映画レビューマン彰来！

狂気100点！ 令和の星の子ポロン（がんばれいわ！！ロボコン）

8月1日に観賞

↓観賞直後のツイート（＠shtakasugi）

がんばれいわ！ロボコン、星の子ポロン級に意味不明なクレイジー展開だった。50点！(10段階評価の5)

次のミュージカル風映画は何をしたいのかわからないので2。

ラストの人体のサバイバルはギャグ物かと思いきや、結構熱い展開になったし、勉強になったので7。

　ロボコンはちっちゃい頃見てました。

　人の役に立とうと頑張るけど、いつも失敗して、ガンツ先生に厳しい採点をくらうって所まで覚えています。ほとんど忘れてますね。

　それが、どうして、こんな……。わけがわからないよ。

　れいわロボコンの内容を思い出すと、頭が頭痛になるけど、ちゃんとレビューするよ……。

※ここからネタバレ

　ロボコンは中華屋という店でアルバイトを実践。

　案の定、失敗しまくり、店主夫婦は激おこぷんぷん丸。

　さらに、出前を頼まれたロボコンは岡持ちをブンブン振り回して、汁なし担々麺をお届けしてしまう。

　ところが、お届け先のトルネード婆々（ばばあ）は汁なし担々麺を大絶賛。しかもSNSで宣伝し、中華屋に汁なし担々麺の注文が殺到。

　かくして、ロボコンは汁なし担々麺によって、中華屋の役に立ちました。チャンチャン！

　それで終わらなかった！

　この後の展開は、ビュティがいないボボボーボ・ボーボボである。何が何だかわからない。ざっくりまとめると

汁なし担々麺が中華屋の他のメニューにいじめられる

汁なし担々麺がトルネード婆々宅のロボットのロビンとともに世界征服を決意する

ロビンが破壊の権化と化して、ロボコンと汁なし担々麺を抹殺しようとする

宇宙に飛び出してもロビンの暴走が止まらない

地球に戻ると、トルネード婆々がロビンに「世界一周の夢」を吸い取られたと告白する

トルネード婆々がロビンから夢を奪い返すと、ロビンが元に戻る

中華料理たちが汁なし担々麺が大人になったと言って、仲間入りさせてくれる

？？？？？？？？？？？

　汁なし担々麺や中華料理が喋っても受け入れるヒロシ少年の頭、大丈夫？

　もしかして、ロボコン界は料理が自我を持って暴走する世界なのか？　怖い。今年の初めに見た猫人間の映画の100倍怖い！

　ブロリー級のパワーを持つロビンも怖いし、そんなロボットを使役できるトルネード婆々も怖い。

　SNS上でも、れいわロボコンの狂気にふれた子ども達が、泣きわめいていると話題になっている。これはR10ぐらいが妥当なのでは……？

　狂気ロボコンの後のスプリンパンは、実写キャッツをさらに水で薄めた内容で、眠気が……。

　最後の人体のサバイバルは良かった。王道オブ王道！　これはオススメできる。

　でも、人体のサバイバル前に、狂気と空気の映画が続くからな……。

＜追記＞

　Twitter上では、中華料理が喋る設定を自然に受け入れても、汁なし担々麺がロボコンを「お父さん」と呼んでおっぱいを吸おうとするシーンが狂気ととらえられているようです。

　しかも、コロナによるソーシャル・ディスタンスの制約下で、わずか10日で超高速撮影したことから、今回の狂気が出来上がった模様。

　この時世が産んだバケモノってことか……。

　スプリンパンの方は、製作者が海外に通じるミュージカル・アニメを作りたいと意気込んで作ったようですね。ただ、5分の尺では、あらすじが駆け足になって、全く魅力が伝わらない……。

　あと、スプリンパンの作者のブログに、実写キャッツの感想が載っていたので、私が実写キャッツの狂気を読み取ったのは、案外間違いじゃなかったのかも？

　それにしても、養殖物の狂気→天然物の狂気→王道の正気の順番で、観客の頭のダメージを和らげてから帰すのは、興行側の良心でしょうか。

　それでも、頭痛が痛いになった感想がちらほら見受けられますが……。