ラッパ音♬は外に向けて。

KIKI-TA

第1話 鍵盤

「 鍵盤 」


先生-

空の色って何色なのかな

睡蓮の甕に落ちる雨だれも

ピアノの鍵盤をたたくようだけれど


ちから強い雨雲ね

赤みがかった暗い灰色の雲のいろ

晴れたら薔薇色の空が見たくなる


眺めてる?

空に咲かせるのなら赤い薔薇


赤い薔薇


待ってるの?


健気な野薔薇なんかじゃなくて

襟元に厚い花びら巻きあげた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る