うわあ、妃殿下とグネモン卿のやりとり好き過ぎて悶える……!! あれ、王妃?? と思ったら、過去の思い出だったのですね。彼にとって、忘れがたい人でもあり、もし彼らが別の形で出会っていたら、もっとこう違う未来が(めっちゃ国が発展していそう)あったのかなあと感じてしまう関係ですね……。
『鍵』への容赦のなさが、彼らしくもあり、でもそれほど激しい想いを抱いたのだなあ、とも。リリーが嫌いなのも納得です。
その面影をヴィーに見出したグネモン卿が果たして今後どう出るのか。なんというかひどい人だなと思っても、その背景の深さにやっぱり憎めない……と情緒が忙しいですが本当に楽しみにまた読ませていだきます。
作者からの返信
この二人のやりとり、すぐ盛り上がってしまってこの長さに纏めるまでに何度も書き直した思い出があります笑
十近く歳下の小娘でありながら彼の前に立ち塞がったカーリン妃、グネモン卿にかなり鮮烈な印象を刻んだ女性だったと思います。
がっちり手を組んでいたら向かうところ敵無しで、間違いなく歴史や地図も塗り変えていたことでしょう!
グネモン卿は彼女とのことが奥底にあるからこそのキャラクターなので、これまでの所業にもかかわらず彼を憎めないと感じていただけるのがとても嬉しいです。
ヴィーの聡明さは、祖母の妹から引き継いでるんですね(『ヴィーってなんなの?』が役に立ちましたw)
追憶は二十数年くらい前の話でしょうか。お互いに好敵手と認めあっていて、最後には彼を頼るしかなかったふたりの関係性はなかなか築けるものじゃなくて格好いいと思う一方で、切ないものでもありますね。
カーリン妃が最後に託したのは単なる仇討ちなのか、国の未来だったのか。わかりようはないけど、気になりますねえ。
ちょこちょこと出てくるオリスちゃん。彼女がどのように関わってくるのか、今後の動向が楽しみです!
作者からの返信
今回もありがとうございます!
キャラ紹介がこんなところでお役に立ったとは…! ヴィーの周辺もあらかた明らかにできましたし、そろそろ系図を用意すべきか迷っているところです。
こちらの舞台は大体三十年ほど前になりますね。
宿敵だからこそ最大の注意を払うがゆえに、その思考回路も最も理解できてしまう……互いの能力レベルや立場が近ければ近いほど、その傾向は強いのではないかと思っています。そしてグネモン卿にはかつて、そんな関係性の相手がいたのだということを伝えたかった章です。
遠い過去のことであり、またグネモン卿が当時そこまで自身と彼女について向き合っていないこともあり、今回は敢えて全てを明確にせず、読者の憶測の範疇に留める書き方を心掛けました。
気になっていただけたなら成功かな……!?とニンマリしております。
オリスには存命の女性キャラ代表として、ぜひ話に華を添えて貰いたいですね笑
こんにちは。
きっと、グネモン卿は、今でも、カーリン妃の死を惜しんでいるんでしょうね……。
ライバル。利害が一致すれば、時に手を組む。
死の間際に、書簡をたくしたくなる相手。
カーリン妃はきっと……。死後、グネモン卿がカーリン妃の仇を討つのを、なんとなく理解していたんじゃないかな。(悔しいから仇を討って、お願い)じゃなくて、(きっと、貴方は、好敵手だったわたくしを卑劣な手段で殺した者を許さないでしょう。地獄の果てまでも追い詰め、落とし前をつけさせる。そんな気がしているのよ……。なぜなら、わたくしも逆の事があったら、同じ事をしているから。ふふふ……。)
こんなかんじです!
作者からの返信
こんばんは。
まさに……まさに! 仰るとおりです。
反対の立場であったら自分もそうするであろうこと、それをグネモン卿もやるであろうと分かっていたからこそ、彼女は書簡を託したのです。
そう、単に悔しいから仇を討ってほしい、というのではないのですよね。
正鵠を射た彼女のモノローグ、とても嬉しいです……!