「どうあるべきか」より、「どうありたいか」

この物語は、半妖の主人公と、アヤカシを食べる依子さんの、ヤンデレな純愛です。
けれどそれ以上に、「自分はどうありたいのか」を問いかける物語だと思います。

依子さんが婚約者だった男に向けたこの台詞に、それが集約されています。
「私とどうなりたいかを、一切語ってくれない」

人間とはこうあるべきなのか? アヤカシとは、こうあるべきなのか?
それよりも大事なのは、自分がどんな人と一緒に過ごしたいか、なのではないでしょうか。
色々物騒なふたりではありますが、最後はふたりらしくハッピーエンドです。
ぜひ、ご一読ください。

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