不定期で現れる異世界人を当番制で接待する。失敗したら世界滅亡。そんな伝統行事(?)を密かに千年以上続けている集落で暮らす三ツ森智子は、双子を持つパート勤務の母親だ。趣味はぬいぐるみ作りと平凡な日々を過ごしているが、智子が当番の年に異世界人、「オツノ様」がやって来てしまう。
両親は旅行中で頼れない。子供の面倒はどうしよう? 夫は集落出身の人間じゃないから理解されるか分からない。そもそも「オツノ様」の接待ってどうすれば? 穏やかな暮らしが一転、住民の手を借りつつ、世界を守る接待へ挑む事に。
だがこの住民達、「オツノ様」に負けず癖が強い。ちびっ子からお年寄り、留学生まで様々な人物が手助けしてくれるが、世代や文化的な価値観、性格の違いなどでまーあモメたり喧嘩したりと衝突しまくっているドタバタ具合。コメディだ。
その上接待相手が「オツノ様」という未知の存在なのだから、手探りで用意する接待内容も「それでええんか……?」とツッコミを入れたくなるものばかり。予告無しで来る「オツノ様」にも非はあるが。そもそも田舎なんだからそう派手なものを用意出来る訳じゃない。
住民達は纏まるのか? 接待は成功するのか? 世界の行方は? そんな窮地を救うのは……。誰かの平凡な趣味かもしれない。
兎に角、異世界人を接待せよ! 笑いありのヒューマンドラマ!
とある田舎の山村の集落が舞台のヒューマンコメディーです。
主人公は三十七歳の既婚女性である智子さん。同い年の旦那さんと七歳の双子の子どもたちと生まれ育ったこの集落で暮らしています。
実はこの集落には千年以上も続く伝統行事があるのです。
それは異世界人である「オツノ様」を接待するというもの。
オツノ様も姿はみんなそれぞれ違っていて、赤鬼青鬼や一つ目小僧のような和風な妖怪もいれば、美しいエルフの姿をしたオツノ様もいるのだとか。
滞在期間も様々で数時間の時もあれば五年間の時もあるようで。
オツノ様を怒らせてしまうと集落が地獄と化して地球も割れる、と考えられてきたため集落の人々はおもてなしを続けているのです。
接待当番は持ち周りで回しており、今回の当番は智子さんに回ってきたのでした。
智子さんはオツノ様を接待してきた集落の人々に協力してもらいながら、おもてなしの準備を進めていきますが……。
タグにもある通り七歳から七十八歳まで多くの人物が登場するのですが、登場人物の個性が溢れていてやり取りが楽しい作品です。
さて、今回はどんなオツノ様がいらっしゃるのでしょうか。
ぜひ、読んで確かめてみてくださいね。
ご一読を!
とある山村の小さな集落。
そこには集落の人しか知らない秘密の伝統行事があります。
それは不定期にその集落をおとずれる「オツノ様」をもてなすこと!そんなオツノ様が現れ、静かだった集落はおもてなしのために大騒ぎになり……
日本の因習譚と言えば、ほの暗い雰囲気のものが多いですが、本作はとびきり明るくて楽しいお話です。
集落の人々はみんな個性的で、協力したり、喧嘩したりを繰り返しながら、オツノ様のお世話に奮闘します。
集落の人たちは、お互いのことをよく分かっていて、まるで一つの家族みたい。人間関係の温かが都会とは違うのがすごく伝わってきて、めちゃくちゃほっこり。
オツノ様か現れる原理も、「異世界とこの世界の間にあるゲートが開く」というライトノベルなどではおなじみの設定だったので、とても分かりやすくて取っ付きやすかったです。
物語の最後、オツノ様がとても受け入れられない要求をしてくるのですが、それが解決する展開も伏線がそれ以前にしっかりあって、納得感のある読後感でした☆
本作の作者様にしか書けない世界観の作品。テンプレとは違うファンタジックなコメディが読みたい人に特におススメ!
