「おう! ちょっと、邪魔するぜ!」

 響介さんにつられて、横になっていたら、渋い声が聞こえた。ウトウトしていて、夢の世界に片足を突っ込んでいた時だった。僕は、眠気眼を擦りながら、上半身を起こす。視界がぼやけていて、誰だか判断できなかった。無遠慮に畳を踏みつける音が、近づいてくる。

「おうおう、真昼間から、女の膝枕で昼寝とは、良いご身分だなあ? え? 響介」

「やあ、誰かと思えば、不良中年じゃないか? 飲んでくかい?」

「馬鹿野郎! こちとら、職務中だ! でも、まあ、なんだ。どうしてもって言うのなら、少しくらい付き合ってやっても良いぜ? 『歪屋に勧められた』って言やあ、大抵のことはまかり通る」

 ヨレヨレのスーツを着たおじさんが、ニカリと笑い響介さんの前で腰を下ろした。二人の会話から察するに、結構親密な関係のように見えるけれど、このおじさんは誰なのだろう? 響介さんが、膝枕から離れ、おじさんと向き合う形で座った。

「ん? この坊主は、誰だ?」

 僕と目が合ったおじさんが、僕を値踏みするように眺めてきた。

「ああ、初対面だったかねえ? 彼は、染宮時。新しい奉公人だよ」

「そうかそうか。こいつがか。話には、聞いていたぜ。また、若いのが入ったじゃねえか? お前といいこいつといい、玄常寺の若返りが激しいな」

「時にも紹介しよう。この不良中年は、泣く子を更に泣かせる鬼の仁八(じんぱち)こと、警視庁の渋沢(しぶさわ)仁八だ。まあ、何かと口煩いから、行儀良くするんだねえ」

 刑事さんには、あまり見えないけど、どちらかと言うと、反対組織の方のように見えるが。僕は、正座をして、頭を下げた。

「初めまして、染宮時と申します。宜しくお願い致します」

「おうおう! 礼儀正しいじゃねえか?」

「そうだろうそうだろう! 主に似て、良く出来た子なんだよ。僕の躾の賜物だねえ」

 どの口が言っているのやら。お酒を飲まされそうになると、警察に告げ口してやろうか? チラリと響介さんを見ると、愉快そうに笑っていて、思わず溜め息が漏れた。

「親父は、元気か? お前の生真面目さを見ると、お前の親父を思い出すぜ!」

「はい、元気にしています」

「そうか、それは何よりだ。でもなあ、ほどほどにしとけよ? 長く続けるコツだ」

 僕は、静かに顎を引いた。渋沢さんは、僕の父親のことを知っているのだろう。詳しいことは、聞かされていないが、僕の父親は、先代『歪屋』の引退と共に、現役を退いた。僕の父親は、まだ五十前だ。だけど、心身ともに疲弊してしまい、入院をしていた。今では、退院し日常生活には支障がないほどには、復活している。とある事件に巻き込まれたらしい。その事件を解決し、数日後に先代『歪屋』である響介さんのお父さんは、息を引き取った。

 本来ならば、僕は父親の下について、様々なことを学んでいくことが正規ルートなのだろうけど、今更そんなことを言っても仕方がない。つまり、響介さんが『歪屋』を継承し、この五年ほどの期間は、奉公人不在であった訳だ。

「まあ、お前さんの立場は、ただの世話人ではないからなあ! 色々大変だろうけど、無理はすんなよ!」

「え? どういうことですか?」

「どういうって、お前さんは、歪屋を守る為にいるんだろうが! 歪屋の相棒であり、右腕であり、時には盾となる。それが、お前さんの役目だろ?」

 不可解な物を見るような目で、渋沢さんは僕を眺めている。当然、僕は、首を傾け、響介さんを見た。

「まあまあ、彼が言うように、ほどほどで良いんだよお! ところで、渋沢さんは、何用で?」

「おお、そうだった! 匙の奴はいるか? ちょっと、聞きたいことがあるんだがなあ」

「祈子君? ああ、いるはずだ。呼びに行かせよう。祈子君に何の用何だい?」

「ああ、まあ、ちょっとな」

 スーツの内側のポケットから煙草を取り出した渋沢さんが、煙草に火をつけた。二人の九十九君が同時に動き、一人が大広間を出て行き、もう一人が灰皿を持ってきた。『おお、悪いな』と、渋沢さんが灰皿を受け取った。

 僕は、天井に立ち上る煙を眺めながら、渋沢さんが言っていたことを思い出す。僕の役目とは? ただの身の回りのお世話係ではないのか?

