偉大なる歴史の轍を追う冒険譚
- ★★★ Excellent!!!
休職中の主人公、亜希さんはアンティークショップで或る古本を手にすることになります。
何処か不気味で神秘的な古本に魅入られ、彼女はルーマニアの地を旅する決意をします。
ルーマニアといえば、ヴラド・ツェペシュ。
串刺し公と恐れられた、悪名高きヴラド三世。
ルーマニアの地を旅しながら、亜希さんは断片的な夢をみるようになります。
彼はただの冷血漢だったのか、守るべき家族や故郷を持った父親だったのか。
皆様は、ルーマニアの地を旅したことがあるでしょうか。本作は、まるでその地を実際に旅しているかのように建物や観光地、食事の味などが細かく描かれています。それは偏に、作者様の体験や歴史に対する真摯な向き合い方、何よりも【愛】であると思います。
海外ドラマを見ているような本作。
オススメです★