愛してるから、食べたいの/愛してるけど、食べられない

半妖って、世の東西を問わず孤独な存在です。

超自然的な力を持ち得ながら、同時にその超自然から人間を守る存在にもなる。でも、あまりにもかけ離れた能力から、人間の世界では、やっぱり迫害されたりもする。だからいつも、孤独感に包まれている……。

鬼太郎もハリー・ポッターも、人間とあやかしとの混血と言えますよね。スーパーナチュラルな力に、人間の倫理観。両者の間で揺れ動く心。これが、半妖の魅力ではないでしょうか。

そんな半妖の孤独な青年と、超自然を狩る運命に身を捧げた女性が出会います。……しかも、見初めた彼女の理由は、「非常食」にするため?

出会ってしまった男女の、じれじれで甘酸っぱいラブ。そして、彼らを押し流そうとする暗く巨大な潮流……。

とろけそうに甘くて危険な、バイオレンス共依存ラブファンタジー。
男性にも女性にもお勧めできる良作です。しかも今なら、第一部一気読み?

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