第26章、見処(読み処)が多く何周も何周も繰り返し味わってしまいました。ご多忙の中での更新、本当にありがとうございます。
読む方にも思わず力が入ってしまう緊迫と策謀、空気も張り詰め鬼気迫る、それでいてその麗しい面にはちらともそよぎを浮かばせず、というようなヴィーと妃殿下とのやり取り、そしてやっっっと美味しいご飯を食べられてよかった、よかった、うんと噛み締めて、そして出来れば買い食いも目一杯楽しんで………!!!と涙が滲んだディルの食事風景、一つ一つの場面にコメントを残していくと無駄に長くなってしまうので抑えます。
個人的に一番胸がギュンッッッとなった箇所は、メリア署名の書き手についての描写でした。別に恋などではない、でもだからこそ曰く言い難い、触れるのも躊躇われてしまう程の透き通って輝かしい憧れの感情、そこにとてつもない「尊さ」を感じました。俗っぽい表現で申し訳ない限りなのですが…。
次回も楽しみで楽しみで堪りません。重ねてになりますが、更新ありがとうございました!!
作者からの返信
昨夜荒んだ心で残業中、ちょっと一息つく傍らサイトを覗いたら……こんなに素敵な感想が!!
私の心がどれほど潤いを取り戻したことか、まずはそれをお伝えしたいです。
繰り返し読んでいただけたなんて、これほど幸せなことはありません。
ヴィーと王妃の会談、彼らの背景や個性が地味に絡み合っていて、私の方が混乱しそうになりながら書いたという、今回一番苦労した場面でした。
互いに和やかな風を装いつつ……というなかから緊張感を読み取っていただけて、報われた思いです。
ディルは思えば、ようやく安心できる場所でまともな食事にありつけたことになりますね。ずいぶんと長い道のりでした。
それにしても、ディルが抱く憧れをなんて美しく的確に表現されるのでしょう。
今はまだ彼自身にそこまでの表現力や自己分析力が備わっていませんが、もっと成長したら、きっとそのように自覚するであろうと思います。
心の中に仕舞われた、おいそれと触れることのできない宝石のようなもの、そんなイメージです。
さらっとしか書かなかったのに、これを拾ってそのように感じていただけたことが嬉しいです。
日々お疲れであろう合間に丁寧な感想をお寄せくださって、本当にありがとうございます。
喉、お大事にされてくださいね。
妃殿下のしなやかで強かな感じが大変素敵です。血は争えないと言うか、何とも艶やかですが、面と向かって対立している感じではない分、少しヴィーの方にも余裕がある感じでしょうか。
ディルが美味しいご飯を食べているのを見るとなんかとってもほっこりします。たくさんたべて幸せにおなり……! とはいえ、まだまだこれからも波乱が待っていそうな予感はしますが。
ホリーさんが厨房の頼れるおばちゃん、という感じで、そういえば囚われている時も何だかんだ気にかけられていたなあと思い出しつつ。そりゃこんな健気な子を見たら世話を焼かずにはいられませんよね。
雲の上の人々の権謀術数とあの美しい署名が今後また絡んでくるのか、ゆっくりお待ちしております〜。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
王妃はちょっと書くのに苦労しましたので、素敵とのお言葉を頂けて嬉しいです。
仰る通り、彼女は確かにヴィーの政敵の一族ですが、彼女なりの立場があるので、ヴィーとの関係も父親のグネモン卿とは異なったものになっています。ですのでヴィーもなんとなく気安さを感じているところがありますね。
ディルはおばちゃんからしたらほっとけない子で、行く先々でそれとなく歳上から可愛がられていそうです。
舞台となるこの世界は食材の種類があんまり豊かではない……つまり食生活が比較的貧しい想定なので、その中で美味しいご飯を表現するのはなかなか難しいな、と自分で決めた設定で苦労しています笑
この先何がどう転ぶのか、またマイペースに綴ってまいりますので、お付き合いいただけますと嬉しいです。
妃殿下、一筋縄では行かない感じがひしひしとしてグネモン卿の血を感じさせますね。これがオリスちゃんが憧れている、無能な男の手綱を握る女性(意訳)なのだなあ。
さてさて、ヴィーの目論見が楽しみです!
厨房のホリーさんもいい人そうですね。ディルの幸先も悪くなさそうでひと安心です。
カーラントのお屋敷で自分を気にかけてくれたおばさんを思い出して無事を伝えたいなんて、ディルのやさしさを感じるたびに「やっぱりいい子!幸せになれるはずだからねぇ!」って好きな気持ちに拍車がかかっていきますw
これからの一波乱も期待ですが、ヴィーとディルが買い食いしてきゃっきゃしてる姿も楽しみにしてますね!笑
作者からの返信
ついにオリス憧れの伯母上登場です。殿方の趣味は似ているものの、性格はわりと反対で、だから余計にオリスは彼女に憧れを抱いている……そんな背景かもしれません。
ディルがこんなにも愛してもらえて本当に有難いです。
普通なんだけどちょっとしたところで人を惹きつける、そんなタイプの子として描きたかったので、そう感じていただけるととても嬉しいです。
ヴィーとディル、このふたりにはもっと他愛ない体験やしょうもない経験をたくさんしてほしいという気持ちが私にもあるのですが、なかなか状況がそれを許してくれないですね。
ヴィーとしては自分が直接ディルに美味しいものを食べさせてあげたいと思っているはずなので、雑事に追われながらも虎視眈々とその機会を狙っているのではないかと思います笑
引き続き頑張って参りますので、また楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
ありがとうございます!
編集済
こんにちは。
塩漬け肉のご馳走ですね♪
うすうす、ヴィーさんを巻き込んだ陰謀の、「封蝋」にされたと気がついたディルさん。
複雑な厭な気分になりましたが、ホリーさんの、
「ぼっとしたままこの私の作ったもん食べるんじゃないの!」
の喝で、それどころじゃなくなりました。
うん、働く人たちの、こういうたくましさが、必要な時ってありますよね。
作者からの返信
やっとご馳走にありつけたディルでした。
ですがせっかくのお肉の味も分からなくなりかけたところ……ホリーの一喝が振り払ってくれました。
仰るとおり、こういうときは理屈ではない、素朴な力強さが何より効くように思うのです。