第2話-03 特訓を始めよう

 鬼切の車両に送られて本部について数時間、僕はずっと机に額をくっつけてぐったりとしていた。


「あの、外彦くん、どうしたの……?」

「……自己嫌悪に浸ってる」


 僕を気遣う降姫の言葉に答える余裕もなく、ぶっきらぼうな言い方になってしまう。それがまた自己嫌悪を引き起こして、僕は机に沈没した。

 初めての戦闘で手が震えているだなんて、犬崎さんはきっと僕に失望してしまっただろう。こんなのじゃ駄目なんだ。僕はもっと強くならないといけないのに。


『僕が絶対に守ってみせる』


 脳裏をよぎった僕の口癖が、どこか他人事のように胸に落ちる。


『絶対に君を守ってみせるから』


 だらりと垂らした手をぐっと握りしめる。情けなくて泣きそうになるのを僕は必死にこらえた。

 自室のドアがバンっと派手な音を立てて開いたのはその時だった。


「お、いたいた!」


 驚いて顔を上げる。ドアから覗きこんできたのは、にこにこと笑う向井堂の顔だった。向井堂はずかずかと歩み寄ってくると、座ったままの僕に顔を近づけてきた。


「特訓するぞ、外彦!」


 咄嗟に言われた意味が理解できず、顔をわずかに上げて向井堂を見る。彼は笑顔のまま、僕の脇下に手をかけて持ち上げてしまう。


「強くなりたいんだろ? じゃあ特訓だ! ひたすらに特訓だ!」

「へ? え? はい?」


 ぶら下げる形で向井堂は僕を部屋から連れ出してしまう。視界の端には慌ててついてくる降姫の姿が見えた。


「と、特訓って刀のですか?」

「おう、そうだ!」

「向井堂さんが教えてくれるんですか?」

「その通りだ!」

「え、でも、その、向井堂さんにもお仕事があるんじゃ……」

「気にすんな気にすんな! ほら道場はこっちだぞー!」


 結局僕が地面に下ろしてもらえたのは、道場の前についてしまってからだった。されるがままになっていた僕は急に足が地について、ふらついてしまう。


「でも……」


 わざわざ僕だけのために班員に時間を使わせるのが申し訳なくて、僕は眉尻を下げる。すると向井堂は恥ずかしそうに頭を掻いた。


「あー、つーかまあ、お前を置いていった罰で謹慎食らっちまって、やることがなくて暇してたとこなんだ」


 それはそれで申し訳ない。僕は何か言いたい気持ちになって口を開きかけたが、それより先に彼は僕の唇に指を当てた。


「んなことより、お前の悩みはなんだ? 初陣でどんな失敗しちまったんだ?」


 苦々しい気持ちを抱えながら、僕はぽつりぽつりと今日の失態を語っていく。向井堂に置いていかれてしまったこと。敵に見つかって応戦するも、一対一でなんとか辛勝した上に手が震えてしまっていたこと。

 特に最後の一つは、過去に一応刀を扱う存在であった自分にとって、許されない有様だった。これじゃあ守るべき存在も守れない。僕は強くなければいけないのに。

 僕の話を聞き終えると、向井堂は僕の頭をぽんぽんと叩いてみせた。


「辛勝でも勝ったんだろ? すごいじゃないか」

「……それじゃ足りないんです。もっと強くありたいんです」


 ぶつぶつと口の中で呟くと、向井堂はちょっと考えた後、僕の肩を軽く抱き寄せてきた。


「これから強くなっていけばいいんだって。そう落ち込むなよ」


 見るからに子供をなだめるような仕草をされ、僕の機嫌はさらに降下する。向井堂は追い打ちをかけるようにして口を開いた。


「実際のところ、本当は犬崎隊長もお前のような子供を隊に入れるのは良いこととは思ってないんだよ、多分」


 意外なところに話が飛び、僕は眉根を寄せて向井堂を見上げる。彼は僕の目をまっすぐに見ていた。


「でもお前は魔食刀に適性があって、ついでに俺たちに関わっちまっただろ? それって鬼切にとって弱点になる可能性があるからさ。人質にされたり他の組織に入れられるのも困る。それでお前を引き取ったってわけだ。少なくとも俺はそう考えてるぜ?」


 きっと、それは犬崎班にとっての本音なのだろう。僕は念のために保護しただけの子供で、恐らく戦力には数えられていない。それが悔しくも、悲しくもあった。そんな表情をする僕の前に、向井堂はしっかりと立った。


「不機嫌になるのは簡単だ。でもお前は強くなりたいんだろ?」


 心の芯を射抜かれ、僕は背筋をぴんっと伸ばした。そうだ。強くありたい。そのためならなんだってすると決めたんだ。

 僕は今までとは打って変わって真剣な面持ちで、ぐっと唇を引き絞ってから言った。


「稽古をつけてください。僕はもっと強くなりたい」


 向井堂は二ッと満足そうに笑い、僕も自然と不敵な笑みを浮かべていた。その時、降姫が駆け寄ってきて、僕の顔を覗き込んだ。


「外彦くん」

「降姫」


 彼女はいつもよりもずっと力強い表情で、ガッツポーズをしてみせた。


「外彦くん、頑張って……!」


 その言葉に一気に僕の顔には熱が集まり、自分のことながら顔が真っ赤になっているのを自覚した。


「おお、彼女も観戦か。これはなおさらいいところ見せたいところだな!」


 茶々を入れてくる向井堂に、むすっとした表情を向けるも、彼はそんな僕を無視して道場の隅へと歩いていってしまった。


「ほら、木刀だ」


 木刀を一本投げ渡され、僕はそれを慌てて受け止める。落としてたまるか。降姫が見てるんだぞ。これ以上失態を見せたくない。

 向井堂は道場の中央付近に座り、僕もその前に正座をした。


「相手はお前より純粋な力も体格もでかい。下手に打ち込んで鍔迫り合いにでもなったら百パーセントお前の負けだ。じゃあどうするか」


 刀を脇に置くと、唐突に向井堂はそう尋ねてきた。僕は過去の記憶を掘り起こし、誰かが言っていた助言を思い出して口にした。


「正面から切り結ばない?」

「そういうこと。まあ、それを防ぐための突きは使った瞬間無防備になるからな。教えるのは後回しだ」


 今さっき言った答えは誰から言われたのだったか。それに思い至らないうちに、向井堂は立ち上がった。


「まずはお前の戦い方を見るために、とりあえず木刀でやってみようじゃないか。どこからでも切りかかってくるといい」


 僕は向井堂の正面に距離を取って立ち、数秒経った瞬間、ぐっとイグサの表面を蹴りつけて彼に詰め寄った。

 いつも通り手首を狙って下から上に切り上げる。普通ならそこで手首が一部切れて、運が良ければ切り落とせるはずだった。しかし、その刃は空を切る。

 避けられた!

 だがここまで踏み込んでしまっては逃げる場所もない。僕は飛び掛かって刀を振り上げた勢いのまま、向井堂の体を上から斜めに切りつけた。

 体重が上手く乗っていないその一撃が、致命傷になるはずもない。向井堂は体を斜めにした体勢のまま僕の剣を受け止めて、右足を踏み込んで僕ごと刀を床に叩きつけた。

 その衝撃で刀を取り落としてしまう。抵抗することもできないまま、僕は首元に木刀の切っ先が当てられるのを感じていた。


「なるほどな。お前の剣は小手から袈裟懸けに切りかかるのか。誰かに教わったのか?」

 手を差し出され、それを握って立ち上がりながら質問の意味を咀嚼する。

 僕の剣。いつも使っていたはずで、誰かに教わっていたはずなのに、これは、誰に教わっていたのだったか。


「うまく思い出せないんです。この街に来てから頭に靄がかかったみたいで」


 記憶がうまく辿れない。ぼんやりと霞んでしまっているかのようだ。それはまるで――時折この街を覆う灰白い霧のようで。


「そうか……この街の何かが影響しているのかもな」


 ふむと考え込む向井堂に、いけないことを言ってしまったかと身をすくめる。


「その戦い方が悪いとは言わないさ。だが、最善でもない」


 褒められているのか叱られているのか分からず、体を縮こまさせながら、次に続く言葉を待つ。


「外彦。お前、俺を切りつけるために飛び上がっただろう」


 こくりと頷く。


「あれは絶対に当てて切り落とせるという自信のもとで使われる高等技術だ。飛び上がってしまったら、振り下ろすしかできることがなくなる。それはさっき自分でも実感しただろ?」


 さらに、こくりと頷く。

 確かに言う通りだ。僕は今さっきその通りの状態になっていた。僕が凝視しているのに気づくと、向井堂は軽く笑って空気を和らげてくれた。


「まずは絶対に当てる技術から身につけるぞ」

「はい!」


 向井堂の真似をする形で、木刀を構えて、型を振る。

 十数度振った辺りで向井堂は切っ先の角度や持ち手の位置を修正し、僕はひたすらに木刀を振り下ろし、振り上げた。


「いいか、大切なのは呼吸だ。呼吸を刀の切っ先に合わせて、張りつめた瞬間に打ち込むんだぞ」

「はい!」


 さらに型を続けていると、だんだん切っ先のぶれがなくなってきた、気がした。息を刀の振りに合わせているせいで、慣れていない呼吸がぜえぜえと音を立てはじめる。ちょうどその時、道場のドアを引き開ける人物がいた。


