第22話 柿のこと
「 柿のこと 」
そんなことはおかまい無しで
柿は枝にたくさんの実を付けるのだから
実は寒気に晒されていく
皮の内側は熟してとろとろになっていく
くちばしの鋭い鳥が啄んで落ちてしまう
悲鳴をあげるまでもなく道路を汚してしまう
まだ固い柿をあなたにあげよう
あなたは鳥より先に食べてくれるだろうか
柿を切れば
柿の断面はそれは柿で
細かいそばかすが付いている
それは毎年同じことなのだけれど
あなたの針は噛む度にカチッと進んでいく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます