君に僕を食べて欲しい。だって、愛してるから

主人公の「おれ」狛村太一は、半妖の青年だ。

この現代に潜むように生きている。自分の中のアヤカシの血を隠しながら生活していた。
何故なら。
「アヤカシ」だと分かれば、「アヤカシ喰い」に狙われ、屠られ、喰われるからだ。

そんな太一は。
とある理由から「アヤカシ喰い」を逆に狩ろうとしていた。
そして出会ったのが、「依子さん」だ。

スタイル抜群、顔も可愛い。おまけに、太一のコトが大好き。

……餌、として。

そう。依子さんは、太一を「非常食」として手元に置き、その時が来るまで「カレシ」として側に置こうとしたのだ。

その時、っていつか、って?

そんなの決まってるじゃ無いですか。

……「喰う」ときですよ。

ここまであらすじを書いたら、まるで猟奇ホラーのようですが、中身は純度の高い、恋愛物語です。

いじましく、切なく、儚い。
互いの存在が脆いから、守ろうとすれば崩れてしまう。

利己的な理由で近づいた二人は、距離が近づくにつれて互いのことがよく見えるようになります。
そして高まる切なさ。

現在、第1章が終了したところですが、二人が今、出した結末は……?

この、不器用な二人に、どうぞそっと心寄り添って上げて下さい。

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