第40話 蜘蛛

「 蜘蛛 」


何時食べているかなんて考えただけでも

気持ちがわるいが肉食なのだ

欲しいのは

肉である

気持ちはなく

議論する余地もない

空腹すらあるのかどうか

腹ばかりがおおきく

眼は確認できるだけで複数

耳をすますと肉を捕食する音が聞こえる

言葉では記せない

微量で隠れている

捕食されるものは知っている

知っているものが不意に捕らえられてしまっ

 た音かも知れない


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