが謎なのが、不思議と言えば不思議です笑
ヴィーが喪ってしまった肉親の愛情や、はじめから持ちようもなかった一族間の親愛や結束といったものが、カーラントにはたくさん詰まっているのですね。
グネモン卿の最後の科白が、果たしてヴィーにどのように届き、事態がどう転がっていくのか、見守っていただけると幸いです!
編集済
第13章 呪縛への応援コメント
奥様の観察日記と父娘の交流にたいへん笑ってしまいました。クローブ殿、苦労人だけど、こういうところが憎めないというかなんといいますか好きです!
まあそれだけの人でもないのですけれども。グネモン侯爵も見ていて楽しくなってしまう明るく老獪な方ですなあ。
作者からの返信
一番和気藹々としているのが敵方の彼らかもしれません。
クローブは無意識のうちに、父娘に共通の話題を提供し続けているのでした。
彼は初期構想時はモブキャラでしかなかったのですが、名前とグネモン侯との関係性を定めたあたりから急激に私の中で育ったキャラクターで、気付いたら想定外の人気者に……。
黒い部分もありつつ愉快な面を併せ持つ敵対勢力を目指していましたので、この主従に笑っていただけて嬉しいです。
編集済
第10章 侯爵家への応援コメント
クローブはクローブで冷徹ですが冷酷ではないのかなという印象ですね。嫌いなところ、増えていくんだろうなあとも(笑)
花を受け取った時の回想でちょっとうるっとしてしまいました。ディルにとってヴィーはそういう人であろうという印象が焼き付いていて、ヴィーからはどう見えていたのかをなぞるのが楽しみです。
作者からの返信
クローブは仕事が全ての人なので、必要とあれば酷いことも躊躇なくやりますが、本人の趣味嗜好というわけではない……というところがポイントですね。
ただこの先で、かなり嫌いなところが増えていったのではないかと思われます笑
ディル視点で見るヴィーの描写はすっかりディルに感情移入して書いているので、より力が入っている気がします。
何もかも失ったディルにとって、ヴィーはほとんど世界のすべてに等しい存在かもしれません。
第7章 苦闘の後への応援コメント
ヒロインの危機を救うべく颯爽と現れた騎士然としたリエール卿、めちゃめちゃ格好いいのにたいそう苛立ってる感じといい、それでもヴィーが安堵して眠ってしまえる関係なのだなあとなんだか改めてにこにこしてしまいました。
それから、外套についた泥を払う仕草とか、穴の空いたそれにがっくりしているところとか、そういうディテールが改めてとてもリアルでこの世界が息づいて見えるのはそういうところなんだろうなあとも。
本音の漏れたヴィーににやりとしつつ、またこの先もゆっくり追わせていただきます〜
作者からの返信
騎士とは格好つけてなんぼな面があるので(偏見)、リエール卿としてはなぜ救う対象が勇姿を見せても何の足しにもならないこいつなんだ、という不納得感でいっぱいだったことでしょう笑
破門済みと言いながら、互いに師弟の意識が抜けきっていないふたりです。
ちょっとした仕草にも目を留めていただけて嬉しいです!
自分の頭の中では彼らが生きて動いている映像が流れているので、なるべくそれをそのまま伝えられたら、と思いながら書いています。
そういえば、この章でやっとヴィーの内心にフォーカスが当たり始めるのですよね。主人公なのに……。
第22章 血脈への応援コメント
劣悪な環境の中で子供は学ぶのですよね
>言葉で思うように意思を表現できない人間は、その不自由さを腕力で埋めようとするらしいと、ディルは彼らを見て理解した
胸が痛いです
こんな境遇でも曲がらないで素直な心でいられたディルは本当にいい子
幸せになって欲しいです
作者からの返信
仰るとおり、子供は子供なりに生き抜こうと、精一杯その環境から色々なことを学び吸収するのだろうと思います。
ディルにお心を寄せてくださって嬉しいです。
彼の道がどこへどのように続いていくのか、見守っていただけると幸いです。
また、このたびはとても素敵なレビューをいただき、ありがとうございます!
嬉しくて小躍りしながら何度も読み返しております。
本作、だいぶ更新の間が空いてしまっているので、続きの執筆を頑張ります。
第3章 手向けの花への応援コメント
母を失い、そしてまた父を失ったディルの心の傷と衝撃が、ものすごく丁寧に描かれていて改めて彼の境遇にうう……ってなっていたのですが、ニーム、はて……と先を追って「餌」という言葉にハッとしてしまいました。
途中で改めて禁書屋の方も読み返してきたのですが、エルムの曙光と呼ばれたバルサムは「彼」だったのか、それとももっと別の誰かだったのか、そちらもますます気になってしまいました。
そして百合(であってますかね?)の花とともに世界が再び色を取り戻し、心がほどけていくディルの様子にまたうるうると……まわりの大人の優しさもこころに沁みますね。
運命の出会いと再会を果たした二人、読めば読むほどあちこち気になってしまいますかじっくり楽しませていただきます〜
作者からの返信
「餌」という言葉は実はこちらが初出でした。
バルサムが何者かは禁書屋の中でもうちょっとしっかり提示できたらよかったなというのが、あちらでの心残りです。
ここで出てきた花は原種のタイプのチューリップですね。百合を持ってきたかったけれど季節が合わなくて代わりに持たされた、というちょっとややこしい背景があります。
ディルの心象、かなり気合を入れて書いたところでしたので、こうして色々感じていただけて感無量です。
禁書屋に通じる記述はこの先も時折現れますので(宣伝?)、ごゆっくりお楽しみくださいませ!
第1章 小さな取引への応援コメント
さっそく久しぶりにお邪魔したら、こちらも従弟殿への書簡……ではないですが、語りかけで始まっていたのですね。フレッシュな気持ちでニコニコしてしまいました。
改めてヴィーとディルの出会いを読み返すと、お腹が空いている子供にいきなり食べていけるようにならねば、とは理屈っぽい人だなあと思ったりもしちゃいましたが、あの書簡を読んだ後だとそういう風に接されてきたから、というのもあるのかなと思ったりも。
いきなりのリエール卿の率直な内心の独白に微笑みつつ、伏線もあれこれ振り返りつつ楽しませていただきます。
作者からの返信
早速のご再訪ありがとうございます。本当に嬉しいです……!