「あっ、ここにいたんですか外彦くん!」


 段ボールを抱えて入ってきたのは、今朝に会ったばかりの女性――歌歌だった。彼女は汗だくの僕と向井堂を見比べると、段ボールを投げ捨てると、彼に詰め寄った。


「外彦くんに何してるんですか! 新人いじめなんてカッコ悪いですよ!」

「ちがっ、いじめじゃねぇって!」

「じゃあ何なんですか! こんな苦しそうにしてるじゃないですか!」

「ちげぇって! 修行だよ訓練だって!」


 二人の剣幕に気おされて、僕はなすすべもなく二人を見比べる。二人は少しの間言い合ったあと、歌歌は僕の前に膝をついた。


「ああもう、大丈夫ですか?」

「え、あ、はい」


 訓練とか修行だなんて。相手は子供じゃないですか。

 ぶつぶつと口の中でつぶやく彼女に、僕は誤解を解こうと口を開きかける。しかしそれに先んじて歌歌は僕と目を合わせた。


「苦しいならやめてもいいんですよ? 君の仕事はきっと他にも……」


 言いかけた言葉は優しさに満ちていた。


「歌歌さん……」


 その柔らかい気遣いを受けて、僕は僅かの間、逡巡する。しかしそれはほんの数度の瞬きの間。

 僕は歌歌の視線をしっかり受け止めて答えた。


「いえ。引きません」


 その言葉は思ったよりも勇敢な響きで喉を震わせた。僕は堂々と歌歌に宣言してみせた。


「僕が決めたことですから!」


 歌歌はそれをちょっと驚いた顔で受け止め、顔をそらして軽くため息をついた。その隙をついて向井堂は僕と彼女の間に割り込んだ。


「ほら歌歌。まだ訓練の最中なんだ。ちょっとどっか行ってろ」

「どっかって、私は外彦くんに用が……」


 遮られた歌歌は困った顔をしたが、僕が一歩も退かないのを見ると、さらに大きくため息をついて僕たちから離れていった。


「分かりました。ちょっとだけですよ。ただしここで待ってますからね。外彦くんにひどいことしたら承知しませんからね!」

「わーかってるよ、心配性だな」


 向井堂は床に置かれたままだった木刀を拾い上げ、僕に差し出した。僕はそれをぐっと握ると、道場の中央付近に立つ彼の向井堂に向かい合った。


「よし。じゃあ改めて実践だ。いいか、呼吸を整えるんだぞ」

「はい」


 僕の意識は彼と、木刀の切っ先へと集中する。

 呼吸を整える。自分の心音を聞く。切っ先と呼吸を合わせる。

 吐いて、吸い、また吐いて、吸って――その瞬間に柔らかさの残る床を踏み抜く勢いで彼に向かって飛んだ。

 下から救い上げるように彼の手首を打つ。彼はそれを間一髪でかわすも、体勢は崩れていた。

 ――いける!

