深謀遠慮…ではないですが、以前にも幾度か感想にてもだもだとオルカ様に訴えた、キャラクター達の「ただ衝動のままに振る舞えない」もどかしさ、今回もまた全編を通して味わい尽くしました………………………。
また、だからこそのヴィーの弱り目祟り目を絶対に逃さないと言わんばかりのリエール卿の存在たるや。物語としてもヴィーにとってもなくてはならないのに「いえ、なくてもいいです」とヴィーからさらっと言われそうな、核心を突くからこそのぐさぐさ刺さる言葉のオンパレード…!!
前回の、本心では向けたい刃を言葉に代えてと思わせるようなやり取りもそうですが、ヴィー寄りの、主人公に心を寄せる視点にて読み進めているともういいよ!!聞きたくない!心折れる!!(T-T)ァー とまでなりそうな。
でも、彼がいなかったらこの場面、この対話にまで辿り着かなかった………!!
次回、座して待ちます。今回も、素晴らしい、本当に素晴らしい読み応えでした。ありがとうございました!!
作者からの返信
ヴィーの弱り目祟り目を絶対に逃さない、本当にリエール卿はそういう存在ですね。実際、なくてもいいです、とヴィーは心の中で百回も二百回も呟いているに違いありません。
ただ、重責を担ったまま道を誤ることの恐ろしさを分かっているヴィーにとって、こうして向き合うべきに向き合わせ、気付くべきに気付かせてくれるリエール卿は、やはり貴重で得難い存在なのですよね……。
もっとも、もしリエール卿が品行方正なうえに隙無く正論を振りかざしてくる人間だったら、それこそヴィーはただ追い詰められて憎しみを覚えるか、はっきり拒絶していたことでしょう。
ヴィーが「あの人はもう!」と腹立ち紛れに愚痴を溢したくなるような人物だからこそ、成り立っているとも言えます。
結局、ヴィーにとってのリエール卿は、腹立たしくもあり、でも救いにもなるという困った存在なのです……。
彼らの内面に目を向けるとどうにも展開の速度が落ちてしまい、悩みながらの執筆となっておりますが、ヴィーの心に寄り添っていただけることがとても嬉しいです。
次回も楽しみにお待ちいただけると幸いです!
ありがとうございます……!!
リエール卿、なんだかんだ言って優しいですね。毒となるか薬となるか、というようなことを数話前で言っていましたが、このままじゃ猛毒になっちゃいそうだな?やばいかも?と思ったのかな笑
さて、可愛いディルを泣かせた罪は重いですよ?(ヴィーも師匠も!)ここからどのように挽回してくれるのか。ヴィー頼みますよー!!
作者からの返信
ヴィーは大陸のパワーバランスを支えている重要人物ですので、ああ見えてリエール卿は細心の注意を払って彼を見ています。変にヴィーの感情が拗れてしまうと、国の行く末に影響しますから……。もっともその割にはギリギリを攻めますけどね笑
ディルが毒となるか薬となるかはディル次第……ですが、もしかして薬となったかもしれないものを、ヴィーが対応を誤って毒にしてしまう悲劇は避けたいとリエール卿は考えています。
罪深き大人二人、果たしてディルの涙を拭い去ることはできるのでしょうか……!?
リエール卿のブレなさにもはや微笑んでしまうのですが、職人気質の園丁氏の勘違いに大変動揺するヴィーに思わず笑ってしまいました。それどころじゃないのに……!
揺れ動くヴィーの心もですが、何よりディルの仕草から彼の複雑な胸の内と悲しみが伝わってきて、こう、きゅんとしてしまいますね……。冒頭のオリスの元に届いた美しい手跡の手紙も気になりますし、不穏な動きをしそうなあの人もどうなるのか、引き続き楽しみにお待ちしております〜
作者からの返信
ブレないリエール卿、もはや彼には付ける薬がありません。
ディルは園丁に一つも間違ったことは言っていないのですが、ちょっとした情報の欠落からとんだ誤解が爆誕してしまい、ヴィーもびっくりです。
そのくらい、通常なら接点ができるはずもない二人ということではあるのですが……。
今の時点で一番辛いのは間違いなくディルなので、彼が自身の心とどう向き合うのかが一つのポイントではあるものの、手紙を受け取ったオリスや、前章に登場した面々など、水面下が(ようやく?)騒がしくなりつつあります。
この先も楽しんでいただけるよう、頑張ります!
こんにちは。
「自分が抱いた親愛の情を、その立場から相手に伝えられない状況は初めてではない。」
そして、従兄弟からは長らく拒絶され……。ヴィーさん、可哀想です。
とまどう、ヴィーさんと、揺れる、ディルさん。黄色いチューリップが、物語に鮮やかな色を添えます。
リエール卿が余裕しゃくしゃくで、かっこいいんですよねえ。
さて、ヴィーさんとディルさん、どのような話し合いになるかしら。
作者からの返信
こんばんは。
可哀想、とヴィーに心を寄せてくださり、嬉しいです。
彼にとって、私情を飲み込むのは普通のことではあるのですが、だからと言って辛さを感じないわけではありませんし、特に従弟とは長年一方通行の状況を引き摺り続けているので、さすがのヴィーも心のどこかでは参っていたのでした。
リエール卿はなんだかんだ言って、やはり年若いヴィーにとっては導き手なのですよね。
そんな彼をどう格好良く描くか、も重要なポイントと考えながら書いていますので、お伝えすることができたかな、とこちらもまた喜んでおります。
ヴィーもディルも、互いに辛い事情と想いを抱えたまま対面することとなりました。
彼らの口からどのような言葉が発せられるのか、楽しみにお待ちいただければと思います。
そして、このたびは素敵なレビューをありがとうございました!
ここまで読んでいただけたこと、都度コメントをお寄せくださったことに、日々とても励まされておりましたが、更なる活力をいただいてしまいました。
未熟ゆえ、なかなかコンスタントな更新ができずにおりますが、この先も更に精進して、お楽しみいただける物語をお届けしたい、と決意を新たにしております!