炎属性のヒーラー、すなわち風呂を沸かしてそれに対象を入浴させることで癒すというぶっ飛んだ発想と、それでいて「ヒーラーの役割は人を助けること」という主題が明確になっているしっかりした話づくりが魅力の冒険ファンタジーです。
田舎者でノンビリしていながらも、しっかりした芯を持つ主人公をはじめ魅力的なキャラクターも多く、世界観もファンタジーにありがちなご都合主義を一切排除した高い完成度を誇っています。
なぜか全員がヒーラーでパーティーを組むのですから、冒険の内容も戦場赤十字のごとく違う意味で「命と戦っている」状態です。
ファンタジーは好きだけど陰鬱な描写はちょっと……そんな人にこそ是非お勧めしたいほんわか硬派ファンタジー。異世界好きであれば是非!