概要
ワラキアの王ヴラド・ツェペシュ―ドラキュラ伝説を辿る冒険の旅
【あらすじ】
織田亜希は偶然訪れた神戸のアンティークショップで龍の紋章の本を手にする。本には異国の修道院の絵が描かれており、テレビ番組で見たルーマニアの修道院と似ていることから、不思議な縁を感じる。
その夜、赤い龍と黒髪の男の夢を見る。男が中世ルーマニアの小国、ワラキアの君主ドラキュラ公と知った亜希は彼に興味を惹かれるようになった。ルーマニアへの旅の計画はトントン拍子に進み、それは不思議な力の導きにも思えた。
ルーマニアの首都ブカレストに到着した亜希は、ガイドドライバーのエリックに出会う。楽しい観光旅行は順調に思えた。
しかし、ブラショフの街で彼が本来のガイドではないという疑いが浮上し、亜希は混乱する。不思議な夢と、エリックの口から語られる本の真実を知り、亜希は彼と彼の友人である大学生の
織田亜希は偶然訪れた神戸のアンティークショップで龍の紋章の本を手にする。本には異国の修道院の絵が描かれており、テレビ番組で見たルーマニアの修道院と似ていることから、不思議な縁を感じる。
その夜、赤い龍と黒髪の男の夢を見る。男が中世ルーマニアの小国、ワラキアの君主ドラキュラ公と知った亜希は彼に興味を惹かれるようになった。ルーマニアへの旅の計画はトントン拍子に進み、それは不思議な力の導きにも思えた。
ルーマニアの首都ブカレストに到着した亜希は、ガイドドライバーのエリックに出会う。楽しい観光旅行は順調に思えた。
しかし、ブラショフの街で彼が本来のガイドではないという疑いが浮上し、亜希は混乱する。不思議な夢と、エリックの口から語られる本の真実を知り、亜希は彼と彼の友人である大学生の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!偉大なる歴史の轍を追う冒険譚
休職中の主人公、亜希さんはアンティークショップで或る古本を手にすることになります。
何処か不気味で神秘的な古本に魅入られ、彼女はルーマニアの地を旅する決意をします。
ルーマニアといえば、ヴラド・ツェペシュ。
串刺し公と恐れられた、悪名高きヴラド三世。
ルーマニアの地を旅しながら、亜希さんは断片的な夢をみるようになります。
彼はただの冷血漢だったのか、守るべき家族や故郷を持った父親だったのか。
皆様は、ルーマニアの地を旅したことがあるでしょうか。本作は、まるでその地を実際に旅しているかのように建物や観光地、食事の味などが細かく描かれています。それは偏に、作者様の体験や歴史に対する真摯な向…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ヴラド3世は「小竜公」と訳すべきだった
悪魔公ドラキュラ。このブラム・ストーカーの小説のせいで間違ったイメージが広がってしまった。本当は神聖ローマ帝国のドラゴン騎士団に所属してたヴラド2世(ドラクル=竜公)の子だから竜の子ドラキュラなのである。そしてルーマニアの英雄である。
そしてオスマン帝国と戦い、十字架を守る竜の騎士であった。それどころか正教会からカトリックに改宗したのである。
『悪魔公ドラキュラ』はあくまでもブラム・ストーカー著作の中の話であり本当は竜の旗のもとに戦った。
「そんなことは知っている」というのかもしれない。でも事実はいつまでも「悪魔公ドラキュラ」のイメージが付いたまま。そのイメージを打破してくれる作品であ…続きを読む