映画レビューマン彰来！

映画館の炎はまだ消えない（鬼滅の刃 無限列車編のネタバレなしver）

10月16日に観賞

↓観賞直後のツイート（＠shtakasugi）

・もっと熱くなれよぉ！(幻聴)

・さすが煉獄さん！　おれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる! あこがれるゥ!(幻聴)

・ラリホー！(幻聴)

・所詮、人間は敗北者じゃけぇ(幻聴)

・止まるんじゃねぇぞ……(幻聴)

映画負けしないクオリティ！

まだ途中なので8点

　2020年10月16日、ついに日本の映画史に残る大ヒット作が爆誕した。

　鬼滅の刃　無限列車編

　コロナの座席制限が解除され、多くの観客が映画館に押し寄せた。

　映画のチケットはネット購入してる人が多く、列はできなかった。

　しかし、パンフレットを買うため、コミケのような行列が8時50分時点で形成されていた。おばちゃんや大学生の男女が所狭しに並んでいる。

　私もそれに並び、豪華版と通常版を2つ買ってしまった。本来なら通常版だけ買うはずだったのに、他の人が両方買ってるのを見て、ついつい手を伸ばしてしまった。

　豪華版は保存用に置いておこう。あれ？　これがヲタクの精神なのか？　意外に悪くないな。自分の貯金が大きく減る以外は。

　さて、本来、TVアニメの劇場版は、本編では出来ない内容をやる傾向がある。

　クレヨンしんちゃんはカスカベの住人が獣化するし、ドラえもんののび太は恐竜を育てるし、ワンピースは今までの海賊が大集結するし、コナンはとにかく爆発するし、ポケモンは伝説のポケモン同士とダークライが戦う。

　一方で、アニメ本編で出来なかった原作の続きをやるものもある。

　例えば、メイドインアビスは、ボ卿の残虐な行為がTV向きでないため、R15映画にして上映した。コロナ前なので、スマッシュヒットできたのは幸いだ。

　原作の内容を映画にすると、原作やTVアニメを知らない層を取り込むのが難しく、興行収入は伸びない。

　現に、エヴァ、まどマギ、進撃、おそ松さんは、アニメ好きには大ヒットしたが、一般層を取り込むまでには至らなかった。

　しかし、鬼滅の刃は違う。

　深夜アニメのターゲットではない小学生が鬼滅の刃を見て、ファンになっているのだ。

　アニメのハイクオリティ作画もさることながら、やはり一番大きいのはコロナによる休校だ。

　この休校中、外出できない子供たちは、ユーチューブやアマゾンプライムなどの動画を漁った。そんな中で、鬼滅の刃がクリティカルヒットしたのだ。

　首が飛んだり、人間がクモにされたり、主人公の炭次郎が傷だらけになったりと、グロいシーンは多い。しかし、熱いバトルと禰豆子のかわいさとサイコロステーキ先輩のギャクなど、魅力的な部分がそれを補って面白い。

　TVアニメ最終話は炭次郎達が電車に乗ったところで終了する。その続きが、この映画にあたる。

　何の説明もなく、映画は無限列車内のバトルに入る。それでも観客には問題ない。

　観客の多くはすでに鬼滅の刃原作、アニメ、この前の総集編を見ているからだ。

　この前のフジテレビの鬼滅の刃総集編は16.7％を記録している。これは、サザエさんが視聴率二桁行くのがやっとの現在で、ヤバイ数字だ。

　日本人は同調圧力に弱い。友人達や上司や子供が鬼滅の刃を見てオススメしてきたら、断ることが出来ない。

　グロシーンはあるが、エロシーンはないので、色んな人に安心してオススメできるのも大きい。PTAが鬼滅の刃はダメざますなんて言ってないからね。

　今、コロナによって、映画業界は苦境に立たされている。

　現に、ディズニーは映画館の上映から撤退すると発表した。邦画の中でも泣き猫や劇場のように配信に切り換えた作品もある。

　だが、映画は映画館の大スクリーンで観なければ意味がない。大画面のアクションと音楽は目と耳を幸福に満たす。

　鬼滅の刃の上映前にたくさんの映画のCMが流された。まだまだ面白い映画は生まれ続ける。

　今年初めて映画館に行ったという人も、是非とも他の映画も観てほしい。

　それが、映画の未来につながるのだから。

（映画の内容は後日、語ります）