消えた献体、テスト用紙盗難事件etc.医学部ミステリ・キャラクター小説
愛長医科大学医学部に入学した南颯太は、日々の試験や実習に苦しみつつ、医者になるということを学んでいく。そんな大学病院で起きたミステリー事件簿。
~人物紹介~
南颯太:ポンコツ医学生。優しい性格で、人の心をよく見ている。
雪野映:医学部主席入学。理論派で、感情を排して考察するのが得意。
~事件ファイル紹介~
ファイル1「解剖実習×消えた献体」
解剖予定の献体が消失するという不可解な事件が起こる。
遺体がない八班は授業をただただ見学する羽目に。これでは出遅れてしまう。貧乏くじを引かされた南颯太達は自分の手で遺体を捜索することにしたが……?
ファイル2「救急医学×傷」
防災訓練を兼ねた救急医学の授業中、生徒の一人が行方不明に。防災訓練への出席が成績評価の五十パーセントを占め、欠席=必修単位を落とすことになるというのに、帰宅はありえない。痕跡を辿った先には……
ファイル3「看護体験実習×医療過誤」
一週間の看護体験実習が始まった。新米看護師と一緒に看護を行う中で、医療過誤が起こってしまう……
ファイル4「試験対策委員会×盗まれた問題用紙」
医学部のその尋常ならざる量の試験範囲を相互に協力して突破する「試験対策委員会」が組織され、なんの役にも立てない南は委員会の雑用をこなしていた。ある日南は、孤高の天才・雪野映を勧誘してくるよう指示を受ける。手痛く追い返され心をバキバキに折られるも……?
※登場する人物・団体は架空のものです。
※参考文献『東大医学部』(安川佳美)『人体解剖の実習中継』(坂井建雄)