誰もが知ってる物語のなかの〝とんち小坊主一休さん〟
彼がそのまま歳をとったのが、この話の主人公なのです。
一休さんは長年のお友達であるお殿様の招き応じてお城へ行きます。
その頃、お城では食べ物に毒が入れられる騒動が起きていました。
お殿様は、不穏な状況を危ぶんで一休さんをお城に到着させてはならないと、足止めを図ります。
しかし、一休さんはお殿様の出された通行を止める指示をとんちで返すべき問題であると受け取ります。
この二人のコミュニケーション能力はどうなっているのか。
ヤバイ二人です。
ただその誤解が楽しいのです。
コミカルで愛すべき一休さんと、お殿様の物語。
子供から大人まで楽しめること請け合いです。
どうぞご覧ください!
〝一休さん〟と云えば、殿様や商人の旦那さんからの無理難題をあざやかに頓智で解決して見せる安国寺の小僧さん――というイメージでしょうか。実在する史実上の人物であり、有名なアニメーションのキャラクターでもあります。
詳しい話は wikipedia あたりに譲ると致しまして、この一休というお坊さん、酒は飲むし肉も食う、女はもとより男も抱くというアナーキーなお坊さん……破戒僧だったんですね。
さて、黒澤カヌレさんの描く一休さんは……なんと、破壊僧。
文字通り、トンチの破壊僧です。
一段読むごとに、笑いっぱなしでした。
ある城のお殿様と、一休さんは、唯一無二の親友。
今日も殿様は、一休さんをお城に招いて、
色々とお話をしようとするのだが、
こんな日に限って城では大騒動が。
なんと一休さんとの食事に毒を盛られている疑いがあるとのこと。
この一大事に、お殿様は一休さんを城に入れまいとしてあれこれと足止めをするが、
それを全て殿からの『とんち』だと勘違いした一休さんは、
メリーさんもびっくりな速度で殿の元まで来てしまう。
いや来ちゃうまではよかったのだけれど……!!
『すれ違い』『行き違い』の気悲劇。まさに黒澤文学の真骨頂ですな。
……ところで、
黒澤先生はこの物語の続編も現在執筆中でございまして。
諸々あった後に全ては殿からの『とんち』であると思った一休さん。
「はて? なるほど。殿はお茶目なのですから。ならば私も……こんなところで休んでなどおられませぬなあ」
と改名し、
「一揆」さん と改名しお城に火をつけまする。
どうですか殿。これが『火遁』です。
と言うお話を執筆中です!! 先生の最新話をご期待ください!!