冤罪をでっちあげられた末、恋人を寝取られた無実の主人公。
全てを諦めようとした彼が出会ったのは、同じく被害に陥っている、似た境遇の美少女。
自分のためだけはなく、彼女を救うために少年は覚悟を決め、悪役になることを決意する。
学校という閉鎖的な世界において、証拠なき罪は罰せられず、弱者の語る真実は強者の嘘に塗りつぶされ、暴力が生じない虐めに大人が介入することはない。
場の空気を支配する者が頂点に立つ、学園カーストに抗い、奴らの化けの皮を剥がすための戦争が始まる。
失った尊厳と青春を取り戻すために。
学園カーストという、理不尽なシステムに苦しめられた覚えのある方ならば、少年と少女の戦争の行く末が、どのような方法で、どのような形に行き着くのか、最後まで目を離す事ができないと断言できる一作。