恐らくあの手紙を書き始めて以来、事あるごとに心の中で従弟に語り掛ける癖がついてしまっているヴィーでした。
理屈っぽい、は確かにそうですよね。
まさにこれは、受けた教育によってヴィーが培った考え方ですが、ディルからしたら、いいから早く食べるものをくれ、という心境だったと思います。
受け答えの中でディルが理屈が通じそうな相手と見込んだからではあったと思いますが、その期待も小さな子供からしたら、迷惑以外の何ものでもありませんよね。
初登場時のリエール卿、彼の性格を把握した状態であの場面を読み返していただくと、内心や台詞に遠慮の無さが目立つようです笑
色々と散りばめておりますので、2周目ならではの面白さなどを感じていただけましたら幸いです。
第16章 光(後編)への応援コメント
思いがけずディルとヴィーが再会できて、少しホッとしましたが、まだまだ油断できないですね。それにしてもスリリングな展開にハラハラドキドキしました。
続きも時間を見つけて読みにきます♪
作者からの返信
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
コメントいただいて大変嬉しいです。
ようやく再会したふたり、あらためて物語のスタートラインに立てたところと申せましょうか。
大変ゆっくり執筆しておりますので、またご無理の無いときにお読みいただけたら幸いです!
編集済
第29章 矛先への応援コメント
リエール卿には彼なりの正義や忠義があるのだろうとは思いつつ、あまりにもヴィーに強いているものが大きすぎる気がして、そりゃもう一発くらいは殴られておくべき……! と思わず手に汗握ってしまいました。これまでのあれこれもヴィーなら乗り越えられる、というある意味信頼と、それがどうしても必要だから、ということなのでしょうが、もう少しやりようはあるんじゃないかなあと。
それでもそういう甘さをリエール卿が切り付けてくれるからこそ、乗り越えられている部分もあるのでしょうね。
ヴィーと、そしてディルのこの先に幸いがあるよう祈らずにはいられません。
続きもゆるりと楽しみにしております〜
作者からの返信
私もせめて一発殴らせてやってもいいのにと思いつつ、しかしどうしても頭の中のリエール卿が殴られてくれませんでした……。
清々しいほどに容赦無いので、変に物分かりの良いヴィーはもはやこの人じゃ仕方がない、と思ってしまっている部分もあったのですが、自分だけならともかくディルにまで被害が及んだことについては流石に黙っていられず、拳の出番となったわけです。
この先ディルが何を考え何を選ぶのか、そしてヴィーがどのように彼と向き合うのか、見守っていただければと思います。
今回もありがとうございました! またゆるゆると進めて参ります〜。
第29章 矛先への応援コメント
このお話だけ応援の♡が少ないと思ったら、昨日更新されたばかりでした…!!( ゚д゚)
連日お話を追っていましたが、♡をつけるタイミングを逃してしまい、追いついたところでつけてまいりました…♡爆失礼しました…
興味本位で一話を覗き、登場人物の所作と感情と人柄に触れてる間にとうとう読破してしまいました
元々国同士のあれこれが苦手だったり、一話ごとの文字数が5000字以上あると大体へこたれてしまう自分でしたが、それらが全部詰まってるこちらのお話を読めてしまったことに我ながら驚くと共に、長さを感じさせない文章、つい先が気になってしまう国同士、人物同士の関係性など、魅力たっぷりのお話に出会えて感謝しかありません…!
名前が植物由来なのは何となく察知していましたが、どこかの応援コメントのお返事にもその旨が書かれていたのを拝見しました。見知った名前のおかげで複雑な関係性があってもついてこられたような気がします
お話の中で、常に人物の行動や感情の理由をきちんと説明してもらえて、また、読み手に想像を促すところもわかりやすく誘導していただいて、とても読みやすかったです
ようやく追いついたので、これで大手を振って番外編群と設定資料を読みに行けます!(`・ω・´)ゞ
作者からの返信
昨日は4ヶ月ぶりの更新というレアなタイミングでした。大変な遅筆というだけで、私自身は休載しているつもりは無いのですが……。
♡爆大変嬉しかったです。近頃徐々に読んでいただいている気配を感じて密かに心躍らせておりました。
Web小説をよく知らないまま連載を始めてしまった作品のため、未だに紙書籍の感覚で書き続けています。
その代わり文章そのものはなるべく読みやすくしようと心掛けているつもりでしたので、頂いたお言葉が本当に嬉しいです。
名前に植物名を使っているのも、元はその音の響きが気に入って始めたことでしたが、既存の単語の方が馴染みやすいかなと考えたことも、このルールで行こうと決めた理由のひとつでした。
本作を書くにあたって最も気を付けているのが物語への没入感でして、そのためにはなるべく読み手様に無用な疑問や、「読む」ことへの負担を感じさせない書き方をする必要があると思っているのですが、最近は人間関係や心情の複雑な部分を描く場面が多く、加減が難しくて四苦八苦しています。
ですがコメントを頂いて、苦心した甲斐があったなぁと深く感激しております。
とても丁寧にご感想を書いていただき、本当にありがとうございます。
そして番外編や設定資料の方にもお越しいただけるとのこと、これまたとても嬉しいです。いつでもお待ちしております!
一応、同じイメージカラーのものが関連する作品になっておりますので、少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。
第29章 矛先への応援コメント
ヴィーのつらい過去がどんどん繰り出されてくる……。ここまでよく病まずに生きてきたなというくらいですよね。ソレルや、師匠との関係性も一歩踏み込んだところまで書かれていて、まったくもって難しい人たちだなぁなんて、ちょっとだけ理解したつもりで楽しんでいます笑
いつもながら、少しずつ開示されていく謎の描き方が本当にワクワクさせられて楽しい。大好きです、本当に!