 相棒? 右腕? 盾? そんな馬鹿な。僕にそんな大層な役回りが務まるとは、思えない。しかしながら、実は、疑問に思っていたのも事実だ。身の回りのお世話は、九十九衆が行っているからだ。僕がいなくても十分過ぎる程の手はある。なんだか、うやむやにされてしまったが、当然気になる。

 響介さんは、あまり僕を深入りさせようとしていない感じがする。気のせいだろうか? 僕が、まだこの世界に入ったばかりの素人に毛が生えた程度の新参者だからなのか? 少しずつ、この世界に慣れさせようとしてくれているのだろうか? 昨夜は、急に熱湯に浸かったような激しい一日だったけれど。驚きすぎて、心臓が止まりそうになった。

「そう言えば、お前さんは、六角堂のせがれの付喪神だろ? 鏡々だったか? 主は一緒じゃねえのか?」

「ええ、銀将さんは、後からお見えになると思いますわ」

 鏡々さんが答え、時間潰しのように、談笑をしている。

 僕は、唖然とその光景を眺めていた。襖が開き、祈子さん登場かと思いきや、最初に顔を出したのは九十九君であった。九十九君三人がかりで、祈子さんを無理やり連れてきたようだ。前にいる九十九君が、後ろ向きに祈子さんの手を引き、後ろの2人が彼女を押している。祈子さんは、叫び声を上げている。

「嫌だったら、嫌なの! どうして、私があんな奴と話をしなくちゃいけないのよ!? 私は、居ないって言っておいてよ! いくら、響介さんの命令だからって、やって良いことと悪いことがあるでしょ!?」

 全力で拒んでいる祈子さんは、既に大広間へと入っていることに気が付いていない様子だ。畳を滑るように、運ばれてきた。そして、投げ捨てられるように、祈子さんは響介さんと渋沢さんの間に転がった。それにしても、九十九君も主人の命とは言え、なかなかに手荒い。

「まあまあ、祈子君。そう言わずに。少しで良いから、協力してあげて」

「響介さん!? いつの間に!? 私、あのおじさん嫌いなの! ねえ、響介さん! 響介さんからも言ってやって下さい! 私は、居ないって! ついでに、お前の薄汚いツラなんか、見たくないって!」

 祈子さんは、這うようにして響介さんに接近し、響介さんの肩を掴んで懇願している。

「ははは、薄汚いツラで悪かったな?」

 渋沢さんは、苦笑いを浮かべている。

「どっから湧いて出てきたの!? 不愉快だから、とっとと出ていって!」

 ヒステリック気味に祈子さんが悲鳴を上げて、渋沢さんが苦虫を噛み潰したような顔で乱暴に頭を掻きむしった。

「取りつく島もねえなあ」

 渋沢さんが、肩を落とし、チラリと響介さんを見た。響介さんは、ヤレヤレと呆れた様子で、そっと祈子さんに耳打ちをした。すると、ピタリと祈子さんの暴走が止まり、諦めたように畳に腰を下ろした。深い溜息を吐いた渋沢さんが、煙草を灰皿に押し付けた。

「はあ、匙よお、ちょっと聞きたいことが、あるんだけどよお?」

 渋沢さんの声に、祈子さんは、プイとそっぽを向いた。なんだか、渋沢さんが、不憫でならない。祈子さんは、どうして、あそこまで渋沢さんを毛嫌いしているのだろうか? 渋沢さんが、苛立ちを込めて、顔を武骨な手でゴシゴシ擦った。

「匙祈子さん。少し話を聞かせて頂けませんか?」

 奥歯を噛み締めながら、渋沢さんが額に血管を浮かび上がらせている。祈子さんが、もう一度プイと顔を反対方向へと向けて、響介さんを見た。響介さんは、静かに顎を引く。

「・・・何でしょうか?」

 不本意そうに、祈子さんが渋々話する態勢を整えた。

「最初に断っておくが、これはあくまでも事務的な質問だ。あんた三日前の晩、午後一一時前後だ。どこで何やっていた?」

「? 三日前? そんな時間は、いつも自室にいるわ」

「それを証明できるかい?」

 渋沢さんは、値踏みするように祈子さんを眺める。自室にいた証明なんか、できるのだろうか? 僕には、そんなことはできない。一人で自室にいた証拠なんか、ある訳がない。勿論、僕もそんな時間に出歩かないし、祈子さんだけでなく、誰とも会っていない。やはり、案の定、祈子さんは、少し考え込むような仕草を見せている。

「証拠なら、あるさ。ねえ、九十九君?」

 響介さんが、重苦しい空気を裂くように、気軽な口調で大広間の襖を見た。大広間にいる全員の視線が、襖へと向けられる。襖の前で、行儀良くちょこんと正座している九十九さんが、小さく頷いた。