本作の最大魅力は、「オツノ様」という存在と、彼らを受け入れる集落の優しさなんです。
さて、山村の小さな集落で暮らす智子は、子育てしながらパート勤務に励む、普通の主婦37歳。
この集落では三年ごとに当番制で“ある仕事”を任される。その当番の年に奇妙な知らせが届いてしまった。
これ、まるで、地区の組長を任されてしまったとき、運悪く町内運動会の幹事地区になったような状況なんですけど。
たまたま、ほんと偶然にも、運悪く、と〜〜ても運悪く。オツノさまをもてなす年に当番になってしまった37歳、普通の主婦。
彼女の任務は……
異星からくるオツノさまに満足してもらうため、オツノさまを、もてなして、つつがなく異星に戻ってもらうこと。
この任務に、天然な子供やら、ギャルやら、外国人やらが引っ掻き回し。オツノさまを迎えてもてなすには非常に難しい状況になっていく。
さあ、人類の滅亡が地域の一主婦に託されてしまった。
壮大な物語というべきか。
あるいは、当番組長の悲喜哀というべきか。異性人への「お・も・て・な・し」のために、奮闘することになった智子さんの活躍をお読みください。
とにかく、もてなして、もてなして、無事お帰りいただくことが任務に、孤軍奮闘いたします。
この昨品は読み終わったあと、少しだけ世界が優しく見えるような、お守りのような物語なんです。
面白い。
今回のカクヨムコンで一番面白い……。
全体的に「なにやってんねん!」と常にツッコむ感じで読んでいました。ほんと、笑った。
主人公(……になるのかな?)の智子は、山間の集落に住む主婦。双子を育て、趣味のテディベアを作る普通の女性です。
というか、登場人物、結構普通です。
唯一異常ともいうべき状態なのは、この村。
何年か、あるいは何十年かに一度、ゲートが開いて「オツノ様」と呼ばれる異世界人が訪れるのです。
異世界人といっても様々。エルフの時もあれば、角をはやしたような容姿の者もいて……。
毎回、この村は異世界人をもてなし、穏便に帰ってもらいます。
今回もゲートが開き、どうやらオツノ様がいらっしゃったようで……。
ん? 今度の異世界人は……イエティと……鹿男?
というお話なんです。
ん? と思うでしょう。もう、設定がすごく生きたお話で。
私は村生まれの村住まいですから、この「接待」だの「持ち回り」だのが本当に……。
わかる( ゚Д゚)!!!
うち、オツノ様はこないけど、10年に一度、天狗の役は回って来るから!
めんどくさいの、これが!!!
帰省してきた人たちは「わー。珍しいお祭りー」とか言うけど、やってるこっちは大変なんだよ!!!
そんな村の気持ち(?)もうまく表現され、かつ、「留学生のボブは村の住人」か、など今後うちにも起こりそうな問題も発生。
高校生はイマドキだから動画をアップしようとするし、ユーチューバーの苺ちゃんの鳥には重大な秘密が……!
このお話。
とうとう、今日(1月3日現在)完結してしまいました……。
イエティ、好きだった……。
お正月休みにぜひ、一気読みしてみてください。
とある村で巻き起こる、おもてなしファンタジーです。
おもてなしファンタジーとは何ぞや、って思われたかもしれませんし、書いている私自身も「おもてなしファンタジーって何ぞ?」と思っています、正直なところ。
ですが、もうとしか言いようがないのです。
なんとこの村、定期的に異世界から『ナニカ』が来るのです。それも、毎年とか、四年に一度とかそういう感じではありません。全くの気まぐれ。いつ来るのかわかりません。といっても、直前になればちゃんとお知らせ的なものがあります。神社のお屋敷にあるでっかい水晶がぺっかぺっかと光るのです。
そいつがぺっかぺっかと光ったら、来るのです。彼ら――まぁ複数と決まったわけじゃないかもですけど――が!