前半でヴィーがディルの光となったように、ここからはディルがヴィーにとっての光となってくれることを願うばかりです。
作者からの返信
ヴィーの身分からすると親との距離感なども一般人とはちょっと違っているという想定で書いてはいますが、それでももう少し彼のメンタルが繊細にできていたら、確実に病んでいたとは思いますね。
ちなみに、彼は食らったダメージを処理する術に長けているタイプと私自身は捉えて描いています。
私も仄めかされた謎が次第に明かされていく展開のお話が好きなので、同様に楽しんでいただけているのがとても嬉しいです。
今回はディルについてほとんど書けませんでしたので、続きを楽しみにお待ちいただければと思います。
第28章 介入への応援コメント
やっぱり師匠、わたしの可愛いディルのこと虐めてぇー!(# ゚Д゚)
>リエール卿の顔にほんの一瞬、憐憫の色が差し、そしてすぐに消えた。
ディルを弟のように思うヴィーの気持ちとの乖離を感じてしまったんでしょうか。
話をするときにディルが恐怖を感じないようにとの心配りなど、本来はやっぱり優しい人なんでしょうね、師匠。いろいろ考えて嫌な立ち回りもしなければならなくて、それを部下からは責められて上司からは怒られる。まさに一番苦労の多い中間管理職……笑
師匠は今までどれだけヴィーに恨まれるような仕事をしてきたのか。それも気になっていますが、まずはディルはどこまで自分の感情と折り合いをつけ、リエール卿に認められることができるのか。そしてリエール卿は受け止めたヴィーの怒りをどうやって受け流すのか……。次回の更新も楽しみにしています!
作者からの返信
tomoさんのお怒りはごもっともです……。
リエール卿が一瞬見せた憐憫は、どちらかというとディルのヴィーを慕う心を確認したうえで、それを揺るがしかねないことをこれから言わなければならない、という点についてですね。
リエール卿のディルへの配慮のくだりを拾ってくださって嬉しいです。そう、そういう心配りができる人ではあるのです。直後に自分で台無しにすると分かっていてなお……。
師匠の恨まれ案件、ひとつは他サイト掲載の番外編で語られていますが、それ以外についてはこの先どこかで明かされていくと思います。
ディルが結局どのような考えに至るのか、そしてリエール卿と怒れるヴィーはどうなるのか、どうぞ次回をお待ちくださいませ。
第28章 介入への応援コメント
「ここで私の言葉に揺らぐようなら、それまでのことでしかない」と淡々と追い詰めていくリエール卿も、やめてと逃げ出すディルも、名言多過ぎてもはや一冊の本に纏めたいフラクスも、それぞれの考えや正しさというのか、誰もが思う道を突き進んでいてそこに間違いなどはないのに、出逢った先でどうしてもぶつかり合わずにはいられないままならなさ………読んでいて、いつもの事なのですが今回もわぎわぎと堪らない気持ちになりました。
敵陣営ではなく味方陣営にいる筈なのに、と歯痒い思いとなりますが、そもそもがどの陣営に身を置いてもそこが素直な一枚岩という事が有り得ないからこそリエール卿もここで言葉にしなくてはならない、という事なのでしょうか。
またしてもずるい格好いい登場シーンとなったヴィー、次回の師弟対決を伏してお待ちしております…!!
作者からの返信
名言多過ぎて……のくだりに私が撃沈いたしました。フラクスは私も好きなキャラクターでして、大変嬉しいです。
さておき、仰るとおり味方陣営と言えども一枚岩ではないというのが実情で、ディルはまだまだ気を抜けない状況に置かれているのでした。
同じ陣営の中にあってもそれぞれに異なる立場の登場人物ばかりであり、各人の道の向き先が交錯するなかを、ディルもまた自身の方向を定めて歩む必要があり、そのことをリエール卿は彼に突き付けたようなものですが、それはいったい誰のため、何のために行われたのか、未だ語られていないリエール卿の背景と共にいずれ明かされることになるかと思います。
その前にディルがグレないと良いのですが、格好よく師匠の前に立ちはだかったヴィーの運命も併せて、次回を楽しみにお待ちいただきたく存じます。
第28章 介入への応援コメント
フラクスさん、リエール卿になんの遠慮もないまっすぐなお言葉に惚れてしまいそうです……!
彼なりの配慮でありヴィーのためであろうとは思いますが、何もかも失った年端もゆかぬ子供を追い詰めるのが理にかなうかというと、ですねえ。
ヴィーが底知れない、というのは以前もどこかで言及されていた気がしますが、ディルの存在がヴィーにとっても良い変化をもたらしてくれることを祈りつつ。
年の瀬に彼らのお話が読めて嬉しかったです。また続きもゆるりと楽しみにしております~
良いお年をお迎えください!
作者からの返信
フラクスに過分なお言葉を……!
リエール卿の行動は、事情や背景を分かっているフラクスであっても文句が出てしまうくらい、やはり傍目には問題がありますね。
ヴィーの底知れなさについては敵陣のグネモン卿も語っていましたが、ご記憶いただいていて嬉しいです。
なぜそのような人格が形成されたのかについては、いずれ語られることになる予定です。
そんなヴィーに、ディルがどのように関わるのかも含め、楽しみにお待ちいただければと思います。
年が明けてしまいましたが、紀里さんにとっても良い一年となりますように。
第28章 介入への応援コメント
更新お疲れさまでございます!
今年最後に最新話を読むことができて嬉しいです。
リエール卿とフラクスの気安いやりとりが面白かったです。リエール卿の役割は理解しつつも、側からみるとディルをいじめているようにしか見えないため、フラクスを応援しておりました(笑)
激オコな様子のヴィーがこの後、どういった行動に出るのか楽しみです。
作者からの返信
フラクスへの応援、ありがとうございます!笑
私もこの主従の会話は大変楽しみながら書きました。
リエール卿も辛い立場であると言えるのですが、日頃の言動や行動もあるのでしょう。すっかり言われ放題となってしまっております。
彼に名誉挽回の目はあるのか、今後のヴィーの動向と共に見守っていただけたらと思います。
第27章 懸念と思惑への応援コメント
ヴィーの割り切りの良さのくだり、本人はそうはいっても傷つかないことはなかっただろうし、今でも想いを残しているところもあるだろうし、と思ったらあまりの深さにうっ……ってなりました。
彼の周りにも彼を支えてくれる人たちがいて、ディルもきっとそんな存在になっていってくれるといいなあ、と思いました。
王妃様もたおやかな印象ですが、複雑でしたたかで、味方とは言い難いながらもとても魅力的ですね。
ゆるりと続きを楽しみにお待ちしております〜!
作者からの返信
ありがとうございます!