「ええ、あの晩は、どなたも外へは出ておられません」

「どうして、そんなことが分かる?」

「我々は、この玄常寺内を常に監視しております。誰かが外出したり、又は侵入してきたら、すぐに分かります。我々がいったい何人いるとお思いで?」

 九十九さんの表情は、分からないけれど、微笑んだような気がした。少し、小馬鹿にしたようにも感じたけれど。

「・・・なるほどな。分かった。いや、すまなかった。これだけ、聞きたかっただけだ。一応、体裁が必要だったからな。上からの命令だ。悪く思わないでくれ。言質が取れただけで、上の連中は、安心するだろうさ」

「へーそうかい。それで、何があったんだい?」

 響介さんの問いに、渋沢さんは、顔の皺を濃くした。そして、祈子さんの様子を伺い、観念したかのように、溜息を吐いた。

「三日前の午後一一時頃に、通行人の男が、突然刃物で斬りつけられたんだ。今月に入って、同じ事例がもう五件も起こっていてな」

「その犯人が、私だって言いたいの!?」

「いや、待て! そうじゃない! だから、違うという確認をしたかっただけだ! 俺だって好き好んで、こんな損な役回りはしたくねえよ!」

 渋沢さんは、両手の手の平を突き出し、必死に祈子さんを宥めている。渋沢さんも上司からの命令で、やりたくもないことをやらされたのだろう。安定した公務員といっても、色々大変のようだ。

「まあまあ、祈子君。少し、落ち着きなさいよ。犯人が刃物で受傷させたからと言って、祈子君を疑うとは、早計だねえ? よっぽど切羽詰まってるのかい? 犯人の形跡がまるでないと見た」

「ああ、情けない話だが、手掛かりがまるでない。刃物での犯行というのも、被害者の傷跡を見ての判断だ。現場に刃物が落ちていた訳じゃねえ。被害者の誰一人、犯人を見ていないってんだ。参ったぜ」

「なるほどねえ。それで、念の為の確認か。まあ、良かったじゃないか。祈子君が、潔白で」

「まあな。ウチとしてもお前達と争いたくねえからな。上の連中も胸を撫で下ろすだろうよ」

 渋沢さんは、煙草をくわえた。なるほど、これが、九十九さんが言っていたことなのだろう。玄常寺、もとい響介さんが、警視総監の泣き所を押さえているから、警察組織は玄常寺とは、争いたくないのだろう。あちらさんの方が、分が悪いから。響介さんのことだから、他にも色々と貸しを作っているのだろう。

「ふむ、それにしても被害者が誰も犯人を見ておらず、目撃情報もないのだろう? つまりは・・・」

「ああ、『もののけ』の犯行の線も追っている。だから、今、六角堂のせがれに、出張ってもらっているんだ」

 きっと、銀将君のことなのだろう。確かに、立て込んでいると言っていた。僕は、咄嗟に顔を響介さんに向けた。刃物での犯行と聞いてから、あの気味の悪い『もののけ』の顔が、頭にチラチラ過っている。背筋が冷たくなった。僕は昨夜、追い掛け回され、命かながら逃げ延びたのだ。鍵助さんのお陰だ。

「響介さん? もしかして、それって、昨日の『首狩り夜叉丸』の仕業なんじゃあ?」

「う~ん、なくもないが、可能性は、だいぶ薄いねえ」

「どうしてですか?」

「奴は、完全な霊体だからねえ。人間に憑依して犯行を行ったとしても誰にも目撃されずっていうのが、難しいんだよねえ。精神を乗っ取られたとしても、身体能力は人間のままだからねえ。いや、脳のストッパーが解除されるから、身体能力は向上するけど、それでも目にも止まらぬっていうのは、不可能だろうねえ」

 腕組みをして、天井を仰ぐ響介さんにつられて、僕も天井を眺めた。ストッパーの解除。その話は、聞いたことがある。人間は、自身を傷つけない為に、無意識の内に力を制御している。つまり、全力で殴ったとしても、本当は全力ではないのだ。ストッパーを解除した状態で殴ったら、力は倍増する変わりに、自分の拳が破壊してしまう。火事場の馬鹿力というものが、この状態に近いと聞いたことがある。土壇場で、存在能力が解放されるというあれだ。

「・・・ただ」

「ただ、なんですか?」

「誰かが、後ろから糸を引いていたら、分からないねえ」

 響介さんの発言に、息を飲んだ。昨夜の出来事と同様に、黒幕が操っているのかもしれない。

「ま! お使いも済んだことだし、俺は帰るぜ。『もののけ』側は、お前達の領分だ。頼んだぜ。俺は、人間側の捜査を行う。共同戦線といこうじゃないか」

 立ち上がった渋沢さんが、腰を叩きながら、大広間から出て行った。祈子さんを見ると、右目の頬の辺りを指で下に引いていた。きっと、マスクの中では、舌を出していることだろう。祈子さんは、とことん渋沢さんのことを嫌っているみたいだ。