 僕は地面から離さないでいた足を踏ん張って、届く限りの位置で彼に刃を振り下ろした。

 刃は薄く、彼の胴をかすめた。まだ浅い。次の一撃を考えなければ。

 だが僕の顔は下を向いてしまっていた。一瞬のことだ。振り向いている暇はない。まず降ってくるはずの彼の一撃を正確に受け止めなければ。

 頭の後ろに、

 一瞬の交錯。ほんの数歩飛び退った向井堂の切っ先は、過たず僕の後頭部に当たっていた。これ以上振り下ろされていれば、ただの怪我では済まない。そんな位置だ。

 悔しかった。でもさっきよりは上達したはずだ。きっとここに至る旅のせいで体がなまっていただけなのだろう。

 浮かれた気分で顔を上げると、そこには複雑そうな顔をした向井堂の姿があった。


「お前、今、目が……」

「目?」


 何のことか分からずに、そのまま聞き返す。向井堂は顎に手を置いて考え込んだ。


「聞き忘れてた。お前、鬼か半鬼なんだよな?」


 急な質問に驚きながらも事実を伝える。


「え? えっと、半鬼です。降姫の欠片を少し肩代わりしてて……」


 話せば長くなる事情だ。ほんの少しだけ抜粋するのであればその言葉以上のことではない。降姫が鬼欠片に病み、外彦がそれを肩代わりした。それだけの話だ。


「その欠片って何の鬼の欠片かは分かってるか?」


 何の。何の。何だっけ。

 やはりその記憶は薄白い靄の向こうにあるかのようで、どうしても思い出せない岸にあるようだった。


「よく覚えていないんですけど……百目鬼って名前だったとは思います」


 かすかに思い出せた単語を口にすると、向井堂は「ああ、道理で」と一人納得した表情になった。

 それが何に対する納得なのか尋ねようとしたその時、僕たちの間に、段ボールを抱えた彼女が割り込んできた。


「お二人さん、訓練は終わりました?」

「おう、終わったぞ。好きに連れていってくれや」

「え? ち、ちょっと向井堂さん! 何か気づいたんじゃないんですか!?」


 僕が食い下がると、彼はにまっと笑って僕の持っていた木刀を回収していった。


「まだ確証はないからさ。調べてみてから教えるよ。じゃ、あとは歌歌頼んだ!」


 さっさと道場から出ていってしまう向井堂を追いかけようとしたが、その寸前に僕は歌歌さんの思いのほか力強い腕に捕まってしまった。


「外彦くん手合わせ中にごめんなさいね、あなたに手伝ってほしいことがあるのよ」


 ほとんど強制的な言葉に僕はただ頷くしかなかった。

 歌歌はぶら下げる形で僕を運び始める。その後ろを降姫がついてきていたが、歌歌は彼女に声をかけようとはしなかった。


「え、あの、行くのは僕一人ですか?」


 彼女は僕の顔を見下ろして、それから降姫を見下ろして、うんうんと一人で頷いた。


「そうね。彼女は――降姫はついてこなくてもいいかも?」





 結局、歌歌さんの腕にぶら下げられながら、僕はとある倉庫らしき場所へと連れてこられた。そこには数人の男女がせわしなく物資をより分けており、恐らくここは支援部隊の拠点なのだろうということが予想できた。


「あの、手伝ってほしいことって何ですか?」


 地面に下ろされた僕を置いて、歌歌さんはどんどん中へと入っていってしまう。僕は慌ててそれを追いかけた。


「簡単に言えば物資運びね。外彦くん、この先、どの部署に配属されるか分からないでしょう? だったら早めにこっちの仕事も教えておこうと思って」


 きょとんと目を丸くすると、歌歌は苦笑いをしたようだった。そうしてから彼女は、僕の前にしゃがみ込んで、僕の手を取ってぎゅっと握りこんできた。


「何度も言うようだけどね。あなたは実行部隊に所属する必要はないのよ。わざわざ危険な場所を選ばなくてもいいじゃない」


 正論だった。

 僕は弱い。現にこの街に来たときも襲われたし、初任務のときも運良くギリギリ勝てたようなものだ。だけどそれじゃ駄目だ。駄目なんだ。


「僕は強くありたいんです」


 歌歌の手を握り返して力強く言う。


「誰からも降姫を守るため、強くならないといけない。そうしないと僕はきっと――」


 きっと――何だろう。

 歌歌は僕の反応に首を振り、しかしそれ以上勧めることはせずに立ち上がった。


「分かったわ。でも気が変わったらいつでも言ってちょうだいね。私はあなたに武器を持って戦ってほしくないの」


 それは百パーセントの善意から来る言葉だったと感じた。だから僕も素直な気持ちで彼女に笑いかけることができた。


「はい、ありがとうございます」


 彼女はそれを受け取ると、すぐに上司の顔に戻り、僕に地図と細長い荷物を渡してきた。


「外彦くんはこの拠点にこれを運んでちょうだい。大丈夫、ここから数百メートルしか離れてないから、迷ったりすることはないわ。ただ、拠点に入るのにはコツがあるからそれだけは気を付けてね」


 彼女の言うコツは、ほとんど合言葉のようなものだった。それを言えば、鬼欠片の能力で隠された拠点が姿を現す。そういう術式だそうだ。

 僕はそれに頷くと、建物から出ていった。車が通れないような狭い道を通り、鬼切の小さな拠点へと進む。なるほどこれなら支援部隊がわざわざあるのも納得だ。一括で運ぶことができないのなら仕方ない。

 僕はそう思いながら人っ子一人いない裏道を歩き続け――その現場に運悪く出くわしてしまった。

 道の向こう側から爆音が響いてきた。振動が足元へと広がり、僕は壁にしがみついた。爆音の次に響いてきたのは何か大きなものが壊されていく音だ。

 僕は逃げようと足を後ろにずらしかけたが、ほんの十数歩先に、一人の男性が倒れてきたのを見つけてしまった。僕は数秒だけ考え――彼のそばに駆け寄った。


「だ、大丈夫ですか!?」


 彼は足に怪我を負っているようだった。大丈夫なわけない。このままじゃ彼が危うい。何か、恐ろしいものが、きっと近づいているのだから。彼は僕が着ている制服を見て、声を張り上げた。


「で、D案件です! ブローカーについて調べている時に、化生状態の鬼に襲われて――」


 その言葉を言い終える前に、僕たちのすぐ横の壁はみしみしと音を立ててひび割れていった。


「早く、逃げてください! 逃げて本部に要請を……」


 激しい破壊音とともに、壁は完全に破壊される。そこから顔をのぞかせたのは、人の二倍はありそうな、三体の鬼だった。


「……あ、」


 僕は間抜けな声を上げて、それを呆然と見上げた。

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