ヴィーの割り切りは仰る通り、本人は自覚していなくても傷を伴うものであるので、そこに思いを馳せていただけたことがとても嬉しいです。
王妃も頼りない夫や奔放な父の間で国を支えるという、並の人間には到底務まらない役目をこなしているだけに、決して一筋縄ではいかない……というところでしょうか。
味方と言い切ることはできないものの、同じ苦労人同士、ヴィーもどことなくシンパシーを感じている相手です。
次もゆっくりになる可能性大ですが、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
第27章 懸念と思惑への応援コメント
>先代フレーズ卿急死からの一連の騒動は、〜リンデンから逸らすために仕組まれたのではないか、と。
グネモン卿の目的のためには手段を選ばないやり方は徹底していて、凄まじいものがありますね。でも23章を読み返してみると、やり方を問わないのはヴィーやカーリン妃も似たようなものなのだろうなと。グネモン卿もある意味エフェドラからカンファーを守ることを考えているのでしょうから、リリー嫌いが治まってちょっとくらい協力していけるようになればいいなと思います。大切な娘のパールレインさまも困ってらっしゃいますし。リリーを見直させられるかはヴィーの手にかかってる、かな?ヴィーがんばれ(笑)
リエール卿に呼び出されたディルはどんな話をされるのか。師匠、悪い人でも怖い人でもないとは思うけど、甘い人でもないと思うのでドキドキしちゃいますね……。
作者からの返信
グネモン卿もカーリン妃もヴィーも、結果が全てという世界に生きているので手段を選ぶことは二の次になる……という背景はありますね。
ただカーリン妃とヴィーは立場的な制約がある中でどう目的達成するかと考えるのに対し、爺さんは最初からやりたいようにやる、という違いはあるかもしれません。
ヴィーは果たして、グネモン卿を振り向かせる(?)ことができるのか!? ……なんて、なぜ私の攻略相手は爺さんなのかと彼に文句を言われそうです。
師匠はいったい何を考えてディルを呼び出したのか、こちらも楽しみにお待ちいただければと思います。
今回もありがとうございます!
第27章 懸念と思惑への応援コメント
ヴィーと王妃様の会話劇。国同士の思惑やグネモン卿の考えも、こちらの章でより明確になってきましたね。
『ヴィーの相貌の上を陽光と陰影が順になぞっていく』、この辺りの描写が素晴らしいです……!
頭を使う会話劇、その間に挟まる、髪を切ってもらうディルの様子に癒されました。
作者からの返信
ありがとうございます!
『相貌の上を~』の部分は特に力を入れて書いた部分でしたので、そのように仰っていただけて嬉しいです。
あのふたりの会話劇ばかりだとちょっと息苦しいかと思い、ディルのシーンで一息ついていただければ……と、あのような形で入れてみました。
第3章 手向けの花への応援コメント
「大人も楽しめるファンタジー」企画への参加ありがとうございます。
冒頭からとても細やかな筆致で、企画に相応しい作品だと思って読ませていただきました。文体が優しく丁寧なので、自然と物語に入っていけます。
心理描写も濃密で、本話では父を失った語り手の痛みがありありと伝わってきました。これが誰の回想シーンなのかが気になります。
二人の旅の行く末が気になり、続きも読んでいきたいと思いました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
企画の詳細を拝読して非常に感じ入るところがあり参加させていただきましたので、相応しい作品と思っていただけて大変嬉しいです。
丁寧なご感想までありがとうございます。とても励みになりました。
ぜひ、お時間のあるときにでも続きを読んでいただけましたら幸いです。
第26章 蠢動と萌芽への応援コメント
第26章、見処(読み処)が多く何周も何周も繰り返し味わってしまいました。ご多忙の中での更新、本当にありがとうございます。
読む方にも思わず力が入ってしまう緊迫と策謀、空気も張り詰め鬼気迫る、それでいてその麗しい面にはちらともそよぎを浮かばせず、というようなヴィーと妃殿下とのやり取り、そしてやっっっと美味しいご飯を食べられてよかった、よかった、うんと噛み締めて、そして出来れば買い食いも目一杯楽しんで………!!!と涙が滲んだディルの食事風景、一つ一つの場面にコメントを残していくと無駄に長くなってしまうので抑えます。
個人的に一番胸がギュンッッッとなった箇所は、メリア署名の書き手についての描写でした。別に恋などではない、でもだからこそ曰く言い難い、触れるのも躊躇われてしまう程の透き通って輝かしい憧れの感情、そこにとてつもない「尊さ」を感じました。俗っぽい表現で申し訳ない限りなのですが…。
次回も楽しみで楽しみで堪りません。重ねてになりますが、更新ありがとうございました!!
作者からの返信
昨夜荒んだ心で残業中、ちょっと一息つく傍らサイトを覗いたら……こんなに素敵な感想が!!
私の心がどれほど潤いを取り戻したことか、まずはそれをお伝えしたいです。
繰り返し読んでいただけたなんて、これほど幸せなことはありません。
ヴィーと王妃の会談、彼らの背景や個性が地味に絡み合っていて、私の方が混乱しそうになりながら書いたという、今回一番苦労した場面でした。
互いに和やかな風を装いつつ……というなかから緊張感を読み取っていただけて、報われた思いです。
ディルは思えば、ようやく安心できる場所でまともな食事にありつけたことになりますね。ずいぶんと長い道のりでした。
それにしても、ディルが抱く憧れをなんて美しく的確に表現されるのでしょう。
今はまだ彼自身にそこまでの表現力や自己分析力が備わっていませんが、もっと成長したら、きっとそのように自覚するであろうと思います。
心の中に仕舞われた、おいそれと触れることのできない宝石のようなもの、そんなイメージです。
さらっとしか書かなかったのに、これを拾ってそのように感じていただけたことが嬉しいです。
日々お疲れであろう合間に丁寧な感想をお寄せくださって、本当にありがとうございます。
喉、お大事にされてくださいね。
第26章 蠢動と萌芽への応援コメント
妃殿下のしなやかで強かな感じが大変素敵です。血は争えないと言うか、何とも艶やかですが、面と向かって対立している感じではない分、少しヴィーの方にも余裕がある感じでしょうか。
ディルが美味しいご飯を食べているのを見るとなんかとってもほっこりします。たくさんたべて幸せにおなり……! とはいえ、まだまだこれからも波乱が待っていそうな予感はしますが。
ホリーさんが厨房の頼れるおばちゃん、という感じで、そういえば囚われている時も何だかんだ気にかけられていたなあと思い出しつつ。そりゃこんな健気な子を見たら世話を焼かずにはいられませんよね。
雲の上の人々の権謀術数とあの美しい署名が今後また絡んでくるのか、ゆっくりお待ちしております〜。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
王妃はちょっと書くのに苦労しましたので、素敵とのお言葉を頂けて嬉しいです。
仰る通り、彼女は確かにヴィーの政敵の一族ですが、彼女なりの立場があるので、ヴィーとの関係も父親のグネモン卿とは異なったものになっています。ですのでヴィーもなんとなく気安さを感じているところがありますね。
ディルはおばちゃんからしたらほっとけない子で、行く先々でそれとなく歳上から可愛がられていそうです。
舞台となるこの世界は食材の種類があんまり豊かではない……つまり食生活が比較的貧しい想定なので、その中で美味しいご飯を表現するのはなかなか難しいな、と自分で決めた設定で苦労しています笑
この先何がどう転ぶのか、またマイペースに綴ってまいりますので、お付き合いいただけますと嬉しいです。
第26章 蠢動と萌芽への応援コメント
妃殿下、一筋縄では行かない感じがひしひしとしてグネモン卿の血を感じさせますね。これがオリスちゃんが憧れている、無能な男の手綱を握る女性(意訳)なのだなあ。
さてさて、ヴィーの目論見が楽しみです!