 僕はトイレに行く為に大広間を出た。廊下を歩き、玄関の方に視線を向けると、丁度渋沢さんが、玄関を出て後ろ向きに手を上げていた。玄関先では、九十九さんが深々と頭を下げていた。渋沢さんと九十九さんの背中を眺めながら、トイレへと入る。トイレの扉の上には、『厠』と表記されており、初めてここにきた時には、トイレの場所が分からず大変困った。『厠』は『かわや』と読み、トイレのことだとここに来て初めて知った。トイレは洋式の水洗なのに、どうしてこの表記だけは、昔のままなのか疑問が残る。

 トイレから出ると、廊下の先に九十九さんの小さな背中が見えたので、小走りで近づいた。そして、背後から、そっと肩に触れた。

「九十九さん?」

「はい? 何でしょう?」

 体を僕の方へと向き直った九十九さんが、体の前で手を組む。僕は、周囲を気にして、口元に手を当て囁いた。

「あの、聞きたいことがあるんですけど、祈子さんはどうして、渋沢さんのことをあんなにも煙たがっているんですか?」

 正確には、嫌っているのですか? だけど、ここは少し、オブラートに包む。すると、九十九さんは、クスッと小さな笑い声を漏らした。

「そうですね。別に渋沢さんだけを嫌っている訳ではありませんよ」

 ああ、折角、包んだのに、あっさりと解かれてしまった。遠慮は無用のようだ。

「『だけ』と言うのは?」

「男性全般を嫌っているのです」

「どうして、何ですか?」

 九十九さんは、口元辺りに拳を当てて、少し考えている様子だ。暫く、そのまま動きを止め、ゆっくりと僕を見上げる。

「歪屋殿から、聞かされていないことを話すのは、心苦しいですけれど・・・それでも、共に暮らしている仲間なのですから、知っておいた方が良いかもしれませんね? しかし、あまり公言せず、心の中に留めておいて、頂けますか?」

 僕は、しっかりと顎を引くと、九十九さんが祈子さんのことを説明してくれた。

 祈子さんは、男性ばかりを狙って、過去に傷害事件を繰り返していた。刃物で斬りつけていた。幸い、死亡者は出ていなかったものの、警察が犯人捜査に乗り出していた。そんなある日、警察に六角堂と歪屋の両名より、犯人確保の知らせが入る。そして、身柄は歪屋が預かるということになった。その時点で、警察は、祈子さんに手出しができなくなり、様々な情報操作に骨が折れた。と言う、経緯があるそうだ。祈子さんが、どうして男性だけを嫌っているのかは、九十九さんにも分からないそうだ。

「ただ、匙殿には、自傷・他傷を繰り返す強度行動障害がありましてね。その引き金となるのが、刃物なのです。刃物を握ってしまうと、人格が変わってしまうと言いますか・・・なので、歪屋殿にも刃物の使用を禁じられています」

「あ! それは、祈子さんから、聞きました。そういった事情だったんですね」

 自傷・他傷行為を行ってしまう、刃物の達人か。考えただけでも、嫌な予感しかしない。そして、祈子さんが素肌をほとんど晒さないのも、そういった原因があるのだろう。自傷の跡があるのかもしれない。

「あれ? って言うことは、警察からの依頼を受けて、響介さん達が捜索した訳ではないんですか?」

「ええ。違います。匙殿をお連れになったのは、六角堂銀将殿です。経緯は知りませんが、何でも匙殿にいつまでも付きまとわれて、困り果てた六角堂銀将殿が歪屋殿に投げたとか・・・」

 付きまとわれたとは、どういうことだろうか? 銀将君は強いから、祈子さんとの決闘の末、友情が芽生えたのか? 少年漫画でたまに見るシーンだ。なるほど、それで響介さんと銀将君が、警察に報告したのか。玄常寺の地下には、監獄があると言っていたから、響介さんが引き取ったのだろう。しかし、祈子さんは、拘束されることもなく、この玄常寺で使用人のようなことをしている。それは、ある意味、受刑者の労働的なことなのだろうか? それとも、人間社会へ復帰する為のリハビリ的なことなのだろうか?

 まあ、どちらにしてもそんなことは、どうでも良いことだ。確かに、祈子さんから被害を受けた男性達には、申し訳ない話だけど、祈子さんは家族のようなものだ。まだ、そこまで仲が良くなった訳ではないけれど、響介さんが決めたことに異論などない。

でも、祈子さんから刃物は、遠ざけることにしよう。

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