ドラ泣き広告に騙されないで! 新恐竜に匹敵する名作(STAND BY ME ドラえもん 2)
11月24日に観賞
↓観賞直後のツイート(@shtakasugi)
スタンドバ◯ミー2ドラえもん、意外と良かった。
道具の使い方や伏線の貼り方は、新恐竜より上手いと思う。
あのひみつ道具、絶対に君の名は。に影響されてる。
15年後、あんな便利な道具ができたらいいな……
ドラ泣きはしませんでした。
9点(10点満点中)で!
今作品は、成し遂げプログラムのスタンドバイミードラえもん(以下、スタドラ)、ゲームやめて現実見ろのドラクエユアストーリー(以下、プアスト)で悪名高い山崎貴監督と、ドラ泣きのキャッチコピーを持ってきた電通のタッグで、かなり拒否感を持たれてます。
自分もプアストの件があったので恐る恐る見たのですが、感動エピソードの詰め合わせのスタドラと違い、山崎監督自身が得意とするSFや機械が盛りこまれてて、意外に面白かったです。見て損はない作品だと思います。
※ここからネタバレ
原作の感動エピソードを盛り込んだスタドラは、初の3Dドラえもんということで、80億円近い大ヒットを記録しました。
今回は、大人になったのび太がしずかさんとの結婚から逃げ出すというオリジナルエピソードに、おばあちゃんとの再会、僕が生まれた日の原作エピソードを組み合わせるという構成。これが結構上手くいってます。
最初に、何でドラえもんが2体いるの?、のび太は何を言ってるの?、という不思議なシーンがありますが、その伏線の回収は鮮やかですね。感心しました。
2人の魂を入れ替えるひみつ道具は、絶対に君の名は。の影響受けてますよね。のび太とドラえもんが入れ替わったシーン、もうちょい見たかった(変な性癖)。
それにしても、その君の名は。道具の欠陥、あれアカンでしょ。1時間以上入れ替わってたら記憶が消えるって、どの段階でわかったのかな。実験動物ならともかく、人間だったら……、おお怖い!!!
大人のび太と子どものび太が入れ替わる場面で、なんやかんや言っても精神が成長してる大人のび太に安心しました。
ジャイスネに文句言われても平気の平左、ヤンキーに囲まれても大人の対応してるし。しずかちゃんを守って体を張るところは、しびれたねー。
結婚式の挨拶もドラえもんや台本なしで立派にこなしたから、成長してるしてる。
それを子どものび太とおばあちゃんが一緒に見てて、ウルっとくる人多いんだろなぁと。ここがドラ泣きポイント?
こんなすごい経験を間近で見てたのに、大人のび太がなぜ逃げ出したのかは、子どものび太が忘れん棒で忘れてしまったということで伏線回収。うまいっ!
EDはその後のシーンが描かれていて、心がほっこりしました。この前のスタドラのEDはNGシーン集で作り物っぽさが出てたけど、今回はのび太の人間性を最大限に発揮した名作ですね。
新恐竜はのび太の努力と小さな成長を描き、スタドラ2ではのび太の精神の成長と変わらない優しさを描いている。アプローチの仕方がそれぞれ違って、それぞれいい!
あと、山崎監督は、SFや機械・兵器要素があると、めっちゃやる気出るタイプなんですね。去年のアルキメデスの大戦やルパンファーストは好評でしたし。
BALAD(元はクレヨンしんちゃんの戦国タイムスリップ)やプアストは不評だったので、機械・兵器要素がない原作は、この監督にお願いしたらダメですね。はい。
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