厨房のホリーさんもいい人そうですね。ディルの幸先も悪くなさそうでひと安心です。
カーラントのお屋敷で自分を気にかけてくれたおばさんを思い出して無事を伝えたいなんて、ディルのやさしさを感じるたびに「やっぱりいい子!幸せになれるはずだからねぇ!」って好きな気持ちに拍車がかかっていきますw
これからの一波乱も期待ですが、ヴィーとディルが買い食いしてきゃっきゃしてる姿も楽しみにしてますね!笑
作者からの返信
ついにオリス憧れの伯母上登場です。殿方の趣味は似ているものの、性格はわりと反対で、だから余計にオリスは彼女に憧れを抱いている……そんな背景かもしれません。
ディルがこんなにも愛してもらえて本当に有難いです。
普通なんだけどちょっとしたところで人を惹きつける、そんなタイプの子として描きたかったので、そう感じていただけるととても嬉しいです。
ヴィーとディル、このふたりにはもっと他愛ない体験やしょうもない経験をたくさんしてほしいという気持ちが私にもあるのですが、なかなか状況がそれを許してくれないですね。
ヴィーとしては自分が直接ディルに美味しいものを食べさせてあげたいと思っているはずなので、雑事に追われながらも虎視眈々とその機会を狙っているのではないかと思います笑
引き続き頑張って参りますので、また楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
ありがとうございます!
第25章 胎動への応援コメント
「褒め言葉と受け取っておくわ」「褒めておりません」が、目の前に鮮やかな情景となって浮かびました。まるでコミカライズされたように、はっきりと!
丁々発止というのか、この立場も複雑な主従のやり取りが堪りません。癖になるテンポの良さ。そしてクローブ卿を取り巻く身分様々な者からの想い、スピンオフの妄想が捗ります……。
以前も感想でお伝えしていた通り、思いのままに動く事も、ましてや相手を思いやる言葉さえ何の準備もなく発する事が憚られる、公人の苦しさ、そして苦悩の描写が緻密で、胸に迫ります。
次回も本当に、本っ当に楽しみです…!!
返信は不要です。どうか、ご自愛下さい。
作者からの返信
m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m
第25章 胎動への応援コメント
なんかヴィーが悪役っぽい終わり方ですねえ。まあ、カーラントから見れば政敵だから間違ってないか。
オリスちゃん、ローゼルの手綱として目を付けられたのかな?両家の利害などは予想できませんが、嬉々として手綱にぎりそう。ダメ人間(語弊あり?)に嫁ぎたいって言ってたし…笑
ヴィーは家のこと、国のこと、ディルのこと。悩みが尽きないですね。
ヴィー父の話も気になるところですが、情が勝るなんてこの状況なら普通のことなのに、それが許されないのが辛い。可愛い弟分に嫌われたくないなんて当たり前じゃないかよおー!
ディルがどういう結論を出すのか、大好きなお兄ちゃん(仮)の心が少しでも救われる状況になればいいなあ…。
作者からの返信
仰る通り、カーラント側からすれば立派に悪役ですね笑
特にクローブなどには、さっさと国に帰ってくれ、と思われているのではないでしょうか。
果たして、オリスがどのようにこの先関わってくるのか、楽しみにしていただければと思います。
ヴィーはその生まれや立場からすれば、普通の人間らしい感覚など持ち合わせていなくても不思議はないところ、そうではないので大変です。だからこそこの物語の主人公であるわけなのですが。
そしてそんな彼をディルがこれからどう捉え、どんな道を選ぶのか。
この先のふたりをどうか見届けてやってください。
第25章 胎動への応援コメント
手の具合どうですか? 待ちに待った続きが読めて新年早々嬉しいことです。
いよいよ大きなうねりがおきますかね?
あまりにも多くの柵に囲まれているヴィーは、それらから逃げたりしないし、むしろ強かに利用するでしょうけど、一人の人間だからディルの一途な心は何物にも替え難い大切な物でしょう。
ヴィーがこれ以上傷つくことがないと良いと思いつつ、胸の空くような仕返しを期待しています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
手は少しずつですが良くなってきています。完治まではまだかかりそうですが……。
なかなか下地固めが終わらず、自分でもいつになったら動き出すのだろうと思いながら書いてきましたが、どうにか前に進める段まで到達しました。
ヴィーとディルの互いの心が、彼らをどのような道に導くのか、どうぞ見守ってやってください。
第24章 涙 ―― ディルへの応援コメント
久々にヴィーとディルがじっくりと話をして、お互いを理解しより関係が深まりましたね。
弟のように、家族のように思っているというのを伝え合えたのが何というか感無量で嬉しくなりました。もうなんかそれ以上じゃない?って気もしますけども。
ヴィーが何故そんなにディルに気をかけるのか。
>普段、民と話をするときは、よほど慎重に言葉と話題を選ばないと、畏おそれて逃げ出されるか『分からない』と端はなから対話を拒絶されるかのどちらかです。
「親近感」のような曖昧な言葉じゃなくて、このあたりでしっかり答えてくれているので、すごく納得して物語に入る込めるんだよなあと改めて感じました。
出来事や行動に理由があって納得もできるところが、この物語が大好きな理由のひとつです。だから長いの全然気になりません!笑
いよいよ仕返しが始まりますね。地味なほど効くとは?
