第49話 夜と風の
「 夜と風の 」
夜空の北の方角に
北斗か
カシオペア
空を覆う大きさに
胸はますます広がって
北極星へと
たどりつく
凍える大地の夢をみて
森の樹木が話しをはじめ
狐たちが飛ぶように走る
ブナの枝が幾本もの
影を落とした
北極星に照らされた
夢をみる
瞬きは
凍った風の
流れるせい
風は
雲の群れを
遥かな世界に運び
世界からの幻聴を
音も色も
街に降らして
闇に
抑えられた
夜空だけれど
雲の流れが
見えたときには
空の地色が
黒に縁どられた
暗い藍色だったと
分かったときには
今夜も
バス停で降りて
街灯は夜風に瞬き
一つ
また一つ
連なっていく
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