第36話 Cの字

「 Cの字 」


カゲは足元にまるく落ちた

背で太陽を受け止めるよりはいいと

立って歩きはじめて何万年?

何億年にはほど遠く

演算能力は速くなっていた

そのくらいの時間がちょうどよかった

灼けるような太陽は頭でしか受け止めず

背で受け止めた動物を食べ続け

地面には点々とCの字を残した

灼けるような太陽は何も変わらない

頭も目にみえて変わらない

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