そして人前ではディルから「ヴァーヴェインさま」とか呼ばれて、その度に微妙な顔をし続けるのか!?笑
次話も楽しみにしてまーす!
作者からの返信
ディルにとってのヴィーについてはこれまでもずっと語ってきましたが、では逆はどうなのか? という点についても、再会した二人のこれからを追う上ではきちんと明らかにしておく必要があると考えて書いた章でした。
ですので、納得できて入り込める、と仰っていただけてとてもほっとしています。
「ヴァーヴェインさま」、ディルは舌を噛まずに言えるのでしょうか笑
この件に関してはディルの方が物分かりがいいと言うか、彼のほうがやはり切実な立場なので、しばらくヴィーだけが引き摺ることにもなりかねませんね。
いったいヴィーは仕返しに何を考えているのか、ほんとうに地味なのか、どうぞこれからの彼らを見守ってやってください。
いつも本当にありがとうございます!!
編集済
第24章 涙 ―― ディルへの応援コメント
こんなも丁寧にディルの心情を書いて下さった事に、まずは感謝しかありません。
目まぐるしく流転していく状況、明らかになっていく互いの立場と圧倒的な身分の差…だけどその年齢ならではの嘘のつけなさのような、もしくは単なるディルの気性なのか、ただの瑞々しいままの剥き出しの感情でヴィーとの距離をそっと計る様が、読み進める毎に堪らない気持ちになりました。
ヴィーもきっと、別な意味で堪らなかっただろうなと、呼び方のくだりにもとことん悶えました…!!!!
本当に、本当に次回がまた楽しみです。今回も、更新ありがとうございました!!
作者からの返信
こちらまでいらしてくださり、ありがとうございます……!
お気遣いをいただいておりますが、やっぱり嬉しいのでこの気持ちはどうしてもお伝えしたく……。
ディルの心情や、これからのヴィーとの関わり方についてふたりでどう道を定めていくのか、をきちんと描きたいと思いつつ、それが随分長大になってしまったために、これでよいのか葛藤しながら書いておりました。けれどお言葉をいただいて、書いてよかったと心から思うことができました。
この先もお楽しみいただけるよう、頑張ります……!
第24章 涙 ―― ディルへの応援コメント
互いが互いを必要としている関係というのはもう良いものですね……!
ディルが不安を感じてしまうのも、ヴィーのしっかりしてそうでどこか抜けているところも、結局そういう二人だからこそ、惹かれるところもあるのかなあ、とか。
二人の絆が少しずつまた深まっているような感じがして、とっても素敵でした。
侯爵に対する嫌がらせがどんなものになるのかも密かに楽しみにしております。
ゆっくりお待ちしております〜!
作者からの返信
紀里さん、ありがとうございます……!
ふたりはあらためて出発点に立ったようなものですので、互いに相手をどのように思っているのか、どんな存在と感じているのか、そこを描こうとした章でした。
ディルは当然のこと、ヴィーもまだまだ若く未熟な部分があり、完全でないからこそ互いに惹かれる……まさに仰る通りだと思います。
ようやく話が動き出すための下地が固まってきましたので、この先もお付き合いいただけましたら嬉しいです。
ここしばらく書く方にエネルギーを割いていたため、読みがすっかり止まってしまっておりまして……近々そちらも再開しますので、その際にはまたお邪魔いたします!
第17章 新たな幕開けへの応援コメント
まさかのー!!
どこかの貴族のおえらいさんだろうとはなんとなく考えていましたが、まさかのソーン伯とは……。
ディルの孤独や不安をヴィーが的確にすくい上げてくれるところがなんかもう感無量過ぎてちょっと泣いてしまいました。
このあとの対決が楽しみです!
作者からの返信
ここまでなかなか到達できなくて、いつまでも主人公のフルネームさえ明かせないストレスに執筆当時は何度か挫けそうになりました笑
ディルの心情をきちんと掬い上げるヴィー、は書きたかったシーンのひとつでしたので、感無量とのお言葉、本当に嬉しいです。
第12章 尋問への応援コメント
こんにちは。
クローブさん、冷酷そうに見えて話のわかりそうな人でもあり。初登場のご老人がなかなかに曲者ですが、何だかちょっと愛嬌があって、思わずニヤニヤしてしまいました。
怯えまくられているクローブと、ディルたちの関係が今後どうなっていくのか、続きも楽しみに読ませていただきます~。
お邪魔しました!
作者からの返信
ありがとうございます!
もうこの先までお読みいただいているのですね。
クローブは忠義の人ゆえ、ディルの信念を評価してはいるし好もしく感じてもいるのですが……何しろ堅物、おまけに自分のことに関しては激鈍という性格にて……。
彼の主人の老体含め、この先を見守っていただければと思います。
第9章 宿場町の夜への応援コメント
こんにちは。以前から気になっていたのですが、すごく深く作り込まれた世界観と、鮮やかに目に浮かぶような描写、そして何より魅力的な登場人物たちに惹き込まれてしまいました。
突然の苦難の運命に投げ込まれたディルと、それを救ってくれた少し曲者のようなヴィー。大変良いです……! 読み進めていうくうちに、ヴィーにとってのリーリエ卿がディルにとってのヴィーとの関係性に少し似ているようにも見えて、この先明かされる彼らの事情や秘密がとても楽しみです。
世界の広がりを感じるとともに、地図が欲しいなあなんて思ってしまいました。この先も楽しみに読ませていただきますね。
お邪魔しました!
作者からの返信
早速のお運びありがとうございます!
ヴィーにとってのリエール卿が、ディルにとってのヴィー、受け取っているからこそ、誰かに受け渡せる、そんな繋がりを漠然と意識しつつ作っておりましたので、そのように感じ取っていただけて、とても嬉しいです。
展開がゆっくりめで恐縮ですが、お時間ある時にまたお付き合い下さいましたら幸いです。
地図ですか……! いつか描きたいと思っています。ノートに画像が載せられるようになりましたしね!
