概要
対する俺、狛村太一は、アンティーク喫茶で働くフリーターの青年。
不釣り合いなようだけど、依子さんは俺が大好きらしい。
羨ましいって? 馬鹿いうなよ。
だって気に入られなくなったら最後、俺は喰われるんだから。
甘くてバイオレンスなオカルティック・ラブストーリー
※カクヨムコン4の中間選考通過作品。
※完結しました(2019/04/19)。
※50000PV突破。ありがとうございます!
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!君に僕を食べて欲しい。だって、愛してるから
主人公の「おれ」狛村太一は、半妖の青年だ。
この現代に潜むように生きている。自分の中のアヤカシの血を隠しながら生活していた。
何故なら。
「アヤカシ」だと分かれば、「アヤカシ喰い」に狙われ、屠られ、喰われるからだ。
そんな太一は。
とある理由から「アヤカシ喰い」を逆に狩ろうとしていた。
そして出会ったのが、「依子さん」だ。
スタイル抜群、顔も可愛い。おまけに、太一のコトが大好き。
……餌、として。
そう。依子さんは、太一を「非常食」として手元に置き、その時が来るまで「カレシ」として側に置こうとしたのだ。
その時、っていつか、って?
そんなの決まってるじゃ無いですか。
……「喰…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『かわいい』の暴力と、その裏にひそむ真の美食
はじめまして、名もなきアングラグルメ研究家です。
大学でグルメ学(特定されないよう名称をふわっとさせています)を専攻していたころ、授業で「食とは命をいただくこと」という文章の入ったかわいい子猫チャンの写真を見せられました。
「なぜこんなにもかわいい写真を……?」という不可解さゆえに記憶にこびりついていたのですが、アングラグルメの探求の一環として本作『アヤカシ喰い依子さんの非常食』を読み、ようやく謎を解く手がかりがつかむことができました。
「かわいいもの」を食べること、そして「かわいいもの」に食べられることは、人間の原始的な快楽に結びついているのです。
そんなわけで、本作は「かわいい青年…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛してるから、食べたいの/愛してるけど、食べられない
半妖って、世の東西を問わず孤独な存在です。
超自然的な力を持ち得ながら、同時にその超自然から人間を守る存在にもなる。でも、あまりにもかけ離れた能力から、人間の世界では、やっぱり迫害されたりもする。だからいつも、孤独感に包まれている……。
鬼太郎もハリー・ポッターも、人間とあやかしとの混血と言えますよね。スーパーナチュラルな力に、人間の倫理観。両者の間で揺れ動く心。これが、半妖の魅力ではないでしょうか。
そんな半妖の孤独な青年と、超自然を狩る運命に身を捧げた女性が出会います。……しかも、見初めた彼女の理由は、「非常食」にするため?
出会ってしまった男女の、じれじれで甘酸っぱいラブ。そし…続きを読む