羊の皮を被った狼、ホラーの皮をかぶったコメディ(映画ブラックシープ)

3月13日に観賞


↓観賞直後のツイート(@shtakasugi)

映画ブラックシープ感想

・羊のゲシュタルト崩壊🐑🐑🐑🐑

・羊マズルの形成シーンまぁまぁいい

・羊の怖さよりグロさが際立つ

・羊に襲われる日本人の演技がチャー研

・羊人間が可愛く見えてしまう

・羊のオナラ・ゲップは環境破壊



久しぶりに映画見たので、10段階評価でつけるの忘れてました。5にしときましょう。






※ここからネタバレ





 遺伝子工学によって生み出された殺人羊の大群が人間を襲うアニマルホラー。


 羊に噛まれた人が羊人間化する設定は事前に知っていたので、そのシーンを期待して見に行きました。


 ロードオブザリング三部作のスタッフが参加しているので、殺人羊感染元の子羊のクリーチャー感や、人間と羊が混ざったグロい顔も中々良かったですね。主人公の兄貴が完全な羊人間になる時に、服がビリビリ破れる描写も私好みですよ。


 ただ、アニマルホラーと語ってる割には、あまり怖くない。主人公の幼少期に、羊の皮をかぶった兄貴が驚かすシーンが一番怖くて、後はひたすらギャグでした。


 たくさんの人が羊に食いちぎられるシーンはグロいけど、日本人キャストが「羊に襲われる助けて―」が棒すぎてギャグが勝っちゃうというね。


 オオカミやサメは強くてカッコいいからホラー向だけど、羊はどうしてもカワイイ系になっちゃうからなー。初見の羊人間は、めっちゃもふもふやんかわいいと思ってしまった(感覚異常)。


 ラストで、羊人間になった方々が元に戻るんですが、皆で固まるという羊の習性がついちゃってて可愛い。これから犬を見かけるたびに、メェーと言って逃げそうだね。


 逆に、主人公のヘンリーは序盤は羊恐怖症に悩まされていたけど、たくさんの羊に襲われて殺す度に克服していって、最終的に羊を爆殺した時は笑顔。きっと殺人羊のショック療法が効いたのでしょう。これから彼が牧場を守っていくことでしょう。めでたしめでたし。

 

 この作品、遺伝子をいじくるのはダメ、ありのままの農法でやろうというメッセージが込められているのが、時代を感じさせますね。


 もう農業もパソコンで管理されて、動物の臓器から人間の臓器が作られる時代になりました。これから人間と動物の境目が徐々になくなっていくのかも。



 そろそろ、あなたの街に、殺人羊人間が現れるかもしれませんよ。

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