オツノ様と呼ばれる異世界からの使者は、ある時は見目麗しいエルフだったりもするそうで、そのオツノ様を知ってる村人は「またあのエルフが来てくれるかも!?」とわっくわく!
が!
今回来たオツノ様は――!?
まぁどんなオツノ様でもかまいません。とにかく彼らをもてなしにもてなして、ご機嫌を取って、気持ちよーくお帰りいただかなくてはなりません!じゃないと!地球が滅亡するかもしれない!首都でも何でもない、ガチのマジで小さな村です。その小さな村のおもてなし部隊に地球の命運がかかっているのです!
どうなる、地球!
果たして無事にオツノ様をもてなし、お帰りいただけるのか?!
その集落には、はるか昔から続く不思議な風習があった。
そこにある神社では、時折ゲートというものを通じて、異世界の住人がやってくる。
異世界からの使者は『オツノ様』と呼ばれ、集落の中で当番となっている家はオツノ様を気分よくもてなし、人類に危害を加える前にお帰りいただかなくてはならない。
なんて書くと、おどろおどろしい因習村的な話かなと思われるかもしれませんが、違います。
因習村が、「オツノ様が起こしになった〜」「オツノ様にありとあらゆるものを捧げよ〜」みたいなノリだとしたら、こちらは「えっ、オツノ様来たの? あら大変」「どうやっておもてなしする? オセロなんてどうかしら」みたいなゆる〜いノリ。
ホラーかコメディかで言えば、間違いなくコメディです。
もちろん、コメディといえど異世界から来た相手をもてなすなんて大変です。
当番になってる家の方はあれよこれよとてんてこ舞い。その旦那さんは、集落の風習なんて知らなかったのでアタフタ。双子の子どもはオツノ様をやっつけると大はりきり。
他にも空気の読めない高校生や外国からの留学生、アイドルや謎のインコという個性豊かな面々がオツノ様に興味津々。
このメンバー、キャラの濃さなら、異世界の住人にも勝てるかも。
みんなのおもてなしは、オツノ様を満足させることができるのでしょうか?
その村には、古くからの風習がありました。
村には時々、異世界から来訪者が現れて、村の人たちはおもてなしをしなければならないというのが、この村の決まり。
異世界からの来訪者はオツノ様と呼ばれていて、毎回異なる姿をした別人ですけど、おもてなしのルールは変わりません。
もしもおもてなしをせずに機嫌を損なうようなことがあれば、怒ったオツノ様の手で人類が滅亡する……かもしれない。
真偽は不明ですけど、そんな風に昔から言われていたら、おもてなししないわけにはいきませんよね。
いちおう、因習村系のお話になるのかもしれませんけど、実に愉快な因習村です。
登場人物の多くはオツノ様をしっかりおもてなししようとするのですけど、なかにはオツノ様をやっつけようとするチビッ子がいたり、オツノ様を動画で撮ってネットに流そうとするバチ当たりな高校生がいたり。
こんなんで本当に、おもてなしなんてできるの?
そもそもオツノ様って、何者?
見ず知らずの異世界人をおもてなしするなんて大変ですけど、下手したら人類が滅亡するかもしれない。
人類の存亡をかけた村ぐるみのおもてなしが、今はじまります!
古来、「オツノ様」と呼ばれる鬼を饗し、機嫌よく帰ってもらうことで、日本を滅亡させる災いから退けてきた集落の話。
集落というか。
誰がどこに住んでいるか分かる、全員顔見知りの小さな田舎町で「オツノ様」を饗すのですが、スマホはあるは、海外からの留学生はいるは。
1,000年続いてきた「神聖なるおもてなし」が台無しになりそうなドタバタ感が斬新な現代日本を舞台とした和風ファンタジーです。
老若男女。
子ども、外国人、ギャル、元アイドル、セキセイインコ等など。
個性的な面々がそれぞれ自分の価値観で「オツノ様」を捉え、対応するさまがおもしろく、オリジナリティの高い作品だと思います。