今度、紀里さんのディルにも会いに伺います。
第23章 追憶 ―― 好敵手への応援コメント
ヴィーの聡明さは、祖母の妹から引き継いでるんですね(『ヴィーってなんなの?』が役に立ちましたw)
追憶は二十数年くらい前の話でしょうか。お互いに好敵手と認めあっていて、最後には彼を頼るしかなかったふたりの関係性はなかなか築けるものじゃなくて格好いいと思う一方で、切ないものでもありますね。
カーリン妃が最後に託したのは単なる仇討ちなのか、国の未来だったのか。わかりようはないけど、気になりますねえ。
ちょこちょこと出てくるオリスちゃん。彼女がどのように関わってくるのか、今後の動向が楽しみです!
作者からの返信
今回もありがとうございます!
キャラ紹介がこんなところでお役に立ったとは…! ヴィーの周辺もあらかた明らかにできましたし、そろそろ系図を用意すべきか迷っているところです。
こちらの舞台は大体三十年ほど前になりますね。
宿敵だからこそ最大の注意を払うがゆえに、その思考回路も最も理解できてしまう……互いの能力レベルや立場が近ければ近いほど、その傾向は強いのではないかと思っています。そしてグネモン卿にはかつて、そんな関係性の相手がいたのだということを伝えたかった章です。
遠い過去のことであり、またグネモン卿が当時そこまで自身と彼女について向き合っていないこともあり、今回は敢えて全てを明確にせず、読者の憶測の範疇に留める書き方を心掛けました。
気になっていただけたなら成功かな……!?とニンマリしております。
オリスには存命の女性キャラ代表として、ぜひ話に華を添えて貰いたいですね笑
編集済
第3章 手向けの花への応援コメント
企画ご参加ありがとうございます。
極限的な状況で、出会った二人。
ヴィーとディルが強張りながらも、打ち解け合っていく所が素敵です。
ヴィーの人柄の親しみやすさを起点に、少しずつ打ち解け合っていく過程が丁寧に描かれていて、とても感情移入がしやすく世界観に入り込めました。
ディルが理由を知りたがって食い下がり、しかしヴィーは断固として口を割らない所で、笑ってしまいました。
そりゃそうだよね、言えないよねと思いましたっ(・v・)
作者からの返信
こちらこそ参加させていただき、またご感想に星までありがとうございます。
その場面で笑っていただけて嬉しいです。ディルとしては自分の身に起きかけたことですから、知りたいのは当然……とは言え、訊かれたほうにとっては非常に困る質問です笑
第1章 小さな取引への応援コメント
企画から来ました。
画面が文字でいっぱいで、どこまで読んだか分からなくなりました。飲み物に視線を移しただけで、読んだ箇所を探す手間がかかる。
物語そのものは非常に面白そうですし、文章もお上手なので、読みやすいといえば読みやすいのですが……。
一ページの文章量が多すぎる(と個人的に思いました)のと、改行が少ないため、綜合的に読みにくいと感じました。
この雰囲気がずっと続くとなると、私は読めないかもしれません。スマホから横組みで読むには、かなり難易度が高い作品だと思いました。パソコンから縦組みで読めればいいのですが……。
本作品は、Wordなどを使って執筆した作品でしょうか? パソコンで打った文章を、そのまま流し込んでいるように見えます。
スマホユーザーが読みやと感じるような工夫があると嬉しいですね。
続きが気になる作品なので、とても残念です。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。また、とても貴重なご意見をいただき、新たな視点を得ることができました。こちらも重ねてお礼申し上げます。
本作はカクヨムの画面で執筆しております(一話執筆当時は小説家になろうの画面を使用しておりました)。
ただ私の中の小説のイメージが、どうしても文庫の構成になってしまっているのです……。
せめて文章は読みやすいようにと心掛けてはおりますが……。
ですが、せっかく続きが気になると仰っていただいた方の目に著しい負担を掛けてしまうこともまた、本意ではないなと思いました。
せめて飲み物を楽しみながら読んでいただけるものになるよう、もっと改行を小まめに入れるなど、こだわりと工夫のバランスを取ることを意識して見直してみます。
第21章 追憶 ―― 侮りへの痛撃への応援コメント
大切な人を喪っても、ただ悲みきれずに理性に逃げる。また、そうせざるを得ない状況が痛々しいですね。
ローゼルに恨まれている理由が判明しましたが「そりゃ嫌われるよね」と思いつつ、自業自得だから仕方ないなと。ローゼルの言動は今までも大概でしたが、今回かなりイラッとしてしまいました。出てきてないのに(苦笑)
冒頭の屋敷に着くまでの一連の文章の不穏な雰囲気に初っ端からのまれてしまい、ヴィーの落ち着いていながらも鬼気迫る感じなどもいつもながら見事だなあと感じました。今回も面白かったです。ありがとうございました!
作者からの返信
恐らくヴィーもローゼルには終始イラッときていると思います笑
そしてついに権力の拳で王様もろとも殴りにかかった、というところでしょうか。
ずっと書きたかったシーンのひとつであり、雰囲気をきちんと伝えられたのであれば、書き手として本当に嬉しいです……!
今回もありがとうございます!
第21章 追憶 ―― 侮りへの痛撃への応援コメント
トカゲは、この帰り道だったのですね。
最初読んでいた際には、ヴィーはふんわりとした雰囲気を持つ美麗な敬語キャラというイメージでしたが、最新話の気高いこと。
けれども、好きな人の死にも、純粋に悲しむことができず、貴族としての責務を果たす姿が辛いですね……。
きっと、色々なしがらみがなければ、最後の「お腹、空いたなあ」とつぶやいている時の様な、穏やかな彼でずっと暮らしているのだろうなあ、と想像してしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
はい、トカゲはこの時のことなのでした……。
仰る通り彼は普段はふんわりしているので、その気性の中に牙も爪も持つことを知る人は少なく、それゆえに起きた悲劇とも言えます。
本人も、本当は穏やかなまま過ごしたいと思っていることでしょう。
今回のヴィーを気高いと感じていただけたこと、とても嬉しいです。
第20章 春下の蒼穹への応援コメント
今回でだいぶ謎が解けましたね。ヴィーは思った以上に偉い人だった(笑)ここまでわかると、また面白く読み返せそうです。
それにしてもディルは、相手を思いやってあげられる本当にいい子だなあとしみじみ。賢くて可愛くて優しいなんて将来有望すぎる。グネモン卿に目をつけられる逸材ですし、ディルのここからの活躍も期待です。まずは知恵熱が引いて元気になりますように…(笑)
作者からの返信
ようやく、ヴィーが何者なのかを明かせました。あんなですけど。
自分で創っておいて何ですが、いざ彼に自身の背景を語らせようとしたら思った以上に面倒でした笑
ディルにも優しいお言葉をいただきありがとうございます。今回はすっかりキャパオーバーで倒れてしまいましたが、彼の今後についても見守っていただけますと幸いです…!
