もののけもの

『もののけ』とは、幽霊や妖怪などの人外の者の総称であり、それらを討伐・使役・共存する者を『もののけもの』と呼ぶ。
高校入学と同時に、『もののけもの』の世界に足を踏み入れた染宮時（そめみやとき）は、個性的な『もののけ』や『もののけもの』と出会い、新たな世界観や価値観を知る事になる。
三大霊能力者家系である通称『御三家』。中立の立場である『玄常寺』の住職であり、時の主人に当たる『歪屋（いびつや）』。同僚の面々や付喪神。
『見る』事しかできない時は、無力感に苛まれ、コンプレックスを抱きながらも、懸命に食らいついていく。
時が、玄常寺に仕えるようになって、三か月が経過した頃。高校の先輩からの相談を受けた事によって、『もののけもの』の世界は、加速度的に時に牙を剥き始める。
新米『もののけもの』である染宮時は、大事件に巻き込まれていく。