概要
13歳のライラはある日、イングランド国教会に誘拐されそうになる。偶然助けてくれたのは、劇作家を目指す18歳のウィリアム・シェイクスピアだった。
助けられたと思いきや、なんとウィリアム自身もイングランド国教会から追われていて、しかも体の肉1ポンドを要求されているという。
この人一体なにをやらかしちゃったの?
理由も分からないまま、流れでライラとウィリアムの逃亡劇が始まる。
それはやがてイングランドの存亡をかけた戦いになるのだった
下ネタ大好き(史実です)ウィリアム・シェイクスピア作品を、読んだことがある人もない人も!
※文学的要素は一切ありません。
※セリフやエピソードの出典を各話の最後に記しています。ラノベテイストに一部超訳しておりますが、あしからず。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!君も魔法にかけられる
突然ですが、問います。
人々を魅了する物語とは一体何でしょうか。
人それぞれ色々意見はあるでしょう。
ある人はAをすべきと言い、確かにそうだと頷くこともあります。
ある人はBをすべきと言い、それもそうだと頷くことも。
しかし、そこに愛が無ければ面白くなるはずがない。
これは星が様々な文を読み、書いた結果たった一つ得た宝石のような正解です。
もうこれだけで何を言いたかったのか、勘の良い貴方ならお分かりでしょう。
この作品には「作品」そして主人公たる「ウィリアムシェイクスピア」へのちひろさんの尽きることの無い「愛」が込められています。
物語の中に物語が息づき、呼吸をして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔法が織りなすはシェイクスピア劇場!
舞台は16世紀後半のロンドン。
平凡に暮らしていた少女・ライラに突如として襲い掛かるイングランド国教会。
連れ去られそうになったところをある男に助けられる…その男はあの有名なシェイクスピアだった!
ガールミーツボーイから始まるこの物語。
魅力溢れる登場人物が繰り広げるのはまさにシェイクスピア劇場!
まさかシェイクスピアが下ネタ好きなんてまったく知りませんでした。
歴史とファンタジーを混ぜ合わせてコメディタッチで描かれる新しい世界観。
そしてイングランドの存亡にまで?
これはもう目が離せません!
作中に登場するセリフやエピソードの出典を各話の最後に記してくれているのも作者様の思いを感じ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!英文学をかじっている人にはたまらない
今回、初めてこの方の作品を読みました。
私は英文学を専攻していたので、シェイクスピアも少しかじっています。
作中のパロディとして出てくる登場人物や言葉の一つ一つに思い出や懐かしさを刺激され、思わずクスリときてしまう一面もありました。
特にロミオとジュリエットの下ネタシーン。あそこはオリヴィア・ハッセーの映画にも出てきたので「ああ、ここもパロディとして扱われているんだあ」と感心させられました。
それで思ったのは、「マクベスは出てくるかな?」ということ……。舞台設定がまずこの小説と違うのできっとないと思いますが、それでも読み終わった時、期待せずにはいられないのでした。