第18章 ソーン伯への応援コメント
身罷られた……って、ええ?いつかヴィーとの幸せな様子が描かれるものだと思っていたので、なかなかの衝撃でした(涙)
新キャラのオリスちゃんはお祖父様譲りのアクの強さで面白いですね。今後の活躍に期待大です!それにしてもグネモン卿、小さい孫に何言い聞かせているのか…凄まじい英才教育にニヤニヤしてしまいました(笑)
今回は偉い人っぽくて格好いいヴィーのターンが読めて超満足でしたが、まだまだ謎もありそうだしグネモン卿の反撃も始まりそうで、次もすっごく楽しみにしております!
作者からの返信
実はそういうわけなのでした……(年頭からすみません
この期に及んでの新キャラ登場ですが、男女比のおかしい拙作にて、彼女には頑張ってもらいたいと思っております。あの一族はこう……身内で和気藹々としつつ会話の内容がおかしい、そんなイメージでしょうか。
なかなか伏線回収が進まず少々焦っておりますが、やっとヴィーが主人公らしい立ち位置に戻ってきましたので、またしばらく彼を見守っていただければと思います。
いつもありがとうございます!
編集済
第16章 光(後編)への応援コメント
ヴィー、やっと来たぁぁぁ!!
ディルは本当にここまでよく頑張ったね!ほんとに良かったよぉぉぉ…!!!
って、感無量すぎて感想がひどいw
ディルは確かに強運だけど、信念と賢さと行動が伴って引き寄せられるものだっていうのがひしひしと感じられる章でした。心情がかなりしっかり描かれていて、納得して読み進められたので物語にどっぷり入り込んでしまい、長さは気になりませんでした。むしろ「ああ、終わっちゃった…」というくらい。
今回はハラハラでしたが読み応えたっぷりでほんとに面白かったです。ありがとうございました!
次はいよいよ大きく動き出しそうですね。カーラントは敵になっちゃうのかな…(-。-) ボソ(お二方、お気に入りなのですw)
作者からの返信
コメントありがとうございます…!
心情を心ゆくまで書き綴りましたら、この長さになりました笑
何も持たないディルが身一つで何にどう立ち向かうのかは、個人的に書きたいけれど難しいと感じていたテーマだったので、納得していただけたと聞いて本当に嬉しいです。
次回から、長らく不在だったヴィーのターンがようやくやって来ますので、引き続き見守っていただけますと幸いです。
(カーラントのふたりを気に入っていただけて、こちらもまた嬉しいです。果たして…!?)
第12章 尋問への応援コメント
クローブ相手に頑張りましたね。そんなディルに絆され始めたか?とちょっとニヤっとしたんですが、そこまで甘くなかったですね(苦笑)
カタカナの人名とか国名を覚えるのが苦手で(ファンタジー読むのに致命的なんですが…)特に後半のクローブと老人の会話のあたりからは記憶が曖昧なまま読み進めたところもありました。でもそれじゃ面白さ半減で非常に勿体なかったなと。
近いうちに、もう1周させていただきますね。やっぱり読み返し大事です(笑)
作者からの返信
tomo様、ありがとうございます…!
はい、ディルは頑張りました…。今ひとつ表情に乏しく、言動も行動も唐突なクローブは、果たして彼のことをどう思っているのでしょう…?笑
いまだ多くを伏せたまま固有名詞だけが出てきていますので、後半に関してはごもっともなことと存じます(土下座)。
もう一度読んでやってもいいと思っていただけることは、こちらとしては無上の喜びです…! よろしければ、出てきた名前がどこで誰が話していたものだったかなど、読み返してみていただけたらとても嬉しいです。
そしてそれが何なのか、早く明かせるまでに進められるよう頑張りたいと思います!
第9章 宿場町の夜への応援コメント
「プロローグの切れ味」から飛んできました。当たり引いたなあ。すごく面白いです!
落ち着いた文体で、するっと入り込んできますね。すごく好きな雰囲気の文章で、ぐんぐん読み進めてしまえました。
謎が多く、まだまだ序盤という感じでしょうか。今後の展開が楽しみです。
最近カクヨムで読むようになりまして、縦書きにハマってしまいました。というか長年紙媒体で小説読んでたんだから、それが読みやすいのは当たり前なんですけどね…。
こちらの作品も縦書きがすごくしっくりきます。図々しくお願いなのですが、最新話更新の際にはカクヨムでも早めに更新して頂けると嬉しいです。なろうで先に10話読んじゃうか迷ってるところです…w
長くなり申し訳ありません。今後の更新も楽しみにしています。応援しております!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
応援と評価もありがとうございます。
私も紙の本の方が馴染み深く、なのでなんとなくそちらのイメージで文を書いているところがあります。
なろうの方もチェックしてくださったのですね。取り急ぎ、10話をこちらにも公開いたしました。
今後は、最新話の公開はなろうとカクヨム同時としたいと思いますので、タイムラグ無くお目に掛けることができるかと存じます。
不定期の更新で申し訳ないのですが、これまで大体、ひと月半に1話程度のペースで進めております。
嬉しいお言葉の数々、とても励みになりました。これからも楽しんでいただけるよう、精進して参ります!
編集済
第32章 魔手への応援コメント
こんばんは。
ヴィーさんは、自分をディルさんに重ねていたのですね。
ヴィーさんが離れている時に、ディルさん、まずいヤツに会ってしまったようです?!
作者からの返信
こんばんは。ご無沙汰しておりました。
ディルに近い経験をしていたヴィーは、知らず知らずのうちに彼に感情移入していたのですが、ようやくそれを自覚しました。
ディル、うっかり単独行動したのが祟って、次のピンチ到来……!?