概要
霧×九龍城風×鬼×常闇の街で繰り広げられる少年少女の退魔物語!
霧と常夜の区域、『暗都』。
鬼が住まう特区であるその街に、布施下外彦(ふせした・とつひこ)と降姫(ふるひめ)は足を踏み入れる。
『鬼の欠片』を取り込み、ほとんど鬼と化してしまった降姫の居場所を探すために『暗都』へとやってきた二人だったが、そこは鬼への迫害がない代わりに、鬼が鬼を食う事件が多発する場所だった。
『暗都』に足を踏み入れた以上、外の世界に出るのは至難の業。
なんとか生き抜く方法を模索する二人が出会ったのは、『鬼切』と呼ばれる治安維持組織で――?
鬼が住まう特区であるその街に、布施下外彦(ふせした・とつひこ)と降姫(ふるひめ)は足を踏み入れる。
『鬼の欠片』を取り込み、ほとんど鬼と化してしまった降姫の居場所を探すために『暗都』へとやってきた二人だったが、そこは鬼への迫害がない代わりに、鬼が鬼を食う事件が多発する場所だった。
『暗都』に足を踏み入れた以上、外の世界に出るのは至難の業。
なんとか生き抜く方法を模索する二人が出会ったのは、『鬼切』と呼ばれる治安維持組織で――?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!握られない手、その静かな終わりに
おそらく、外彦という主人公は「ヒーロー」から程遠い存在だろう。
剥き出しの弱さを抱え、ただひとりの少女のために闇へと飛び降りることも厭わない、危なっかしい存在。
それでも、その危なっかしい存在から目を離すことができない。外彦という主人公は目を離すことのできない人間なのだ。
物語を追う中でどことなくーーいや、何やら嫌なざわめきをあなたは感じるだろう。
握らない手、周りの目、時折入る不穏な記憶……。
その答えとは如何なるや?
あと「少年少女が前を見る話です!」と作者が宣伝しており、途中まで「後ろ向きにムーンウォーク状態じゃねえか!!」と何度か叫んだが……いい意味で「前を向く話」だった。その言…続きを読む