ヴラド3世は「小竜公」と訳すべきだった

悪魔公ドラキュラ。このブラム・ストーカーの小説のせいで間違ったイメージが広がってしまった。本当は神聖ローマ帝国のドラゴン騎士団に所属してたヴラド2世(ドラクル=竜公)の子だから竜の子ドラキュラなのである。そしてルーマニアの英雄である。

そしてオスマン帝国と戦い、十字架を守る竜の騎士であった。それどころか正教会からカトリックに改宗したのである。

『悪魔公ドラキュラ』はあくまでもブラム・ストーカー著作の中の話であり本当は竜の旗のもとに戦った。

「そんなことは知っている」というのかもしれない。でも事実はいつまでも「悪魔公ドラキュラ」のイメージが付いたまま。そのイメージを打破してくれる作品であると思う。

著者はルーマニアに3回も旅行したという。つまり本作は著者のライフワークと言うべき作品である。ヴラド3世は「吸血鬼」などではなく「竜の化身」だったのだと。

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